<海外情報>
プロビデンスジャーナル2003年10月17日
(翻訳:TOKAI)
□海岸線の送電線の扱い
米国東部海岸に面したロ−ドアイランド州で州電力委員会は、海岸線に連なる送電線を地下埋設するのに賛成か否かについて州と市当局に諮問するよう要求した法律家たちの要求を支持した。
2003年9月にそのような要求をしていたのは州の弁護士パトリック・リンチと東プロビデンス市の法律家である。ナラガンセット電力会社は地上線のままで別の場所に移設する計画を立てていた。
□公聴会の投票で意義ある決定を行なう
自動車道路ル−ト195号線の再配置に伴って、1マイルにわたって送電線と鉄塔を動かす必要が出たのが今回の一連の動きのきっかけである。州民を代表して前記の法律家たちは移設ではなくこの際送電線を地下埋設するよう要求した。これを受けて先週の金曜日に州電力委員会(正しくは州エネルギ−施設設置委員会)は公聴会で投票を行なったところ、「送電線埋設化が適切かどうかを判断するためには、もっと証拠が必要なので州と市当局は諮問のための行動をとるよう求める」ことを決めた。その諮問内容に基づいて州電力委員会が「地上線は健康・安全・福祉・環境に影響を与えるのか、あるいは安全なのか。送電線埋設は妥当か否か」を最終的に決定することになった。
□広範な州内の組織が地下化支持
送電線地下化には、フォックスポイント地区の住民団体・リンチ州議員・東プロビデンス市当局・プロビデンス市議会・その他大学関係・各種団体が支持をしている。支持する理由は、送電線が3つの市の公園の上を通ること、送電線は美観を損ね海岸線の開発を妨害する要因であること、それとEMFが小児白血病と関係するという研究がいくつもあることだ。
送電線の移設には170万ドル(1億8千万円)かかる。地下埋設化では550万億4千万円)かかる。これが電力会社が地下化を嫌がる理由である。ナラガンセット電力会社は、州や自治体が資金融資するなら埋設化を実行してもいい、と言っている。ただし地下化する場合は最低準備の9ヵ月必要とも付け加えた。ちなみに電力会社は2005年11月までに送電線の移設をするよう州や連邦ハイウェイ当局から求められている。