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アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン−−−−−−−−−
UMRCのアフガニスタン劣化ウラン被害調査報告
アフガニスタンで人体の
重大なウラニウム汚染を確認
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン−−−−−−−−−
ニューズレター:アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン
No.7 (03.04.15)
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ニューズレター:アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン
============ No.7 (03.04.15) ==============
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーンの吉田正弘です。(転送歓迎)
(1)劣化ウランを使ったアメリカのイラク侵略戦争は、4月9日にバグダッド中枢部を制圧し、14日にはティクリートもほぼ制圧したと言われています。しかし、バグダッドをはじめ各地で散発的な抵抗がまだ続いています。イラクの人民大衆に非常に大きな犠牲を強いたイラク戦争は、今度は次の段階である植民地支配に入りつつあります。
(2)イラク戦争の中でアメリカ軍は劣化ウラン兵器を使いまくりました。M1戦車砲弾、M2ブラッドレー装甲車の機関砲弾、A−10攻撃機の機関砲弾、アパッチヘリの機関砲弾等々。アメリカは劣化ウラン弾なしでは戦争ができないくらいどっぷりと劣化ウラン弾に依存していることを示しました。3月26日に米中央軍が行った「ごくわずか」「影響ない」などという言明は全くでたらめで、実際には大量の劣化ウラン弾がバグダッド周辺でも使われました。そしてそれはイラクの人々に放射線による被害を引き起こさずにはおかないでしょう。(パレスチナホテルでロイターらの記者を殺した戦車砲弾も炸裂した様子がないところから劣化ウラン弾ではないかと思われます。)
(3)アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーンは3月末をもちまして終了しました。皆様方のご協力で総額151万7772円ものカンパ(件数では315件)が寄せられました。心からお礼申し上げます。すでに3月5日までに11000米ドル(131万3650円)をカナダのUMRCに送金しました。残りの全額を近いうちに送金します。(送金費用および報告のハガキ代は署名事務局が負担しました)。
(4)UMRCから「UMRCと私たちの劣化ウランおよび非劣化ウランについての研究への皆さんのご支援にたいへん感謝します。ご存じかもしれませんが、この分野での独立の、客観的な研究はたいへん困難です。みなさんの財政的援助と非常に熱心な支援のおかげで、UMRCはこれらの金属を使う場合、特に兵器に使い続ける場合に人類と地球に課せられる危険性について科学的な証拠を提供することが出来ます。もう一度、ご支援と激励に感謝します」というメッセージを頂いています。前に紹介したかもしれませんが、再度紹介しておきます。
(5)UMRCのアフガニスタンでのウラニウム被害調査に関する情報は、今後も分かり次第皆さんに報告する予定です。UMRCからのメールによれば、第2次現地調査のサンプルの分析は(少し遅れていて)3月に結果が出る、もし結果がウラニウムについて陽性なら、一般向けの報告を公表する。そのあと学会誌向けの詳しい論文を書くということでした。まだ、その結果については報告がUMRCのホームページ上で行われていません。報告され次第、皆さんに紹介します。また、第2次現地調査報告についてのさらに詳しい報告もホームページ上に紹介されるということですので、これも順次紹介します。
(6)イギリスの劣化ウラン兵器の研究者ダイ・ウィリアムズ氏が国連環境計画UNEPがイラクにおける劣化ウラン兵器の使用について調査を行うように勧告し、3月21日にコソボやアフガニスタンの調査も行った紛争後アセスメントユニット(PCAU;post conflict assessment unit)が調査計画を立てていると述べています。ウィリアムズ氏は同盟軍は最大2000トンものウラニウム兵器を使った可能性があり、これは湾岸戦争よりもはるかにo多いと述べています。
同時に氏は、国連のイラクでの調査は最近公表されたバルカンでの調査よりもっと厳格でなければ重大な問題が起こってくるだろう、イラクの人々を劣化ウランから守るためには以下の5つの問題が重要だと指摘しています。
(a)都市部でのウラニウムの調査は速やかに始められなければならない。
(b)調査の対象はすでに知られているウラニウム兵器だけでなく疑惑のあるもの[硬化目標攻撃用誘導爆弾など;吉田注]を含まなければならない。
(c)分析は劣化ウランだけでなく非劣化ウランも含まなければならない。
(d)この計画は強力な国際的支援を必要とするだろう。
