反占領・平和レポート NO.5３ (200７/７/１)
Anti-Occupation Pro-Peace Report No.53 |
米国・イスラエルによるハマス追い落とし策動の帰結：「第二のガザ解放」
――完成間近のイスラエル型アパルトヘイト体制とその行き詰まり――
" The Second Liberation of Gaza "
: the Result of the Plot to Overthrow Hamas--
Israeli Apartheid to be near completion but
on deadlock -- |
（１） ６月１４日、ガザ地区でダハラン率いるファタハ系治安組織がハマスの治安組織によって壊滅させられた。それに対し、アッバス議長は非常事態を宣言し、ハニヤ首相を解任し、１５日には財務相サラム・ファイヤド（元世界銀行職員）を首相に指名した。ハマスはこれを認めず、ガザ地区はハマスが、西岸地区はファタハが、それぞれ実効支配するという分裂状態が現出した。
今回の事態をどうとらえればよいのか、事の本質は何か、どういう方向へ事態は進展しようとしているのか、等々について錯綜した情報が飛び交っている。
今回の事態の要点は、次の諸点にある。
−−短期的・直接的には、オルメルト政権が昨夏のレバノン侵攻の失敗の責任を追及されて、この５月に入って政権崩壊の危機に直面したこと、その苦境を打開するために成果を求めたことが背景にある。
政府・軍首脳の責任を調査し追及する調査委員会が、４月３０日に中間報告を発表した。夏には最終報告が出される予定である。オルメルト政権は、議会では安定多数を保持しているが、最近の世論調査では支持率が何と２〜３％にまで低下した。追い討ちをかけるように、５月２日、与党カディマのナンバー２で副首相・外相であるリブニがオルメルトに辞任要求を突きつけた。リブニは、米国務長官ライスと女性同士でもあり親しい仲であるとされている。
−−今回の「パレスチナ内戦」を煽る策動は、５月に入って本格化した。それは、５月１４日にパレスチナ内相カワスミが辞任したことに端的にあらわれた。カワスミ内相は記者会見で、「数々の障害にぶち当たり、何の実権もなかった」と不満をぶちまけた。
３月に、サウジアラビアが主導してパレスチナ統一内閣が成立したが、アッバスとファタハは従来の治安権限を手放さず、統一内閣が実質的に機能することを妨害し続けたのである。その上に、５月に入ってイスラエルがハマスの大量拘束とハマス拠点への空爆を行い、米国がファタハの支援をいっそう強化し始めたのである。
−−２００６年１月のパレスチナ立法評議会選挙でハマスが圧勝し、ハマス主導の内閣が成立して以来、イスラエルと米国はハマスにファタハをけしかけ、系統的に対立を煽ってきた。昨年１２月に一度、武力対立が表面化するまでになったが、それはハマスが抑え込み、自制をきかせたことによって、「内戦」には至らず失敗に終わっていた。
−−オスロ合意に基づくパレスチナ暫定自治が始まって以降、一方ではイスラエルは実質を伴う和平交渉を一貫してサボタージュし、その交渉の相手としてのファタハを掘り崩そうとしてきた。他方ではファタハは一握りの幹部が権益を獲得し治安権限を掌握して、その腐敗が進行していった。
ガザ地区で治安組織を牛耳っていたダハランは、そういうファタハの腐敗した部分の典型である。今回、米国とイスラエルは、アッバスとダハランに大量の武器・弾薬を供与し「パレスチナ内戦」を煽った。結果は、腐敗したファタハに対して反占領闘争で士気の高いハマスがまたたく間に勝利した。それによって、米国・イスラエルと結びついたパレスチナ内部の占領協力者がガザ地区から駆逐されたのである。
ハマスはこれを「第二のガザ解放 the
second
