注 : 被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。 また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。 |
S.TAKEDA |
050822 | 体罰事件 | 2013.2.25新規 | ||||||||||||||||||||
2005/8/22 | 北海道苫小牧の駒澤大学付属苫小牧高校の野球部長(27)が、部員に暴力を振るっていたことが発覚。学校は当初、暴力行為は2回、平手で3〜4回と、スリッパで1回たたいたと話していたが、その後、10回程度たたいたと訂正。 | |||||||||||||||||||||
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処分の内容 | 日本高野連は、選手の不祥事ではなく監督個人の問題であることを理由に、2連覇を取り消さず、部長の1年間の謹慎処分、野 球部への警告を行った。 学校法人駒沢大学と駒大苫小牧高校は、部長をけん責のうえ解任し、教職を20日間の出席停止、校長をけん責のうえ、20日間の出勤停止の処分。 |
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被害者 | 部員は学校の事情聴取に、「数えていないが、20回以上殴られた」と証言。 事情聴取の際、教頭は「(たたかれた回数が)3、4発だったら(新チームが)秋の大会に出られるかもしれないが、それは事実を曲げることになるよな」と言われたことについて、家族は「圧力と捉えられかねない発言」と主張。 また、「学校側から再三にわたり、事を荒立てずに公表は控えてもらえないかと要請された」と主張。 8/26 調査委員会のメンバーになっている弁護士事務所で、野球部長が部員に謝罪。男子部員の保護者は、「野球部長は『本当に申し訳ない、真剣に反省している』と謝罪してくれた。息子は謝罪を聞いて涙ぐんでいた。息子も私ももういいと思った」と話す。 |
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背景 | 2004年夏の甲子園を初制覇後、部員20人増。 2005年は部員97人。 |
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その後 | 2006/3/1 卒業式後、野球部員10人(高3)とバスケットボール部員4人(高3)が、市内の居酒屋で飲酒、喫煙し、補導される。。選抜大会に登録されている1、2年生部員はいなかった。 選抜大会出場を辞退。監督、野球部長が役職を辞任。校長が辞職願提出。 3/8 高野連は、野球部と前部長に警告処分。不祥事を起こしたのが3年生部員であることを理由に、対外試合禁止の処分はとらず、夏季出場可能になる。 5/1 前監督が復帰。 |
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参考資料 | 朝日新聞2005/8/23、2005/8/27、2005/8/28、2006/3/3、2006/3/4、神奈川新聞2005/8/23、北海道新聞2006/3/3夕刊、2006/3/3、2006/3/3夕刊、2006/3/4、2006/3/9 | |||||||||||||||||||||
いじめ・恐喝・リンチなど生徒間事件(1999年まで) | 子どもに関する事件・事故 1 | ||||||
いじめ・恐喝・リンチなど生徒間事件(2000年から) | 子どもに関する事件・事故 1-2 | ||||||
教師と生徒に関する事件 | 子どもに関する事件・事故 2 | ||||||
熱中症・プール事故など学校災害 | 子どもに関する事件・事故 3 | ||||||
体育会系部活動における事件等 | 子どもに関する事件・事故 4 |