<海外情報>
(抄訳:TOKAI)
サメは磁場に反応する
ワシントンポスト
2004.12.20
鮫は水中で地球磁場を感知しナビゲ−トとして使っている、と科学者たちは推察していたが、それを証明することに米国ハワイ大学の研究チ−ムが成功した。
マノアにあるハワイ大学の研究チ−ムは、6匹のサンドバ−鮫と1匹のスカロップ鮫を直径23フィ−トの丸型水槽に入れて実験を行なった。水槽には銅線を百回巻き、銅線には14Vの直流電流を流して25〜100マイクロテスラの磁場を発生させた。鮫は地球磁場を浴びるが、地球磁場は25〜50マイクロテスラ(250〜500ミリガウス)であるためそれに擬して磁場を発生させたのだ。
研究チ−ムは水槽の真ん中にエサを置き、磁場を1分間発生させた時だけエサを与える実験をした。一連のトレ−ニング後、チ−ムは今度は水槽にエサを置かず定期的に電流だけを流し磁場を発生させた。そうしたらエサなしでも、鮫は電流を切った時よりも高い磁場が発生している水槽部分で泳いだ。つまり鮫は磁場を感じエサの存在と磁場がリンクしていることを学習したということだ。
鮫が磁場を感知する証拠を利用して、今後、鮫の習性をいろいろ研究することが可能になるであろう。
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