<海外情報>

(翻訳:TOKAI)

欧州連合は労働環境での電磁波曝露制限を提案

企業連合は反対

□ブリュッセルの閣僚会議で提案支持
 ベルギ−のブリュッセルで開かれたEU(欧州連合)閣僚会議は、労働者が職場で曝露される有害なEMF(電磁波)量を制限する提案を支持した。
 有害なEMFとは、携帯中継基地局からの電磁波・盗難防止装置からの電磁波で最大許容曝露量を設定するという内容だ。これはEMFの過度の曝露が労働者の健康の重大な結果をもたらすという科学的デ−タが存在するからだ、と雇用社会問題担当の欧州コミッショナ−、アナ・ディアマントポウロは声明で述べた。
 声明は「EU指令は労働者の健康と安全を守るための予防行動のためだ。とりわけ身体への誘導電流・ショック・ヤケド・熱エネルギ−吸収、への対策だ」としている。

□企業連合は反対を表明
 これに対しUNICE(欧州企業連合)は「この指令は企業にコスト負担を負わすので実用的ではない。電磁波はいろんな部門に使われており負担が大きい」とEU議会に圧力をかけるとしている。このEU指令は健康安全に関する4つ(騒音・振動・目の防護・EMF)課題の一つだ。


会報第26号インデックスページに戻る