米英占領軍はイラク民衆に対する無差別虐殺を今すぐやめよ!
−−軍事占領をただちにやめ、軍隊を全面的に撤退させよ−−
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1.米英占領軍は、なりふり構わず一般住民の「掃討」に動き出した。窮地に立てば立つほど彼ら占領軍は、その残虐さを増しつつある。今米英軍は、「フセイン捕捉作戦」と称して、再び無差別虐殺、強盗のような家宅捜索、多くの一般住民の逮捕・拘禁、これらの無実のイラク民衆への拷問・虐待等々を始めている。私たちは今すぐこの野蛮な民衆弾圧をやめるよう要求する。
この間、米英の兵士へのゲリラ闘争については、ようやく報道されるようになった。しかし同時に私たちはイラク民衆の側の被害を絶対忘れてはならない。米英軍の残虐と戦争犯罪を絶対忘れてはならない。
2.米英政府は、イラク戦争の「泥沼化」、高まる「証拠ねつ造」「でっち上げ戦争」への国内外からの非難をかわすのに必死になっている。この守勢と窮地から脱するため、何とかしてフセイン大統領を殺害しようとしているのである。
しかし血生臭い作戦をやるもう一つの理由がある。なぜイラクを攻めたのか、なぜ今イラクにいるのか、訳が分からなくなり士気が低下した兵士たち。一日中ゲリラからの襲撃におびえている若い現場兵士たち。ホームシックにかかり強く本国帰還を求める兵士たち。ついには大統領や国防長官を批判するようになった兵士たち。−−これら兵士たちの気分を引き締め、不満と怒りをかき消すには、仲間を殺したゲリラへの報復心をかき立て、根こそぎ住民を逮捕・拘禁し、逆らう者を殺しまくるのが手っ取り早いからだ。
3.もはや米英の占領は末期症状である。ウダイ・クサイ両氏を殺害し、国際法に違反してまで遺体写真を公開した。一国の元首を殺害する「根拠」「正当性」がもはや音を立てて崩れているのである。それでも米英は政権要人を殺し続けている。まず私たちはこのことを糾弾する。
そして米英当局は、これで窮地を脱すると思い込んだ。しかし事実はその正反対。イラク民衆の怒りと抵抗は更に加速している。フセイン大統領を惨殺したとておそらく逆効果だろう。否、むしろフセイン政権の復活はないと判断して、レジスタンスは一層拡大するだろう。なぜなら問題の根源はフセイン大統領でも、ウダイ・クサイ両氏でもなく、米英の軍事占領そのものなのだから。
ゲリラの抵抗闘争も、対する米軍の弾圧作戦も、中部「スンニ・トライアングル」全域に拡大している。その他北部クルド人支配地域も、南部シーア派支配地域も、安定からほど遠い状態だ。これら地域でも急速に占領支配への不満と怒りが増しつつある。イラクの統治はイラクの人民大衆に任せるべきだ。米英は占領統治をやめ、即刻その軍隊を無条件に撤兵させるべきである。
ましてや、このような虐殺と弾圧を主要な任務とする米英軍に援軍を送ること、「戦死」を肩代わりすることことなど論外である。「自衛隊」のイラク派兵は何としても阻止しなければならない。
2003年8月1日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
★「イラク戦争被害の記録」最新情報参照。
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