イスラエル軍が再びジェニンに侵攻!
○どこまで暴虐を繰り返せば気が済むのか!
○あのジェニンの大虐殺から、難民キャンプ・自治区の再建・復興に踏み出そうとした矢先の攻撃と破壊。
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■ 言いようのない怒り、腹立たしさで言葉も出ません。最初にこの報道を見たとき、古い報道だと勘違いしたほどです。彼らはどこまで残虐非道なのか。どこまで人間性を喪失してしまったのか。
イスラエル軍は5月17日未明、ジェニン市およびジェニン難民キャンプへ再侵攻しました。AP通信やAFP通信によれば、イスラエル軍は戦車20台以上と軍車両でジェニンへ入り、「ハマス」のメンバー約20人を逮捕して、数時間後に撤退したということです。しかしジェニン市街に居すわっているという情報もあります。
■ イスラエル軍は、今回の軍事侵攻の「作戦終了」を宣言した後も、ラマラやナブルス近郊の村などに部分侵攻し、パレスチナ自治政府の治安当局者の暗殺や殺害、「誤射」や「巻き添え」による民間人の殺害、多数の「武装勢力メンバー」(多くは普通の若者たち)の逮捕などを繰り返しています。今回のジェニン再侵攻の後、トゥルカレムへも同様の再侵攻をおこなったと伝えられています。皆さんもご存じのように、イスラエル軍の「撤退」は、自治区周辺への軍事的包囲網の緩和でしかないのです。イスラエル軍は、いつでも、どこでも再侵攻できるように、パレスチナを「青空軍事監獄」に包囲しているのです。
■ イスラエル軍は、5月7日のリション・レツィヨンでの自爆テロを口実にして、ガザ地区への軍事侵攻を準備しました。しかし思い通りの結果が得られないと判断して、11日に、ガザへの侵攻作戦を「しばらく延期する」と発表しました。その際、ベン・エリエザー国防相は、「我々は望む時に望むように報復の権利を行使する」と語りました。
今回のジェニン再侵攻や、ラマラ、ナブルス、トゥルカレムへの再侵攻については、公式の理由説明すら行われていません。まさに「望む時に望むように」、好き勝手に軍事侵攻するということです! 厚顔無恥、冷酷非道という他ありません。
■ イスラエルは、いつまでこのような暴虐を続けるのでしょうか?! パレスチナ自治区の都市や町や村を廃墟同然にまで破壊したうえに、人々が必死で生活を再建しようとしている時に再侵攻を繰り返す。それが「中東で唯一の民主主義の国」と世界に公言しているイスラエルの真の姿です。国際法違反の入植地を守るために大量の人殺しをして、それを「自衛の権利」と強弁する。そのような残虐な植民地支配を、強大な軍事力で維持しようとしているのです。どこまで冷酷で、非人間的なのでしょう!
こうした暴虐を可能にしているのは、アメリカによる全面的な支持・支援です。あらためて、そしてまた何度でも、イスラエルとアメリカに対して抗議の声をあげましょう。
[参照]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020517-00000100-jij-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020517-00000311-reu-int
2002年5月18日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
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