(e)湾岸全体での空中放射線量の調査が必要とされる。
この論文全文は以下のアドレスで見ることが出来ます。
http://www.eoslifework.co.uk/pdfs/UNiraqissues.pdf
(7)また、BBCは劣化ウランについてアメリカ当局者が汚染の除去をする計画がない、そんなことは必要ない、劣化ウランは長期的な影響を及ぼさない、復員兵や住民にリスクがあるとした90年の研究は時代遅れだ!!と主張していることを伝えています。この記事の中でBBCの記者は、湾岸戦争直前の米軍の研究は住民と兵士に危険があるとしていた、3月に出されたUNEPの調査ではボスニア・ヘルツェゴビナで7年経っても劣化ウランが検出されている、多くの帰還兵士が健康障害を訴えていると、米軍の居直りに対して疑問投げかけています。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/2946715.stm
アルジャジーラオンライン英語版は湾岸戦争復員兵で劣化ウラン問題の専門家であるダグ・ロッキー氏のインタビューを載せています。
http://english.aljazeera.net/topics/article.asp?cu_no=1&item_no=2565&version=1&template_id=273&parent_id=258
(8)このニューズレターは、今号(No.7)を最終号とさせて頂きます。UMRCの報告や劣化ウランに関する情報については今後もフォローしていく予定で、順次署名事務局のホームページに紹介・掲載していきます。今後ともよろしくお願い致します。
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アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン−−−−−−−−−
劣化ウラン戦争を許すな!
米軍当局が対戦車砲弾に劣化ウランを使用すると明言
劣化ウラン疑惑の硬化目標攻撃用(貫通型)爆弾も大量使用
(ニューズレター:アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン No.5 (03.03.25) より)
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン−−−−−−−−−
WIREDNEWSが、対イラク戦での劣化ウラン使用に関する記事を掲載
HOTWIRED Japan のWIREDNEWSが「米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?」という劣化ウランの使用についての上下2回にわたる記事を掲載しています。その中で貫通型爆弾での劣化ウラン使用の疑惑を提起しているダイ・ウィリアムズ氏やアメリカの特許文書を紹介しています。
「米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?(上)」 (WIREDNEWS 2003年3月10日)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030312201.html
「米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?(下)」 (WIREDNEWS 2003年3月10日)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030313208.html
*なお硬化目標攻撃用誘導兵器への劣化ウラン使用疑惑に関するダイ・ウィリアムズ氏らの報告に関しては、「2月11日のブリーフィング資料」および、アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局発行のパンフレット「アフガニスタンにおける劣化ウラン戦争―重大疑惑と検証―」でも紹介されています。参考にしてください。
*また、ダグ・ロッケ(ロッキー)氏のインタビュー記事「これは私たち自身に対する戦争だ」が、星川 淳氏の「インナーネットソース #33」に紹介されています。(http://innernetsource.hp.infoseek.co.jp/mail.html)
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン−−−−−−−−−
[翻訳紹介]
アフガン現地調査UMRC第2次調査報告
79歳のその死まで反核平和運動を貫いた闘士
故フィリップ・ベリガン氏追悼
生涯の最後は劣化ウラン反対闘争に捧げる
朝日新聞(関西版)が取り上げてくれました。
アフガン攻撃で劣化ウラン弾使用疑惑 解明手伝って!(asahi.com)
英語のわかる方は、ドラコビッチ氏のインタビューの様子が聞けます。
1月30日 Democracy Now! の60分のインタビュー。
http://www.webactive.com/pacifica/demnow/dn20030130.html(一番下のStory)
NO WAR NO DU !
3月2日、広島で6000人の人文字が完成!
