占領地での軍務拒否を宣言した兵士たちを支持し応援するオンライン署名を!


 1月25日に新聞掲載された予備役将兵による軍務拒否宣言は、52名から出発し(ヘブライ語日刊紙「イェディオト・アハロノト」に最初52名で掲載。すぐ後、英語日刊紙「ハ・アレッツ」に53名で掲載)、2月25日現在280名を突破して増え続けています。一般市民による支持署名が始まり、現地の人々だけでなくアメリカやヨーロッパほか世界各地からも支持署名が寄せられています。私たちも軍務拒否者を支持する署名に加わり、全世界からの支援に合流しましょう。

軍事占領を生命線にしているイスラエル国家の中で軍隊が動揺することは決定的に重要な出来事
 予備役将兵たちが新聞に掲載した「手紙」には次のように書かれています。
 「私達は、今では、占領の代価がイスラエル国防軍の人間性の喪失とイスラエル社会の頽廃であるということを理解しています。」「私達は、植民地の平和のために戦争を戦い続けることを絶対に行わないと、ここに宣言します。」「私達は、一つの民族全体を支配し、追放し、飢えさせ、屈辱を与えるために“グリーンライン”(1967年国境線)を越えて戦い続けることを、絶対に行いません。」
 今回占領地での軍務拒否宣言をした将兵とそれを支える平和運動諸組織は、軍務拒否者500名の署名を目標にしています。この目標数には、特別な意味があります。1967年以来1990年代半ばに死去するまで、占領を厳しく批判し続けたイスラエルの中心的知識人、ヘブライ大学のイェシャヤフ・レイボウィッツ教授が、次のように言い続けていたのです。同時に500人が軍務を拒否すれば占領は終わるだろう、と。
 500人集まれば何かが起こると信じているのは、この運動を推し進めている人々だけではないようです。軍当局も憂慮すべき事態が起こると恐れていて、弾圧を強め躍起になって押さえ込もうとしています。イスラエル軍参謀総長シャウル・モファズは、「もっと多くの予備役士官が軍務拒否グループに加わったなら、この国は深刻な反乱に直面するかもしれない。」「この反抗が政治的な動機に基づいているとなれば、これは異議申し立てではなく、国家指導者が対処しなければならない深刻な反乱である。」と述べて、弾圧に乗り出しました。今イスラエルでは、軍務拒否をめぐるせめぎ合いが最重要の焦点の一つに浮上しています。

軍務拒否運動と新しい反戦平和運動が結びつきつつある
 2月8日「イェディオト・アハロノト」紙の世論調査で、占領地での軍務拒否者にシンパシーを寄せるイスラエル国民が26%にものぼるという結果が出されました。これは、アメリカのベトナム戦争時の兵役拒否者に対する支持率と比べて、反戦運動が高揚したときにもなかった数値だといいます。
 2月9日テルアビブで「占領は我々すべてを殺しつつある!」をテーマに大衆的平和集会が行われ、1万人が結集しました。そこでは、「占領それ自身が戦争犯罪である」、「シャロン政権を戦争犯罪と不道徳の政権として拒否する」ということが明確に打ち出されました。また、この集会は、占領地での軍務を拒否した将兵を熱烈に歓迎し支持しました。多くの悲劇の中から、ついに、占領という根源をなくさなければパレスチナ人もイスラエル人も共に死ぬのだという意識が、イスラエル内の広範な大衆をとらえるところまできました。この夏に徴兵予定の高校生の間で、占領地の軍務を拒否しようという運動が起こっているそうです。占領地での軍務拒否は、まさに全国民的運動へと発展しはじめています。

ぜひ次の要領で皆さんもぜひ支持署名を!
 軍務拒否兵士たちへのオンライン支持署名は、2月25日現在、イスラエル国内で 2,000人を突破し、世界各国からも 3,000人を突破して増え続けています。イスラエルやパレスチナから遠く離れた我が国でどうすれば、あの惨たらしい軍事占領を止めさせる闘いを支援することができるのか。その有効な連帯の取り組みの一つがこの軍務拒否者に対する支持・連帯のオンライン署名運動ではないでしょうか。

 軍務拒否者を支援する署名は、以下の順序で進めてください。

(1)まず http://seruv.nethost.co.il/SupportListEng.asp にアクセスします。
(2)「このリストにあなたの名前を付け加えるには、ここをクリックしてください。」(To add your name to the list, please click here.)
とあります。その「here」をクリックします。
(3)「名 (First Name)」「姓 (Last Name)」「Eメールアドレス(Email)」の欄と「国名 (Country)」を記入します。「メッセージ (Message)」は自由です。最後に一番下の「Submit」をクリックします。

次のページに拒否宣言の全文と拒否者名がすべて掲載されており、リアルタイムで軍務拒否者の人数を見ることができます。 http://seruv.nethost.co.il/defaultEng.asp

軍務拒否宣言の全訳

2002年2月28日
アメリカの「報復戦争」と日本の参戦に反対する署名運動事務局

(署名手順説明の更新 2002年6月4日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局)