12月28日

韓国の反基地・反戦平和運動との連帯を目指して
2002年燃え上がった反基地闘争、広がる反米闘争〜韓国からの報告
駐韓米軍犯罪根絶運動本部事務局長 李韶熙(イ・ソヒ)さん講演会

 11月20日、駐韓米軍は、2人の女子中学生を戦車でひき殺した米兵に対して、軍事裁判で無罪判決を出し、さらに米兵を1週間後に出国させました。この無罪判決で米軍は、たとえ殺人事件であっても公務中の事件・事故に関しては一切責任を問わないという態度を明確にしたのです。このことは米軍基地を抱え、アメリカと地位協定を結んでいる全ての地域、国の問題です。私たちは今回の無罪判決の無効と米兵の引き渡し、韓国司法による裁判のやり直し、ブッシュ大統領の誠意ある謝罪、SOFA(地位協定)の抜本的改定を求めます。

 大学で模擬裁判を実施。判決は有罪。
 「2人の少女は2度殺された。」少女をひき殺した米兵の無罪確定は、韓国民の怒りを爆発させました。被害者がいるのに加害者がいない、責任をとる者がいないという判決は、誰もが受け入れがたく、「事件初期何の関心も持たなかった人々」まで抗議行動に参加するようになりました。中高生も会社員も子どもを抱えた母親も抗議の列に加わっています。追悼リボン、一人デモ、ろうそく集会、アメリカ映画のボイコット、アメリカ製品の不買運動、サイバーテロ等々、市民がインターネットを通じて方法と日時を提起し、それを観た人々が次々に参加しています。米軍基地周辺の商店主も「米兵お断り」の立て札を立て始めました。汎国民対策委員会は130万の署名を持ってホワイトハウス前で抗議行動を行っています。在米韓国人が抗議行動を支えています。まさに全国民的な運動が連日、各地で展開されています。署名運動はさらに200万を目指しています。
 「冷戦時代に作られた不平等条約によってこれ以上未来の世代を拘束することはできない。」「SOFAの徹底的な再改定だけがこれ以上の悔しい死を作り出さず、駐韓米軍犯罪を根絶する方法だ。」人々の怒りはSOFAの抜本的改定を政治課題に浮上させました。金大中大統領は、反米感情の高まりを憂慮し、SOFAの運用改善を早々に打ち出しました。法務省は「アメリカとSOFAを締結した世界の国々で公務中の事件について米軍が裁判権放棄をした事例はない。特別に韓国が不平等だとは思えない。」と改定の難しさを国民に訴えました。これに対して「国民の怒りと痛みにソッポをむく」と、大統領と政府にも批判が集中しています。次期大統領候補者たちはSOFAの改定の姿勢を明確にせざるをえなくなりました。
 半世紀、押さえに押さえてきた反米感情が少女たちの事件をきっかけに爆発しました。「この事件は韓国の劇的な変化の序曲だろう」とも言われています。「悪の枢軸論」を豪語するブッシュ大統領と米軍が朝鮮半島の分断の元凶であることを誰もが感じ始めました。歴代政権の中で軍事的独裁的なブッシュ政権に対して韓国の人々は憤怒しています。「ブッシュにして反米運動を高まらしたという効果があったかもしれない」と言われるほどです。

店に“米軍皆有罪”“アメリカ人お断り”の紙が貼られた。
 2002年の韓国について、運動が燃え上がるその渦中で活動されている方から学ぼうと思い12月28日に李韶熙さんをお招きします。韓国の運動について、駐韓米軍について語っていただきます。運動の話だけではなく、ひとりの女性が生き生きと活動されている姿は、私たちに新鮮な息吹を送ってくれることと思います。
 アメリカによる対イラク戦争や北朝鮮への敵視政策、アフガニスタン、フィリピンへの軍事展開などに反対するために、日本の戦争協力と有事法制に反対するためにも、地位協定の抜本的改定を克ち取るためにも韓国との連帯の必要性を強く感じます。今回の講演会を韓国との連帯の第一歩にしたいと思います。韓国の人々と共に、朝鮮統一とアジアの平和を願いながら自らの行動を考えていきたいと思います。
 年末という慌ただしい時期ですが一人でも多くの方がご参加くださいますよう、お願いいたします。

2002年12月10日

李韶熙さんの来日を歓迎します。            沖韓民衆連帯
沖縄金曜集会
基地はいらない!女たちの全国ネットワーク
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局

賛同します。  在日韓国民主女性会、在日韓国青年同盟京都府本部、女たちの出店cha・cha、
チャチャ学習ネット、阪南中央病院郭貴勲さん・李在錫さんの裁判を支える会、
敗戦50周年を問う教職員の会、「日の丸・君が代」による人権侵害市民オンブズパーソン
駐韓米軍犯罪根絶運動本部事務局長 李韶熙さん講演会
12月28日(土)1時〜5時
クレオ大阪中央・多目的室(地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽丘)  <地図>
連絡先  アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
2002年の締めくくりに韓国の熱い闘いに触れませんか?



韓国ではブッシュ大統領の謝罪、米兵の処罰、SOFAの改定を求めた署名が
130万に達しさらに200万を目指して日々署名活動が行われています。
私たちも韓国から提起された「国際署名」に取り組んでいます。
12/28、李韶熙さんが来られた時に署名をお渡ししようと考えています。
1枚でもいいですから、署名を送ってくださいますよう、お願いいたします。




 7日午後ソウル光化門四つ角で開かれたその新孝順, 審美宣揚追慕蝋燭集会に参加した 1万名余の市民・学生たちが距離(通り)をいっぱい補ったまま蝋燭を持ってブッシュアメリカ大統領の直接謝りと韓-米駐屯軍地位協定(ソファ−) 全面改正などを促している。

 女子中学生圧殺社で米軍兵士たちの無罪評決に対する反感が拡散している中、全国教職員レーバーユニオン京畿支部主観で 2日午後京畿道水原某高等学校で韓-米駐屯軍地位協定(SOFA) 改訂の必要性を知らせる授業が実施されている。(連合)

*このページの写真、写真説明は、インターネットハンギョレニュースからのものです。




*駐韓米軍による女子中学生轢殺事件と国際署名に関する詳しい情報は韓統連HPを参照してください。
   韓統連中央日本語ページ http://www.korea-htr.com/chuo/japanese/index-cj.html
   轢殺事件関係 http://www.korea-htr.com/chuo/japanese/siryou/02/2sg.htm

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     「国際署名運動」にご協力ください。

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    −−韓米地位協定の抜本的改定を求める韓国の運動に連帯しよう−−