子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
011200 学校災害 2004.6.15新規
2001/12/ 宮城県登米郡豊里町の中学校体育館でバトミントンの遊び中、バスケットゴールを準備するための器具を肛門付近にあてがい回すという罰ゲームを受けた男子生徒が、肛門の括約筋が切れ、腸も破壊される大けがを負った。
経 緯 運動不足を解消するために、体育館を生徒たちに解放していた。

生徒たちはバトミントンのシャトル(羽根)とラケットで円陣パスをしていた。
シャトルを3回落とすと、バスケットゴールを準備するための器具を肛門付近にあてがい回すという罰ゲームを科していた。

Aくんが罰ゲームを受けた。「痛い、痛い」と言って動けなくなった。
驚いた生徒たちが職員室に知らせた。

棒状の器具は肛門から抜かれていたが、肛門の括約筋が切れ、血が出ていた。
症状と
後遺症
肛門の括約筋が切れ、腸も破壊される大けがを負った。
人工肛門を余儀なくされる。他の臓器にも悪影響が出る。手術を繰り返さなければならなくなった。
器具 バスケットゴールを準備するための棒状の器具。
棒の先端には丸いフックがついており、簡単には抜けないようになっていた。
調査・ほか Aくんの両肩には、強く押さえつけられたときの「手」のあとが残っていた。
教師の対応 教師2名が体育館を巡回していた。
1人の教師は罰ゲームのことを知っていたが、危険だとは認識していなかった。
警察の対応 7人の生徒と教師1人が書類送検。
学校・ほかの対応 保護者が学校に詳しい説明を文書で求めたが、回答されない。(2002/8/時点)
その後の学校の対応 2002/ 校長が定年退職。
昼休みの体育館使用が中止になった。
夏休みには、教師が校内を巡回し、会議などで多忙の日は部活動が禁止となった。
参考資料 体育館「ゲーム」で肛門に棒/蜂屋美子/2002.8.1不登校新聞・宮城通信局、



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