liberation of Gaza」と呼んでいる。ハマスはハニヤ首相の声明で、ファタハ全体との闘いではなく一部のイスラエル協力者との戦いであったことを強調し、ファタハに対して対話を呼びかけている。
（２） 今回の事態は、イスラエルの歴代政府にとって、一貫して追求してきたファタハの掘り崩しとパレスチナのガザ地区と西岸地区の分断支配の好機となった。イスラエルは、ファタハの弱体化とパレスチナ分断支配＝イスラエル型アパルトヘイト体制をついに完成させたかに見える。米国務長官ライスも、パレスチナ「２国家案」を「画期的概念である」「国際的なコンセンサスを得た」などと自画自賛している。
しかし、かかるガザ地区と西岸地区への分断は、パレスチナ人民の新しい怒りと憤激を固めるだけである。米国・イスラエルだけではなくＥＵも一斉に経済封鎖を解除しアッバス援助に乗り出すことを決めた。ハマスを拒否し西側の言うことを聞けば援助を受けることができるが、ハマスを支持すれば経済封鎖と懲罰政策は続くという露骨なものだ。ところが、この間の不当な封鎖を解除し横領していた税金の一部を返還するだけでは、アッバスの立場を強化することにはならない。ますますパレスチナ人民から遊離し、イスラエル協力者とみなされていくだけである。本当にアッバスの立場を強化したければ本格的な和平交渉を開始しなければならない。分離壁を含む一方的に行なってきたあらゆることについて、公の場で交渉しなければならない。しかし、それは最もしたくないことである。
事態は極めて不安定であり、流動的である。現在の状態が長続きするとは誰も考えていない。はっきりしていることは、オスロ合意以降イスラエルが追求してきたものがイスラエル型アパルトヘイト体制であったということが誰の目にも明らかになりつつあるということだ。今回も紹介した「グッシュ・シャロム」の別の最新論説では、このイスラエル型アパルトヘイト体制＝「パレスチナ分離計画」の隠された策略が暴露されている。（a）ガザを孤立させ分離しハマスに支配させる。（b）西岸をファタハの支配する孤立した「カントン」の「群島」にする。（c）双方をイスラエル軍の支配下に置く、というものだ。長年かかって系統的にファタハを掘り崩してきて、ここへきてアッバスを強化しているのも、この策略の一環だ。夢が実現したかにみえる。だが、完全なファンタジーである。パレスチナ人民は決してこの現実を受け入れないだろう。（この論説については次回に紹介する）
以下は、イスラエルの進歩的反戦サイト「グッシュ・シャロム」から、老闘士ウリ・アヴネリ氏の論説を翻訳紹介する。長期にわたりパレスチナ人民、ＰＬＯ議長のアラファトとファタハを叩きつぶすことに血道をあげてきた米国・イスラエルは、ついにアラファトとファタハを武力で追い詰め、アラファトを「殺した」。ところが意図に反して、パレスチナ人民の民族解放を体現する別の勢力ハマスを生み出した。そして今度は、カネと武器でファタハを武装させハマスとの内戦を煽り、結局は、米国・イスラエルによるパレスチナ分断支配を維持しようと躍起になっている、等々。この論説は、今回の事件も、米国・イスラエルによる長年の帝国主義的パレスチナ支配の延長線上にあること、歴代の米国・イスラエル政権は真の中東和平の方針など全く持ち合わせていないことを暴露するものである。
２００７年７月１日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
１５０万人もの人間が、ちっぽけで不毛な土地に押し込められ、同胞からも外部世界との接触からも切り離されて、経済的封鎖で飢えさせられ、家族に食わせることもできなければ、いったい何が起こるだろうか？
数ヶ月前、私は、この状況をイスラエルと米国とEUによって開始された社会的実験として叙述した。ガザの人々を実験台にしての。
今週、この実験の結果が示された。 ．．．（中略）．．．
