「スラムの子どもたちが情報技術と市民権を学べる学校を作りたい」そんなあるブラジル人青年の夢が実現してブラジルで大きな市民運動になっています。この運動を作り出したのはCDI(情報技術民主化委員会 Comite para Democratizacao da Informatica)。
スラムにコンピュータを寄付しようという声に対して、「貧しい人たちに必要なのは食べ物でコンピュータじゃない」などと冷ややかに見る人も多くいましたが、スラムの子どもたちが作られた学校の前に行列を作り、熱狂的に受け入れる様子が報道され、さらに自分たちの学校がほしいという声がブラジル中に広がる中でそういう人たちの意識も代わりました。小さなボランティアの運動だったのが、あっという間にブラジル全土に80校、1万2000人の子どもたちが学ぶという大きな成果を挙げるに至っています。
この成功を1999年4月に来日したCDIのロドリーゴ・バッジオさんは以下のように分析します。「ブラジルは2つの世界に分断されつつあります。富める人たちと貧しい人たち。そして貧しい人たちはコンピュータに触ることも、情報に触れることもできません。それがいっそう貧しい人たちの社会的な可能性を閉ざしていきます。デジタル・アパルトヘイトといってもいい状態が生まれつつあるのです。スラムに学校を作って、2つの世界を1つの世界にしようではありませんか?」
このブラジルでの成功をきっかけに、今世界各地でコンピュータ学校を低所得のコミュニティの中に作ろうという動きがでてきました。CDIの活動はそれゆえ、世界各地からの注目を集めるに至っています。
こうしたCDIの実践に学びつつ、CDIと共にコンピュータを通して世界を1つにしていく活動を私たちは始めたいと思います。
その第一歩として、日本でコンピュータの寄贈を求め、そのコンピュータを2000年1月16日に世界一周旅行に向けて出港するピースボートに載せて運ぶことを企画してみました。
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