市民の熱い思いが結集
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン−−−−−−−−−
ウラニウム・メディカル・リサーチ・センターの
アフガニスタン劣化ウラン調査活動への
資金カンパのお願い
(転載歓迎)
12年前の湾岸戦争で使用され甚大な被害をもたらしている劣化ウラン兵器がアフガニスタン戦争で大量に使用された疑惑が明らかになってきました。カナダのウラニウム・メディカル・リサーチ・センター(UMRC)がアフガニスタンでの劣化ウラン試料の分析について緊急の寄付を呼びかけています。私たちはこの調査活動へのカンパを呼び掛けます。
UMRCは昨年5月と9月の2回にわたってアフガニスタンでの医学的調査、聞き取りを行い、住民の尿などのサンプルと土壌のサンプルを集めました。予備的に行われたナンガハル州の分析結果は驚くべきものでした。尿を提供した全員からウラニウムが検出されたばかりか、1999年に検査した湾岸戦争参加兵士からの検出値の100倍から400倍という高濃度のウラニウム汚染が確認されたのです。この地域は洞窟破壊用の硬化目標攻撃用誘導爆弾の集中攻撃が行われた地域であり、この硬化目標用の兵器こそ新たに劣化ウランの使用が疑われている兵器なのです。確かに今のところ検出されているのは劣化ウランではなく「非劣化のウラン」(undepleted uranium)です。しかしこのウラニウムの出所は米軍の爆撃以外に考えられません。アメリカには湾岸戦争、旧ユーゴスラビアで大量の劣化ウランを使った前歴があります。疑われて当然です。劣化ウランの使用の有無、被害の発生についてアメリカが自分から明らかにしたことはありません。「軍事機密」と称して闇に葬り去ろうとするのを被害者の訴え、良心的科学者と平和運動家の取り組みなど運動の力が認めさせてきたのです。重大な疑惑であるからこそアメリカに対してその真否を問いたださなければなりません。
UMRCの調査は極めて重要だと思います。それは、まず第1に、アメリカが劣化ウラン(場合によっては天然ウランかもしれません)を大量に使う戦争、新しい「核戦争」を行っている事実を明らかにするでしょう。人々を無差別に長期にわたって殺戮し続ける放射能兵器の利用も、そのエスカレートも絶対に許してはなりません。第2に、被害者であるアフガニスタンの人々のためにも、アメリカが使用した劣化ウランの被害の範囲と程度を明らかにするでしょう。それは戦争犯罪に対する補償要求の基礎になります。そして第3に、アメリカの新しい「核戦争」に加担し、軍事協力している「被爆国」日本政府への批判となるでしょう。
彼らの調査は、米軍が事実上の「核戦争」を行うことなしには戦争ができない実態を暴き、米軍の戦争の非人間性、犯罪性を明らかにするものです。そして新しい「核戦争」の危険を暴き、それを通じて対イラク戦争に反対する運動、新しい核被害者をつくらない活動に寄与するでしょう。
1.私たちはこの調査に緊急の資金支援が必要だと考えます。1サンプル約12万円(1000ドル)という分析費用は個人ではなかなか対応が困難です。しかし、たとえ少額でも援助したいという声が集まり、劣化ウランの危険性の警告と一緒に日本中に広がっていくことが重要だと思います。そこで、諸個人、グループによる小口の寄付を広く呼びかけます。下記口座あてに送っていただければ、それをまとめて寄付として送付し、名前や人数もUMRCに伝えます。
2.日本国内でまだアフガニスタンへの劣化ウラン使用問題とUMRCの要請はあまり知られていません。できるだけたくさんの方に支持の声を上げていただき、支援の輪を広げていただくことが大切なことです。今後さらに多くの方に共同呼びかけ人に加わっていただきたいと思っています。参加いただける方は下記までご連絡ください。また、皆さんがさまざまな方法で関心をお持ちの方に働きかけて頂き、さらに運動を広げて頂くようにお願いします。
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーンは3月末をもちまして終了しました。
共同呼びかけ人(2003年2月20日現在)
青木 茂(阪南中央病院東海臨界被曝事故被害者を支援する会)
安倍陽子
新井理恵
石川逸子(詩人)
浮田久子(平和の白いリボン行動・藤沢)
大河内秀人(特定非営利活動法人「パレスチナ子どものキャンペーン」常務理事・僧侶)
小川みさ子(鹿児島市議、有事法制を許さない女たちのネットワーク鹿児島)
嘉指信雄(「劣化ウラン弾禁止を求めるグローバル・アソシエーション」共同代表)
川嶋京子(「湾岸戦争の子どもたち」写真展〜米国実行委員会)