しかし、この実験はまだ終わってはいない。「科学者」たちは、封鎖がさらにいっそう強められたら何が起こるかを知りたがっている。
ガザ地区での現在の「爆発」を引き起こしたものは何か？
ガザ地区を力づくで掌握しようというハマスの決定のタイミングは、偶然の予期しないものではなかった。ハマスには、それを避けたほうがいいという理由が十分すぎるほどあった。ハマスにとって、エジプトを挑発することに利益はない。エジプトはハマスの母体となった「ムスリム同胞団」とたたかうことに忙しい。また、ハマスにとって、イスラエルに封鎖を強める口実を与えることに利益はない。
しかし、ハマスのリーダーたちは、ファタハと結びつきマフムード・アッバス議長の命を受けている武装組織を破壊する以外に選択の余地はないと判断した。米国はイスラエルに、ファタハの武装組織に大量の武器を提供するように命じた。それらの組織がハマスと戦うことができるようにと。イスラエル軍の首脳たちは、この考えをよくは思わなかった。というのは、その武器がハマスの手に渡る結果になることを恐れたからである（今、実際にそのことが起こっている）。しかし、我が政府は米国の命令に従った。いつものように。
米国の狙いは、はっきりしている。ブッシュ大統領は、すべてのムスリム国家で現地リーダーを選んで、米国の保護の下に米国の命令に従って統治させようとしてきた。イラクで、レバノンで、アフガニスタンで、そしてまたパレスチナでも。
ハマスは、ガザでこの仕事のためにマークされたのがモハメド・ダハランであると確信している。何年にもわたって、彼がこの地位のために身づくろいを整えさせられてきたかのようであった。米国とイスラエルのメディアは、彼を賞賛し、強力で確固としたリーダーとして描いてきた。「穏健」（すなわち米国の命令に従順）で、「プラグマティック」（すなわちイスラエルの命令に従順）であると。そして、米国とイスラエルがダハランを賞賛すればするほど、パレスチナ人のあいだでの彼の立場は掘り崩されていった。特に、ダハランがカイロに出かけていたときには、彼の部下たちが約束された武器を受け取るために待機しているかのようであった。
ハマスの目からは、ガザ地区のファタハ本拠地への攻撃は予防戦争である。アッバスとダハランの組織は、パレスチナの太陽の中で雪のように解けてしまった。ハマスはガザ全域を簡単に制圧してしまった。
米国とイスラエルの将軍たちは、いかにしてこれほどひどく計算ミスを犯すことができたのだろうか？
彼らは、厳密に軍事的条件においてしか思考することができない。どれだけの兵士が存在しているか、どれだけのマシンガンがあるか、等々。しかし、内戦においては特に、量的計算は二の次である。戦闘員の士気と人民大衆の感情が、はるかに重要である。ファタハの組織員は、何のために戦っているのかを知らない。ガザの人民はハマスを支持している。彼らは、ハマスがイスラエル占領者と戦っていると確信しているからである。ハマスに敵対する者は占領への協力者のように見える。イスラエルの武器で彼らを武装させるという米国の声明は、最終的に彼らに有罪を宣告した。
この問題は、イスラム原理主義の問題なのではない。この点については、あらゆる国家で同じである。人々は外国の占領者に協力する者を憎む。ノルウェー人であろうと（クィズリングのような）、フランス人であろうと（ペタンのような）、パレスチナ人であろうと同じである。
ワシントンとエルサレムで、政治家たちは「マフムード・アッバスの弱さ」を嘆き悲しんでいる。
彼らは今、ガザ地区と西岸地区の無政府を阻止できる唯一の人物がヤセル・アラファトだったと理解している。アラファトは自然な権威であった。大衆は彼を崇拝していた。ハマスのような、彼の敵対者でさえ彼を尊敬していた。彼は、お互いに対抗しあういくつもの治安機構をつくった。どれかひとつの治安機構が単独でクーデターを遂行するを妨げるために。アラファトは、交渉することができたし、和平協定に署名することもできたし、それを人々に受け入れさせることもできた。
