□9省庁とロビ−活動入り乱れる
その後民主党クリントン大統領が登場し計画は練直しされ、最終的には2年遅れた94年にスタ−トした。また担当官庁としてEPA(環境保護庁)とすることは産業界中心に反対が強く、結局エネルギ−省(DOE)やNIEHS(国立環境健康科学研究所)が中心になってEPA・国防省・運輸省など9省庁が協力連携しIAC(関係省庁委員会)が最終的に米議会に報告することに落ちついた。このため複雑な構造になり米議会活動への圧力活動としてのロビ−活動も活発化と複雑化をたどった。
□ラピッド計画報告書はいくつもある
ラピッド計画(RAPID PROGRAM)は研究は27ヵ国で行われ、プロジェクトも74もある膨大なもの。96年10月のNAS−NRC報告や97年7月のNCIリネット論文もラピッド計画の一つなのである。98年のNIEHS報告(電磁波の発がん性を認めた)もそうだ。
そして99年6月のNIEHS報告が一連の最終報告書といえる。
□そしてIAC最終報告書がある
そしてそれらをIACがまとめ最終報告書として米議会に出すだけの段階にきたのだが、それがホワイトハウス(大統領府)の「科学技術政策局」(OSPT)に棚上げされたままなのだ。
その8ペ−ジのIAC最終報告書が以下である。