□学校の至近距離に200mの鉄塔ビル
東京都墨田区の両国国技館のそばにNTTグル−プがオフィスビル(27階建て)の上にNTTドコモの電波塔を建てるという計画に対し、地元の住民たちが反発し反対運動に立ち上がっています。ここは、墨田区の「都市再開発計画」の一環として計画されている地区ですが、当初はTTグル−プが約100メ−トルのオフィビルを建てるという計画でした。ところが突然、その上にドコモが約100メ−トルの電塔を建てる、つまり200メ−トルのビルにすると計画を変更したため地元の方々が反対に立ち上がったのです。
なぜかというとこの付近には学校(両国中学、日大一中・高校、安田学園)や病院(同愛会記念病院)があるからです。電磁波の安全性が証明されていないのに子どもたちが電磁波に24時間曝されるようになるのです。住民が不安に思うのは当然です。
□8月28日に緊急住民学習会開かる
すでに住民は約9千人の署名を集め、都や墨田区などに活発に反対の意志を表明しています。
そんな中、8月24日の朝日新聞朝刊社会面に9段抜きで報道され大きな反響を呼んでいます。
この報道がきっかけで、「建築計画の見直しを求める地域住民の会」は8月28日、江戸東京博物館会議室で緊急電磁波学習会を開きました。講師として電磁波問題市民研究会の事務局長が呼ばれました。当日は緊急集会にもかかわらず、約60名が参加しました。
NTTドコモ側は工事着工の姿勢を改めず状況は予断を許しませんが、地域住民の会は28日の学習会を踏まえ態勢を整えNTTの動きに備えようとしています。
全国の人がNTTドコモの強行姿勢を批判し、住民の取り組みを支援するように呼びかけます。特にドコモに抗議を。
主な経過
<1999年>
9月 「第1種電気通信施設」を用途変更として追加する案件(百メ−トルの電波塔を追加で建てるということ)を墨田区が東京都に提出
10月5日 計画変更通知が地域住民の一部に伝えられたので「説明会開催」を要求
12月14日 墨田区報で「再開発計画変更の縦覧」のお知らせ
<2000年>
9月27日 江戸東京博物館会議室で住民集会
11月15日 第一ホテルで第1回説明会
12月6日 「見直しを求める地域住民の会」が墨田区長と会う
<2001年>
2月15日 再度、区長と会い「住民の声を無視しないよう」要請
2月19日 都知事に「陳情書」提出
3月6日 第一ホテルで第2回説明会
3月28日 第一ホテルで第3回説明会
4月5日 建築確認申請許可下りる
5月30日 国際ファッションセンタ−ビルで第4回説明会
6月4日 都議会議長・墨田区議会議長・区都市計画部に要望書提出
6月14日 総務省・文部科学省・厚生労働省・NTTドコモ・区教委等に要望書
7月24日 墨田区長から住民要望書への回答くる
8月20日 NTTドコモから住民要望書への回答くる
8月24日 朝日新聞社会面に「両国NTTドコモ電波塔」大きく報道
8月28日 江戸東京博物館会議室で電磁波学習会、60名参加