レイチェル・コリーさんの虐殺に抗議、在日イスラエル大使館に抗議文

 3月27日、基地はいらない!女たちの全国ネット、No!レイプNo!ベース女たちの会、VAWW−NETジャパン、プルトニウム・アクション・ヒロシマ、アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局の5団体が、レイチェル・コリーさんの虐殺に抗議、在日イスラエル大使館に抗議文を渡しました。



イスラエル国シャロン首相様
イスラエル大使イツハクリオール様

イスラエル軍によるレイチェル・コリーさんの轢殺に抗議し、
パレスチナの人々に対する武力弾圧を中止することを求めます。


 3月16日、ガザ地区で、国際連帯運動(ISM)に参加していたアメリカ人のレイチェル・コリーさんが、パレスチナ人の家屋が破壊されるのを止めようとして、ブルドーザーの前に立ちはだかっているにもかかわらず、運転手はブルドーザーを停めようともせず、2回(往復)彼女を轢いた・・・・・・。
 私たちはレイチェルさんがイスラエル軍によって無惨に殺されたことを知り、平和を希い、命を賭して非暴力抵抗運動をした彼女の勇気と気高い精神を称え、心からの哀悼をささげます。とともに、パレスチナの人々や非暴力の抵抗運動をする人々に対しこのように残虐な行為をするイスラエル軍と、貴国の方針及びやり方に対し、強い憤りを禁じえません。
 パレスチナの人々を殺傷したり、住居を破壊し、電気・ガス・水道などの生活関連施設を破壊し、包囲を狭め、食糧補給の道さえ絶とうとしている・・・・・。いったい、後どのくらいの人々を殺せば気がすむというのでしょうか。
 私たちはイスラエルの人々が、ナチスやその他から迫害されてきた歴史を持つことを知っています。そして、自らが受けてきたと同じような迫害をパレスチナの人々に対してし続けていることを、私たちは知っています。痛みを知っているはずの人々が、なぜ他の人々の痛みを分かろうとしないのでしょうか。
 ナチスのユダヤ人迫害が歴史に刻みつけられたように、パレスチナの人々に対するイスラエルの行為が歴史として刻みつけられていることを忘れないでください。
 貴国政府は、邪魔者は消せばすむとお考えかも知れませんが、もはや、あなた方は、世界の良心と対峙していることを思い知るでしょう。
 地球は一つ。全部つながっています。そして、私たちは同じ人間です。だれもが安全に、平和に暮らす権利があるはずです。もしも貴国が、先住者であるパレスチナの人々を自国の人々と同じように遇するならば、たちまち共生への道が開けるでしょう。
 外への暴力は、内(内政)への暴力をもはらみます。どうか、世界の平和のために、一刻も早く武力による弾圧作戦を中止し、パレスチナの人々と互いに幸せな人生を送ることができるよう、共生の方法を話し合う場をつくって下さい。そして、もう2度とパレスチナの人々をはじめレイチェル・コリーさんのような犠牲者を出さないでください。
 私たちは、これからもしっかりと貴国のなされることを視ております。

2003年3月27日
               基地はいらない!女たちの全国ネット
               No!レイプNo!ベース女たちの会
               VAWW−NETジャパン
               プルトニウム・アクション・ヒロシマ
               アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局



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