米軍はファルージャへの攻撃を即刻中止せよ!
イラクの人々の要請に応えて
4/15 米国大阪総領事館前緊急行動

  
 

 緊急の呼びかけにもかかわらず約40名の市民が参加し、大阪の米総領事館前で抗議行動を行いました。領事館は当初要請文を受け取ると約束していたにも関わらず、結局誰も受け取りに出てきませんでした。領事館のこの態度に抗議し、領事館前で要請文を読み上げ、警備員に手渡しました。集まった市民は1時間以上にわたって、「ファルージャへの攻撃を即刻中止せよ!」「大量殺戮をやめろ!」「米軍・自衛隊はイラクから撤退せよ!」と抗議のシュプレヒコールをあげました。
 この日の行動は、国際占領監視センターが世界に呼びかけたもので、イラクの人々からの連帯の要請に応えて行われたものです。

要請文(英文)
PETITION IN SOLIDARITY WITH IRAQI CITIZENS
FACING THE US-LED OCCUPATION


要請文(仮訳)
米国主導の占領下にあるイラク市民と連帯しての要望書

(署名事務局の要望書)
ファルージャとイラク全土での大量虐殺を今すぐ中止してください。

(占領監視センターからの緊急行動要請 訳文)
イラクの人々と共に連帯するための緊急要請

※大阪在住のフリー・ジャーナリスト、ブライアン・コバートさんが、この4/15の米領事館への抗議行動をカバーし、サンフランシスコ・インディメディアに投稿されています。当日の写真もたくさんあって見やすいです。次のアドレスをクリックしてご覧下さい。http://sf.indymedia.org/news/2004/04/1690548.php


ファルージャの大虐殺を今すぐ中止せよ! (特集ページ)へ



要請文(英文)

PETITION IN SOLIDARITY WITH IRAQI CITIZENS
FACING THE US-LED OCCUPATION

TO: President George Bush and
The U.S. Consular General Osaka-Kobe

15 April 2004

As the Iraqi people resist US-led occupation force escalated attacks which are terrorizing entire populations of Iraqi towns and neighborhoods, we urgently demand a stop to fighting and an immediate withdrawal of troops.

According to reports, in Fallujah alone, hundreds of Iraqis have been killed and hundreds more injured since attacks began on Sunday, April 4.

Although the Geneva Convention prohibits holding civilian communities under siege, Fallujah and Adaamiya are currently under siege and surrounded by occupation forces. THIS IS IN VIOLATION OF THE GENEVA CONVENTION.

In the many towns and cities now under attack, hospitals, mosques and ambulances trying to transport the injured are being bombed and fired at by occupation forces.

The indiscriminate killing of civilians, the refusal to provide people with security, electricity, and a decent medical infrastructure appear to characterize the 'freedom' that occupation authorities have brought to Iraq.

In solidarity with Iraqi civilians facing the gruesome manifestations of the occupation, we urge the United States to:

1) Put an immediate end to the siege of Fallujah and Adaamiya. The surrounding of these cities is in contravention to the Geneva Convention;
2) Put an immediate end to the massacre of civilians in Iraqi cities and neighborhoods;
3) Give immediate access to humanitarian and medical aid organizations seeking to provide assistance to Iraqi people who are living under attack;
4) Put an immediate end to the US-led occupation of Iraq.
Protestors in front of U.S. Consulate-General Osaka-Kobe
15 April 2004
SIGNED,


要請文(仮訳)

米国主導の占領下にあるイラク市民と連帯しての要望書
PETITION IN SOLIDARITY WITH IRAQI CITIZENS FACING THE US-LED OCCUPATION

ジョージ・ブッシュ大統領および大阪・神戸の米国領事様

2004年4月15日

イラクの人々は、イラクの諸都市と近隣の全ての人々を脅迫している米国主導の占領軍のエスカレートする攻撃に抵抗している、これに連帯し、私達は緊急に、戦闘の中止および軍隊の即時撤退を要求する。

報告によれば、4月4日に始まった攻撃以来、ファルージャだけで何百ものイラクの人々が殺され、さらに何百もの人々が負傷している。

ジュネーブ条約は包囲のもとに市民社会をおくことを禁止しているが、ファルージャとアダーミヤは現在包囲状態にあり、占領軍によって包囲されている。これはジュネーブ条約に違反している。

いま攻撃のもとにある多くの町や都市では、病院、モスクおよびけが人を搬送しようとする救急車が占領軍によって爆撃され、発砲されている。

民間人の無差別殺戮、人々に安全、電気および適切な医療設備を与えること拒否していることは、占領当局がイラクにもたらした「自由」を特徴づけているようだ。

占領という包囲された状況に直面しているイラクの人々に連帯して、私たちは以下のことを米国に強く要求する:

1) ファルージャとアダーミヤの包囲を即刻やめること。これら都市の状況はジュネーブ  条約に違反している;
2) イラクの諸都市および近隣の市民の大量虐殺を即刻やめること;
3) 攻撃の下で生きているイラクの人々に援助を提供するよう努力している、人道主義的  かつ医学的援助組織に即刻、立ち入りを認めること;
4) 米国主導のイラク占領を即刻やめること。


大阪・神戸米国総領事前の抗議行動参加者一同 2004年4月15日



(署名事務局の要望書)

