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No Place To Hide
2001年11月号より
(翻訳:野村修身)

<電波塔は人間や家畜より2マイル離すべき>

この問題に関心のある人へ。

私は、ロチェスター医科歯科大学を1968年に卒業した医者です。私は、カドミウムの影響について、14年間研究してきました。カドミウムは通常の汚染物質ですが、その働きを理由として、その影響はあまり知られていません。私の研究途上において、電磁波被爆に関する書物を読みました。私は、さらに、電波塔より100ヤードの距離にある家族と一緒に仕事をする機会を得ました。その家の多くの家族や家畜は、この被爆を受けていました。

電波塔の装置は、遺伝的な影響を受けやすい個体に、損傷を及ぼすものであり、特に、その個体が栄養摂取障害があれば、さらにストレスを受けやすいです。影響を受けやすい個体に対してのストレスの効果は、多くの形をとり、電波塔の影響と混在してしまいます。私は、ある物質の影響であるかもしくは単一の原因の影響であるかを、分けることは出来ません。

いくつかの被爆個体は免疫が低下し、伝染病疾患やガンにかかることが多くなるでしょう。さもなければ、内分泌障害を引き起こされ、疲労や睡眠障害となるでしょう。多くの危害がありますが、実験モデルで予測することは出来ません。これらの状況に対して、現在の答えは、被爆を避けることです。電波塔の例では、人や家畜より少なくとも2マイル以内には建設を制限するのが、妥当であります。

敬具

Sandra M. Pinkham, M.D. Columbus, Ohio

<参考文献>
Stewart-Pinkham SM, The pleiotropism of cadmium in stress responses, International Journal of Biosocial and Medical Research, Vol.14, 1996, pp.83-87.


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