<非暴力平和隊実現可能性の研究>

第2章 介入における戦略、戦術、および活動

2.2 平和チームと「市民平和活動」

2.2.2 平和チーム

ドナ・ハワード

希望の灯は、連帯があるところにのみ灯せる。あなたを保護してくれる誰かがあなたと共にいるならば、どんな掛かりあいにも身を投ずることはいとも簡単だ… たとえどんなに高い所からであろうとも、誰かが下にいて、落ちても傷つかないようにしてくれることを知っていたならば。 あなたは、私たちが活動に身を投じることのできる力を与えてくれる。あなたは追い出された。 あなたはあなたが助けた人たちと同じ問題に苦しめられた…忘れてはならない! 彼らが抵抗運動を築き上げる中で彼らを支援することができた、ということが、まさに人々と共に苦しみを受けた理由なのだ、ということを。
ルター派主教 メダルド・ゴメス(エルサルバドルでPBIによって同行保護を受けた)

2.2.2.1 はじめに
紛争地域に平和チームを派遣する団体は、地元の紛争解決者たちが、彼らの活動の中で、彼らの生命を賭けることなく、より大きな危険を冒すことができるようになるという可能性を増加させることを望んでいる。人権侵害を報告したり不正を暴露している地元の個人と団体は、通常、「ネットなしで活動」をしている。平和チームは、そのネットになるために危険を冒す。

一握りのこれらの非政府団体が、非暴力平和隊に対する先行例として調べられた。これらの選択されたやり方は、短期的な訪問や行進またはデモンストレーションよりもさらにかかわりの深いやり方で、紛争と不安定な状況の中にチームを派遣することによる第三者の非暴力介入である。これらのチームを派遣している団体は、紛争の中で危険にさらされている人々とともに、主義に基いた勇気あるプレゼンスを継続していることによって名声を築き上げた。 彼らは、さらに自分たち自身の活動を分析しており、その結果によって、私たちは非暴力介入について理解を深めることができた。ここに含まれているのは、国際平和旅団(PBI)、クリスチャン・ピースメーカーズ・チーム(CPT)、平和のための証人(WfP)、SIPAZ、オシエク平和チーム、バルカン・ピース・チーム(BPT)である。

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