しかし、アラファトは、イスラエルによってモンスターとして晒し者にされ、ムカタに閉じ込められ、最後に殺された。パレスチナ人民は、彼の後継者にマフムード・アッバスを選んだ。米国とイスラエルがアラファトには与えることを拒否したものを、アッバスが米国とイスラエルから獲得するであろうことを期待して。
ワシントンとエルサレムの指導者たちが本当に和平に関心をもっていたとしたら、彼らは急いでアッバスと和平協定を締結していたことだろう。アッバスは、アラファトと全く同じように将来にまでわたる譲歩を受け入れる用意があると宣言していたのである。米国とイスラエルは、彼に対して考えられるあらゆる賞賛の言葉を積み上げたが、あらゆる具体的な問題で彼を拒絶した。
米国とイスラエルは、アッバスにほんのささやかな最も惨めな成果さえも許さなかった。アリエル・シャロンは、アッバスの羽を引き抜いて彼のことを「羽のないニワトリ」とあざ笑った。パレスチナ人民は、ブッシュが動くのを我慢強く待った。しかしそれは無駄だった。その後に、パレスチナ人民はハマスに投票した。アッバスが外交によって達成できなかったことを、力ずくで達成するという絶望的な望みをもって。
イスラエルの指導者たちは、軍人も政治家も、喜びすぎるぐらい喜んだ。彼らは、アッバスを掘り崩すことに関心があった。というのは、アッバスがブッシュの信頼を得ていて、彼の地位が確固としていればいるほどイスラエル指導者たちが本質的な交渉に入ることを拒絶するのが困難になるからであった。彼らはファタハを粉砕するためにあらゆることを行なった。それを確実なものにするために、ファタハをまとめあげることのできる唯一の人物マルワン・バルグーティを逮捕した。
ハマスの勝利は、彼らの目的に完全に合致したものである。ハマスとなら誰も対話する必要がない。占領地からの撤退を提案する必要もなければ、入植地を解体する必要もない。ハマスは現代のモンスターであり、「テロリスト」組織である。テロリストとはいっさい議論をする必要がない。
なのに、イスラエルの首脳たちは、なぜ、今週の出来事に満足しなかったのか？
そしてなぜ、彼らは「干渉しない」ことに決めたのか？
事実はこうである。メディアと政治家たちは、ここ何年ものあいだパレスチナの諸組織をお互いにけしかける努力をしてきたのだが、彼らは満足感を示し、「そう言ってきただろう。」と自慢したのである。アラブ人がお互いに殺しあっているのを見てみろ。エフード・バラクは数年前に、我々のこの国は「ジャングルの中にある別荘」だと言ったのだが、それは正しかった。等々。
しかし、事態の背後では当惑の声が聞かれ、心配の声さえ聞かれる。
ガザ地区が「ハマスタン」になったことは、我が国のリーダーたちがあらかじめ準備していなかった状況をつくり出した。どうしたらいいんだ？
ガザをすっかり切り離して、そこの人々を飢え死にするにまかせるべきか？
ハマスと新たに接点をつくるべきか？
ガザを再び占領すべきか？
国連に国際軍の駐留を依頼すべきか？――もしそうするとして、自国兵士をこの地獄で危険にさらすほどの狂気を持ち合わせている国がどれだけあるだろうか？
我が国の政府は、何年にもわたってファタハを破壊しようとしてきた。不可避的に占領地からの撤退や入植地の解体につながるような協定を交渉する必要がないように。今や、その目的がついに達成されたように見える、まさにその時に、彼らはハマスの勝利を前にどうしたらいいのか何の考えもないのである。
彼らは、西岸ではこんなことは起こりえないという考えで、自らを慰めている。西岸では、ファタハが統治している。ハマスは足場をもっていない。我が軍が既にハマスの政治指導者たちのほとんどを逮捕している。アッバスが依然として権力をにぎっている。
