11月20日、駐韓米軍は、2人の女子中学生を戦車でひき殺した米兵に対して、軍事裁判で無罪判決を出し、さらに米兵を1週間後に出国させました。この無罪判決で米軍は、たとえ殺人事件であっても公務中の事件・事故に関しては一切責任を問わないという態度を明確にしたのです。このことは米軍基地を抱え、アメリカと地位協定を結んでいる全ての地域、国の問題です。私たちは今回の無罪判決の無効と米兵の引き渡し、韓国司法による裁判のやり直し、ブッシュ大統領の誠意ある謝罪、SOFA(地位協定)の抜本的改定を求めます。
「冷戦時代に作られた不平等条約によってこれ以上未来の世代を拘束することはできない。」「SOFAの徹底的な再改定だけがこれ以上の悔しい死を作り出さず、駐韓米軍犯罪を根絶する方法だ。」人々の怒りはSOFAの抜本的改定を政治課題に浮上させました。金大中大統領は、反米感情の高まりを憂慮し、SOFAの運用改善を早々に打ち出しました。法務省は「アメリカとSOFAを締結した世界の国々で公務中の事件について米軍が裁判権放棄をした事例はない。特別に韓国が不平等だとは思えない。」と改定の難しさを国民に訴えました。これに対して「国民の怒りと痛みにソッポをむく」と、大統領と政府にも批判が集中しています。次期大統領候補者たちはSOFAの改定の姿勢を明確にせざるをえなくなりました。 半世紀、押さえに押さえてきた反米感情が少女たちの事件をきっかけに爆発しました。「この事件は韓国の劇的な変化の序曲だろう」とも言われています。「悪の枢軸論」を豪語するブッシュ大統領と米軍が朝鮮半島の分断の元凶であることを誰もが感じ始めました。歴代政権の中で軍事的独裁的なブッシュ政権に対して韓国の人々は憤怒しています。「ブッシュにして反米運動を高まらしたという効果があったかもしれない」と言われるほどです。
アメリカによる対イラク戦争や北朝鮮への敵視政策、アフガニスタン、フィリピンへの軍事展開などに反対するために、日本の戦争協力と有事法制に反対するためにも、地位協定の抜本的改定を克ち取るためにも韓国との連帯の必要性を強く感じます。今回の講演会を韓国との連帯の第一歩にしたいと思います。韓国の人々と共に、朝鮮統一とアジアの平和を願いながら自らの行動を考えていきたいと思います。 年末という慌ただしい時期ですが一人でも多くの方がご参加くださいますよう、お願いいたします。 2002年12月10日
李韶熙さんの来日を歓迎します。 沖韓民衆連帯 沖縄金曜集会 基地はいらない!女たちの全国ネットワーク アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 賛同します。 在日韓国民主女性会、在日韓国青年同盟京都府本部、女たちの出店cha・cha、 チャチャ学習ネット、阪南中央病院郭貴勲さん・李在錫さんの裁判を支える会、 敗戦50周年を問う教職員の会、「日の丸・君が代」による人権侵害市民オンブズパーソン
2002年の締めくくりに韓国の熱い闘いに触れませんか?
韓国ではブッシュ大統領の謝罪、米兵の処罰、SOFAの改定を求めた署名が
130万に達しさらに200万を目指して日々署名活動が行われています。 私たちも韓国から提起された「国際署名」に取り組んでいます。 12/28、李韶熙さんが来られた時に署名をお渡ししようと考えています。 1枚でもいいですから、署名を送ってくださいますよう、お願いいたします。
*このページの写真、写真説明は、インターネットハンギョレニュースからのものです。 *駐韓米軍による女子中学生轢殺事件と国際署名に関する詳しい情報は韓統連HPを参照してください。 韓統連中央日本語ページ http://www.korea-htr.com/chuo/japanese/index-cj.html 轢殺事件関係 http://www.korea-htr.com/chuo/japanese/siryou/02/2sg.htm *関連記事 米軍装甲車による女子中学生れき殺事件 「国際署名運動」にご協力ください。 許せない! 駐韓米軍、2人の少女をひき殺した米兵に無罪を評決! 駐韓米軍による女子中学生ひき殺し事件を糾弾する! −−韓米地位協定の抜本的改定を求める韓国の運動に連帯しよう−− |