きくちゆみ(グローバルピースキャンペーン)
小林一朗(環境・サイエンスライター)
小山英之(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会代表)
志葉 玲(フリーランスジャーナリスト)
鈴木かずえ
アイリーン・美緒子・スミス(グリーン・アクション代表)
ジャミーラ・高橋(アラブイスラームの子供たちを助ける会・代表)
田中 優(日本国際ボランティアセンター理事)
遠野ミドリ
豊田直巳(写真家)
広河隆一(フォトジャーナリスト)
藤田祐幸(原発被曝労働を考える会代表)
星川 淳(作家・翻訳家)
細井明美(テロ特措法・海外派兵は違憲市民訴訟の会 世話人)
前田 朗(東京造形大学教授・アフガニスタン国際戦犯民衆法廷共同代表)
蒔田直子
松田卓也(ASIAN SPARK)
松本真紀子
三輪 隆(ストップ!有事法制全国講師団)
森口 貢(長崎の証言の会、核兵器廃絶ナガサキ市民会議)
森沢典子(『パレスチナが見たい』著者)
森茂 康(九州大学名誉教授)
森住 卓(写真家)
森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会・共同代表)
村田桂子(寒川ピースネット会員)
山崎久隆(劣化ウラン研究会代表)
山田和尚
吉田正弘(アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局)
「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局」が、このキャンペーンの事務を引き受けています。カンパ運動の状況報告や今後参加される共同呼びかけ人の発表、新しい情報の提供などは「署名事務局」のホームページ http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/umrc.htmで行います。
署名事務局連絡先 大阪府松原市南新町3-3-28阪南中央病院労組気付
FAX 072-331-1919 090-5094-9483(事務局)e-mail stopuswar@jca.apc.org
090-5016-3844(吉田正弘)e-mail masayo@silver.ocn.ne.jp
URL:http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
* UMRCのWEBサイトはこちらです。http://www.UMRC.net
カンパ総額
1,579,772円
カンパ・キャンペーン期間中の総額で、157万9772円が集まりました。総額で、13300米ドル(158万5625円)をUMRCに送金しました(端数5853円および送金手数料は、署名事務局が負担しました)。件数で315件のカンパを頂きました。また、2.2東京集会、2.22日韓連帯集会、3.2ヒロシマ行動、タウンウォークなどでも多くの方からのカンパも頂きました。多くの皆さんのご協力を頂き有難うございました。
アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーンは3月末をもちまして終了しました。
参考資料:
ウラニウム・メディカル・リサーチ・センター
アフガニスタンのウラニウム汚染
アフガニスタンの人々に代わっての緊急アピール (2003年1月)
アフガン現地調査UMRC第2次調査報告
アフガニスタンにおける劣化ウラン戦争
−−重大疑惑と検証−−
2003年2月11日のブリーフィング資料
劣化ウラン弾による被害の実態と人体影響について
2003年2月
メッセージ紹介
森沢典子さんが、呼びかけに添えて多くの方に配信して下さったメッセージを紹介します。
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こんばんは
BCCで送らせていただいています。
アフガニスタンで、劣化ウラン弾による高濃度のウラニウム汚染が
湾岸戦争時の100〜400倍で検出されているそうです。
信じられません。
イラクの現状を考えただけでも気が遠くなるほど、とりかえしの
つかないことをしてしまった・・・と、胸がつぶれそうになるのに
その400倍だなんて。
アメリカは、私たちが使う電気の廃棄物で安く作れ、そのうえ
「劣化」という言葉がついていることで「核兵器」の枠から
外れている「劣化ウラン弾」を、戦争で「正義」のために使い
その効果を「武器市」で披露し、各国のお金持ちが買い取る
ことで儲けています。
私はその映像を何度も見ました。
「劣化ウラン弾」を試すための相手先として
