わたしの雑記帳

2001/10/10 「日本の子どもたち」のサイトの方向性


あと1カ月で、このサイトを立ち上げてから丸1年になる。ホントもう、膨大な量になってしまって・・・。自分でもシンジランナイ。よほどヒマ人と思われそう・・・。その間、「子どもたちは二度殺される」の本なんか出しちゃったりもして・・・。(プラッサと折半の自費出版だけど)
最初は、興味・関心の向くまま、漠然と「子どもたちの事件」をデータベース化したいなどと考えていたけれど、ここへ来て少し、自分自身の方向性が見えてきた。

子どもに関する事件は多い。そのなかで特に、少年事件については割と他のサイトでも取り上げている。
いろんな事例を集めて感じたのは学校という場の特殊性と、それを取り巻く環境の問題点。そして、それらは、何か事件が起きたときに顕著に現れてくる。
事件が起きたから、そういう学校や教育委員会の対応になったというよりも、元々土壌として様々な問題点を抱えている場だからこそ、事件が起きる。
しつけと教育は、その人間をつくる基となるものだから、まして幼少年期は心を育てる大切な時期だから、学校に潜む問題点をもっと真剣に見つめ直す必要があると思う。
そこで、このサイトでは、「学校の中で起きる様々な事件」に目を向けていきたいと思う。

もうひとつ。本を出したこともあって、個人的にいじめなどの相談を持ちかけられるようになった。
データを集めはしたものの、私自身はあくまで素人で、いじめホットラインのような、いざという時には集団で知恵を出し合えるなかでの相談ならまだしも、個別の問題を解決したり、アドバイスできるほどのものは持ち合わせていない。

それでも、見も知らぬ私のような人間にまで相談してくるひとは、それだけ切実な思いを抱えている。たとえ、統計上ではどれだれ数字が小さくなろうとも、そこで苦しんでいるひとの思いに変わりはない。今もなお、深刻な問題を抱えているひとがいかに多いことか。
そして、「いじめ」という形で現れた問題を解決できずにいた結果、今、さらに深刻な事態に陥っている気がしている。いじめが学校の中で処理しきれないことで、学校の外にまで問題があふれ出している。この傾向はますます強くなるだろう。水際で食い止めなければという思いもある。

自分の子どもがいじめにあったとき、親しい友人から相談を持ちかけられたとき、私ならこんなふうにした、こんなふうに答えたというものの蓄積は多少なりともある。それらに少し書き足してて、いじめや学校とのトラブルで悩んでいるひとのために「闘う人びとのために −問題解決のヒント集−」という新コーナーを立ち上げた。まだ、整理しきれていない部分があり、工事中のところも残しているが、一度覗いてみてほしい。
そしてもし、悩んでいるひとがいたら、こんなヒントもあるよと教えてあげてほしい。
ただし、どんな策も、一発解決とはいかないだろう。あくまでも、ヒントとして、最終的には自らの判断で決断してほしい。当然のことながら、誰もそのひとの代わりにはなり得ないし、誰かが代わりに闘ってくれるなどというムシのいい話もない。

私の大好きな中島みゆきの歌に「たたかう君の歌を、闘わない奴らが笑うだろう」というフレーズがある。(題名は確か「ファイト!」)なりふりかまわず必死に闘っているひとの姿は、ある面こっけいかもしれない。人間本気のときには見た目など気にしてられないから、「何かに打ち込んでいる姿は美しい」などときれいごとでは通らないから。それでも、陰ながら少しでも、闘っている人びとを応援したい。
そうやって闘ってきた人たちのお陰で、今の私たちの生活があることも忘れてはならないだろう。何もせずに、ただ与えられただけの権利は、それを奪われてみるまで、その有り難さに気付かない。
私たち日本人の多く、権利を自ら勝ち取るということをしてこなかった。そのことが、人としての権利、すなわち人権に対しても無頓着にさせていると思う。人としての権利も、命も、失ってからその大切さに気付くより、今、手のなかにあるうちに、大切に守り育てたい。
このサイトは、私自身ができることの小さな一歩として、育んでいきたいと思っている。

(追記)
ここのところウイルスがいくつか送られてきてしまい、新しいアンチウイルスの更新をしていなかったので、ちょっパニくっています。いろんな方から情報を戴いていたお陰で、一応、未然に防いだつもりではいるけれど。万が一のことを考えて、9月末頃からずっとサイトの更新ができていません。(購入申し込みをしたソフトが、なかなか届かない!)この文書を公開できるのは、いつになるだろう?


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