韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)韓国挺対協が「戦争と女性の人権 博物館」建設のための基金を呼びかけています。日本軍「慰安婦」被害者ハルモニたちの闘いを記録し記憶するために、この闘いを継続していくために、日本の仲間の皆様に協力をお願いします。 2006年8月18日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 1991年8月、初めて実名で名乗り出た日本軍「慰安婦」被害者、故・金学順(キム・ハクスン)ハルモニが日本政府を告発し日本全土を揺るがしてからから15年の歳月が流れました。宮沢総理が韓国国会を訪問した翌1992年1月8日、被害者ハルモニたちと韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の会員、市民たちがソウルの日本大使館を取り囲んで抗議行動を始めた水曜デモは、この3月で実に700回を超えました。 闘いの輪は全世界に拡がり、解放60周年を迎えた昨年に引き続いて今年も、世界各地で「水曜デモ世界同時連帯行動」が取り組まれました。性奴隷制を厳しく断罪する、国連など国際機構からの度重なる日本政府への勧告に加え、世界中から日本軍「慰安婦」被害者への名誉と尊厳回復を要求する声が上げられています。 しかし、日本政府は国際社会の声を無視・黙殺し続け、あろうことか小泉首相は被害者たちをあざ笑うかのように8月15日に靖国神社参拝を強行しました。私たちはこの暴挙を断じて許すことができません。ハルモニたちをはじめ被害者は、救済はおろか繰り返される暴言・妄言に絶えず傷つけられ踏みにじられ、国家的な賠償も謝罪もなく、責任者は処罰されることもありません。その一方で、侵略戦争の加害者・戦犯は「英霊」として「顕彰」・讃美される不条理を、彼女たちはいつまで甘受し続けなければならないのでしょうか。私たちは、かくも理不尽で残酷な現実を、いつまでも許しておくわけにはいきません。 高齢化した被害者ハルモニたちは、一人また一人と永眠されてゆきます。「関釜裁判」を先頭を切って闘ってこられた朴頭理(パク・トゥリ)ハルモニも他界され、何度も来日して証言活動を続け、姜徳景(カン・ドッキョン)ハルモニ亡き後のナヌムの家で中心的な役割を果たしてこられた、働き者の金順徳(キム・スンドク)ハルモニも昨年他界されました。 闘うことで自らを解放し、闘いの中で誇らしく輝き自らの尊厳を勝ち取ってきたハルモニたち。恥じるべきは、彼女たち被害者ではなく加害者の方であることを世界に知らしめきたハルモニたち。彼女たちの勇気ある告白と証言が、私たちの目を開かせ、歴史の真実を教えてくれました。戦争犯罪を埋もれさせることなく、歴史に学び未来を切り拓く力と希望を今も与え続けてくれています。 生きた教科書である彼女たちの闘いを、記録し記憶に留めるために、韓国挺対協は「戦争と女性の人権 博物館」の建設をめざして運動を開始しました。今年2月には、ソウル市から「博物館」の敷地に対する協力支援をとりつけるなど、韓国では精力的に建設に向けたキャンペーンが行われています。しかし建設許可の条件により、博物館は2008年8月末までに建設しなければなりません。カンパが集まらず建設の目途がたたなければこの計画そのものがつぶれてしまいます。韓国内では挺対協が広く建設資金カンパのキャンペーンを進めています。 すでに日本国内でも、VAWW-NETジャパンや在日のグループをはじめ、日本軍「慰安婦」問題に取り組む多くの団体が韓国からの呼びかけに応えてカンパ活動を始めています。私たちは日本から、侵略戦争加害国である日本で闘う意義と責任を自覚し、日本で闘う人々と連帯しつつこの取り組みに協力していきたいと思います。 どうか、多くの皆様方のご賛同・ご協力をお願いいたします。 「私たちは そんなに簡単には 死なないよ」(故・姜徳景ハルモニ) 「日本政府は私たちが死ぬのを待っているのだろうけど、私たちの後に続く後輩たちが沢山いるから、謝罪して賠償するまでこの運動は終わりません」(李容珠ハルモニ) カンパ振込先(日本国内に郵便局の振込口座が開設されてます) 参考:韓国挺身隊問題対策協議会のチラシ(pdfファイル3.46MB) 日本軍「慰安婦」被害者の名誉と尊厳回復のための 韓国ソウル「戦争と女性の人権 博物館建設基金」 関連情報のページ |