イラクやアフガンやコソボなどが選ばれ、攻撃の理由を
作っていますが、これは明らかな人種差別でしかありません。
「あそこなら被爆してもいい」・・・と。
かつての日本が選ばれたように。
今回の「無法国家」という呼び方も、あまりにも一方的な
自分たちだけの正義や感覚を押し付けた言い方で
相手への理解や思いやりはまったく見取れません。
本当に平和を望む国ならば、何故そんな言い方しか
出来ないのでしょう。
アメリカは、確実に核戦争の道を歩んでいます。
世界に戦争のための協力を呼びかけ、(日本などから)
たくさんの必要なお金を集め、協力しないところは経済的にも
ダメージを与え、まるでマフィアのように、つるむ
相手を政治的にも経済的にも吸い取っていきます。
戦争グローバリゼーションです。
少なくとも、素人目にはそう映ります。
本当はアメリカは正しくて、戦争の理由がいっぱいあるのかも
しれませんし、この戦争をしないと私たちはシアワセに
なれないのかもしれません。
でもそれは一般市民である私には納得の行く形で
きちんと伝わってきません。ブッシュ大統領の演説を
聞いても、胸が圧迫されていくことはあっても
拍手をする気持ちなど起きませんでした。
それに、人の血を流して、地球を放射能で汚染して
45億年以上元に戻らない灰のような土地を広げてまで
手に入れるシアワセなんて、いりません。
そんな正義に従えません。
しかも、イラクの人びとと、イラクで戦っていたアメリカ兵
が同じように劣化ウラン弾で被爆し、ペンタゴンを訴えているのに
ペンタゴンはその声に耳を傾けず、劣化ウラン弾と
健康被害は関係がないことを証明しようとしています。
それに対して、一人一人確実にその影響を調べていくことを
丁寧にやってくださっている調査グループが、カナダにあるそうです。
この調査は、アメリカが核戦争をやっていること
その被害が明らかになることで補償要求を起こすこと
それを支援する日本を批判することに必要不可欠な
調査となります。
けれどもこの調査一人分のサンプルを採るのに
1000ユーロ(約12万円)かかるそうで、とてもアメリカの進める
軍事政策とその被害隠しに追いつかないそうです。
きくちゆみさんという友人を通し、吉田正弘さんが呼びかけている
お手紙が配信されました。
転送させていただきますのでよろしくお願いします。
森沢典子
劣化ウラン研究会代表 山崎久隆
英文表記
edited by Depleted Uranium Center/ Japan hisataka yamasaki
For Abolition of Depleted Uranium and its Weapons
ダイ・ウイリアムズ氏の指摘した「誘導ミサイルなどへの劣化ウラン使用」が真実であれば、アフガニスタンでの使用量は1000トンを超える規模になります。しかもミサイルの内部に使われているので、多くは地中に深くつきささり、地中から汚染を広げることになるでしょう。
コソボなどでの劣化ウラン使用についてのUNEP報告を見ると、概ね地中50センチより深いところには劣化ウランの影響は見られないとされています。もちろんすべてそうであると言い切れないのですが、少なくても地中深く突き刺さるというものではないと考えられます。
従って、コソボなどでの劣化ウラン被害は、地表から50センチ程度をはぎ取れば大半を取り除くことが可能であると見られます。もちろん、50センチの表土を取り除くなどはたいへんなことですが、過去にそれは行われたことがあります。
中部太平洋のビキニ環礁や、チェルノブイリ原発事故の被災地の一部で、表土剥離による除線を試みた実績があります。
91年湾岸戦争では、既に使われてから12年もたっているので、除染法は残念ながら大きな効果は期待できませんが、汚染のひどい場所はその方法で被曝低減をはかることは可能です。
ところが誘導ミサイルなどへの劣化ウラン使用は、そういった”望み”さえも奪い去るものです。
バンカーバスターは地中100メートルにも達します。その他のミサイルも、着弾と同時にほぼ全量の劣化ウランは地中から大気中にかけて、広範囲に拡散していきます。これでは除染法さえ想像もつきません。
土壌そのものの汚染は、長い時間をかけて引きおこすヒロシマナガサキにほかならず、これを大量破壊兵器といわずして何を大量破壊兵器というのか、といった思いです。
劣化ウラン兵器は、劣化ウラン機銃弾、劣化ウラン戦車砲弾、巡航ミサイル、誘導ミサイルなどに「拡散」していっています。
これは事態をますます悪化させ、ひどい被害を生み出すことになります。
03/2/5(Wed) 02:07pm SDI00872@nifty.com yamasaki hisataka