海外情報
No Place To Hide
2001年11月号より
(翻訳:野村修身)
2001年7月に行われた生体電磁気学会の会合において、フランスの研究者が電磁界による「神経機能症候群」について報告した。13人の被爆労働者たちは、研究所や事務所で6年以上従事していて、その部屋で近くには、13000ボルトの変圧器と高圧ケーブルがあった。彼らを、同じ敷地内で同じ仕事を行っている、13人の仲間と比較した。この仲間たちは、変圧器とケーブルの被害者ではない。両者の健康状態の違いは、主観的にも客観的にも明らかであった。
アンケートにより評価すると、被爆労働者たちは、疲労、意気消沈、短気、筋肉関節痛、性欲減退、食欲喪失、体重減少、吐き気、めまい、呼吸疾患、循環器障害、記憶喪失、麻痺、isomnia、など、どれも対象者よりも多かった。28の症状以外では、頭痛のみが、ほんの少し対象者より多かった。
血液に関しては、仲間たちに比べて、リンパ球が明らかに低レベルであり、通常キラー細胞が高レベルであった。いくつかの値は異常レベルであり、2人の労働者は、好中球と全白血球が低レベルであり、研究室より恒常的に退去する必要があった。
動物に関しては、12匹のスイスねずみを同じ研究室に109日間置いた。人間と同じように、この部屋のねずみは、リンパ球、好中球、全白血球が確実に減少した。体重も明らかに減少した。
被爆レベルは、人間では0.2〜6.6マイクロテスラであり、ねずみでは平均5マイクロテスラであった。
この研究は下記に掲載されてあり、筆頭著者は Laurence Bonhomme-Faivre である。
Archives of Environmental Health, March/April 1998, pp.87-93.