2000年5月に出された英国の「スチュワート委員会報告」がきっかけで、英国ではMTHR(移動通信及び健康に関する研究)プログラムが、携帯電話の人体への影響をみる様々な研究に、多額の資金提供をしている。
エセックス大学のフォックス教授は、携帯電話基地局から出る電磁波の健康影響について研究している。これまで、健康影響というと脳腫瘍や血圧等の研究が中心だったが、フォックスは、電磁波過敏症の科学的根拠を調査する研究をしている。
第1段階として4千人を対象に調査しているが、「頭痛や皮膚の焼けるような感じは電磁波が原因と答えた人が約6%」という報告をしている。現在は第2段階に入っており、基地局との関連をみている。
もう一つはキングズカレッジのルービンの研究で、120人集めテストしているが、その内半数は過敏症と自覚しているという。ルービンは、基地局でなく、携帯電話の電磁波が頭痛・吐き気・めまい・倦怠感等を起こすのか、あるいは、ホルモン値に影響するか調査している。日本政府も否定ばかりしていないで、研究者に資金提供して研究を推進すべきではないか。