2002年2月15日
毎週金曜日午前10時から行っている代々木パトロールで、2週連続、公園内のトイレで差別落書きを見かけた。内容は、「ケラチョ狩りをしようぜ!」「ホームレスを殺せ」というもの。宮下公園でも同じ内容の落書きが確認されている。「子供のいたずら」では済まない。というのは、実際に子供たちによるホームレス撲殺・虐殺が毎年のように起こっているからだ。現につい先日、東村山で少年達によるホームレス虐殺が報道されている。
このような事件の背景にはもちろん「ホームレスは怠け者、世間の邪魔者」という行政を含めた大人たちの偏見がある。行政の無策の為に路上に放り出された野宿者の無念と閉塞感の中で、このような事件がどれだけ彼らを苦しめるものか。又、トイレのこのような落書きは「毎日ここで用を足す者がどんな気分になるか」考えてもらいたい。人間の命を虫けらのように扱う子供たち。超えてはいけない一線をゲーム感覚で簡単に超える少年たちのこの風潮に歯止めを架けない限り私たちの日本に明日はないといっても過言ではない。
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代々木公園のトイレ
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「ホームレスをころせ!」と壁に落書き
(C)1998,1999 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org)
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