要望書
ファルージャとイラク全土での大量虐殺を
今すぐ中止してください。

米軍は即時撤退してください。
イラクで米軍がおこなっているすさまじい大掃討作戦、無差別殺りくを今すぐ中止してください。ファルージャでは5日以降米軍が完全に包囲・封鎖し、逃げ場のなくなった市民を無差別に殺りくするという極めて残忍な作戦を行っています。市民の住居を破壊し、子供や女性や老人たちを皆殺しにしています。これは軍事作戦などではありません。ジェノサイドです。ファルージャだけで、ここ数日で少なくとも600〜700人以上が虐殺されました。イラク全土の犠牲者、負傷者数がどれだけにのぼるか全く想像がつきません。子どもたちが傷ついた写真、遺体が並べられた写真、犠牲者が埋葬され墓の写真などがこの残虐性を明らかにしています。私たちはこの様な無差別の大量虐殺を絶対に許すことは出来ません。
 すでにイラク戦争の大義は完全になくなっています。米軍は1万人を超える民間人を殺し、国土を破壊し尽くしました。劣化ウラン兵器を使い、取り返しのつかない放射能汚染被害をもたらしています。そして今も続いている残虐な占領支配と掃討作戦。−−イラク人にとって、米軍は侵略者であり占領軍であり敵であることはもはや明らかです。イラク全土で反米デモや抵抗闘争が大規模化し、多くのイラク民衆が加わっているのです。米兵も戦闘によって公表されているだけで700人近くが犠牲になっています。
私たちはまた日本の市民として、小泉首相がこの様な占領支配と大量虐殺に加担し、自衛隊を派遣していることに反対しています。イラクの市民にとって自衛隊も米軍同様侵略軍に他なりません。
 日本では、イラク市民のために活動をしていた3人の若者が、イラクの武装勢力によって拘束されるという事件が起こり私たちはその解放のために全力を挙げています。3人が無事解放されるためにも、自衛隊が侵略戦争への加担をやめ、いますぐ撤退を表明することが緊急に必要です。そして、米軍がファルージャで行っているイラク人に対する大量殺りくをやめ、撤退することが緊急に必要です。

○米軍はファルージャとイラク全土での大量虐殺を今すぐ中止してください。
○米軍はイラクから即時撤退してください。
○米軍は侵略戦争と占領支配をやめて下さい。 

2004年4月15日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
〒580-0023 大阪府松原市南新町 3-3-28
阪南中央病院労働組合気付



(占領監視センターからの緊急行動要請 訳文)


イラクの人々と共に連帯するための緊急要請

国際占領監視センター
代表エマン・アーメド・カマス

国際占領監視センター

2004年4月8日

占領されているバグダッドから―――

世界の人々とその人々を国連で代表している方々に―――

米国主導の占領軍による攻撃に反対するよう、イラクの人々は国際的な連帯を要請します。

これらの攻撃がイラクの都市とその周辺に住む全ての住民を恐怖に追いやることを意図しているのは明確です。

報告によれば、4月4日に始まった攻撃により、ファルージャだけで300人以上(4月15日現在で700人)のイラク人が殺され、さらに何百人もの負傷者で溢れています。アダーミヤ、スーラ、ヤモク、ファルージャの市街とその近郊、ラマディ、バスラ、ナシリーヤ、カルバラ、アマラ、クート、クファ、ナジャフ、ディワニヤ、バラ
ドおよびバグダッドでは特にサドルで戦闘が続いています。住宅、病院、モスクのみならず救急車が怪我人を搬送中にも占領軍兵士や戦車によって爆破され、銃撃されています。

ファルージャとアダーミヤは、民間区域を包囲し長期間抑留下におくことを禁止するジュネーブ条約も違反し、現在占領軍によって包囲され攻撃されています。病院も十分な医療援助、不可欠な医薬品と装備、あるいは輸血用血液供給の手段も奪われています。ファルージャでは、包囲されているために、医者は民家で野戦病院を開設するしかない状況におかれています。献血者が入ることさえ許可されません。従って、バグダッドとファルージャではモスクが怪我人のための血液を集めている状態です。水と電気がこれまでの数日間は断絶されたままです。

サドルシティでは、米軍ヘリコプターが住宅地域をロケット弾で攻撃し、家を破壊しています。外出禁止令が公式には出されていないなかで、米国軍兵士は暗くなってから街路を動いている車輌を発見すると戦車砲で攻撃をしています。火曜日の夜だけで、少なくとも6人の人々がこのようにして殺されました。米軍はすべての警察署とサドル市役所を占領し、包囲し続けているのです。

このような攻撃はこれまでの1週間で急激に拡大したものですが、それは決して占領されているイラクでは新しい現象ではありません。文民への無差別殺戮、人々への安全保障義もなく、電気も、まともの医療も、社会基盤整備も失われている現実は、占有当局がイラクにもたらした「自由」を特徴づけるものです。

我々は諸国家、市民社会と反戦および反占領の運動に対して団結の具体的な表明として、この恐怖の米国主導の戦争に対し、そしてイラクの人々を支援するために、この身の毛がよだつ事実を直視することを求めます。

どうか米国によって指揮された攻撃を直ちに中止するよう要求するために、街頭に出てください。世界中の米国領事館と大使館の前で抗議と要請行動を組織化してください:この大虐殺を直ちに止めてください;イラクの都市や近郊の包囲攻撃を直ちに止めてください;攻撃下に住んでいるイラクの人々への援助を提供しようと努めている、人道・医療支援組織の立ち入りを直ちに認めてください;そして、私たちの占領を止めてください。

デモがすでに組織化された都市は、ミラノ、モントリオール、東京、イスタンブール、ボストン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ワシントン D.C. とニューヨークです。

バグダッドの国際占領監視センターと連絡を取るために、どうか 914 360-9079あるいは 914 360-9080に電話をしてください。また、電子メールは
eman@occupationwatch.org です。
国際占領監視センターのHP http://www.occupationwatch.org/