ところが、将軍たちは将軍たちの論理で語る。しかし西岸でもハマスは先の選挙で多数を獲得したじゃないか。西岸でも、人民が忍耐を失うのは時間の問題にすぎない。彼らは入植地の拡大、壁の建設、我が軍の襲撃、目標を定めての暗殺、真夜中の逮捕、等々を目の当たりにしている。彼らも爆発するだろう。
イスラエルの歴代政府は、系統的にファタハを破壊してきた。アッバスの足を切り、ハマスのために道を整えてきた。今さら何を驚いているのか。
どうすればいいのか？ アッバスをボイコットし続けるべきか、それとも彼に武器を提供して、我々にかわってハマスと戦うのを可能にしてやるべきか？
彼にいかなる政治的成果も与えないままでいくべきか、それとも、ついにようやく彼にパンくずを投げ与えてやるべきか？
だがそれは、もう遅すぎるのではないか？
（そして、シリアの方面ではどうか？
交渉をはじめようというバッシャール・アサドのあらゆる努力をサボタージュしながら、和平のリップサービスだけをやり続けるべきか？
米国の反対にもかかわらず密かに交渉を行うべきか？
それとも、全く何もしないでいるか？）
目下のところ、方針は何もない。方針を決定できる政府がない。
我々を救ってくれるのは誰か？ エフード・バラクか？
今週の労働党党首選でのバラクの勝利は、ほとんど自動的に彼を次の国防相にしたと言っていい。彼の強力な個性と、参謀総長および首相としての経験は、再編される政府での支配的な地位を彼に保証している。彼には合わない領域――党内の策謀など――は、エフード・オルメルトが処理するだろう。しかし、エフード・バラクが政策方針に決定的な影響力をもつだろう。
二人のエフードの政府で、エフード・バラクが戦争と平和の問題を決定するだろう。
現在まで、実際問題として、バラクの行動はすべて否定的な結果しか生まなかった。彼は、父アサドと協定締結の間際までいったが、最後の瞬間に逃げ出した。彼は、南レバノンからイスラエル軍を撤退させたが、ヒズボラと話し合うことなくそれをおこない、ヒズボラが南レバノンを支配した。彼は、アラファトをキャンプ・デービッドに来させたが、そこでアラファトを侮辱し、そして我々には和平のパートナーがいないと宣言した。これは和平のチャンスに決定的な打撃を与えた。それは今だにイスラエルの人々をマヒさせている打撃である。彼は、自分の真意がアラファトの「仮面を剥ぐ」ことにあったと自慢した。彼は、イスラエルのドゴールというよりも、失敗したナポレオンというべきであった。
．．．（中略）．．．
シモン・ペレスは、５５年にわたる政治活動で選挙に一度も勝ったことのない人物だが、今週、その不可能を成し遂げた。彼はイスラエル大統領に当選した。
何年も前に、私は、彼についての論説に「ミスター・シシュフォス」とタイトルをつけた。というのは、彼は繰り返し繰り返し成功の間際まで達して、そして成功に避けられてきたのだから。今、彼は、頂上に到達して、親指を鼻につけて神を馬鹿にするしぐさをしたい気分かもしれない。しかし、――ああ、悲しいことに――巨石はない。大統領職は、権力の内実を欠いている。空虚な地位の空虚な政治家。
今、誰もが、大統領宮殿での突風のような行動を期待している。和平会談が、要人たちの会談が、きっと行われるだろうと。そして、仰々しい宣言と輝かしいプランが出されるだろうと。要するに、内実のない多くの空騒ぎ。
実際的な結果は、オルメルトの地位が強化されたということである。彼は、大統領官邸にペレスを据え、国防相にバラクを据えることに成功した。短期的には、オルメルトの地位は保証された。
そして、そのあいだにも、ガザの実験は続けられ、ハマスが優勢になり続け、エフード１、エフード２、シモン・ペレスは、ワニの涙を流し続ける。
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