現場からの声
10月15日(金)
のじれんにとっては、7月22日(木)以来3ヶ月ぶりのデモがあった。私たちのじれ
ん、新宿連絡会、山谷反失実で構成される「全都実」(全都野宿労働者統一行動実
行委員会)主催のデモだ。目的は、言わずと知れた東京都の「自立支援センター」
早期開設を求めるもの。この間の一連の取組みを受けた「トドメ」のデモだ。名
古屋、大阪、神戸など全国から集まった600名のデモ隊が3隊にわかれ、新宿柏木
公園から都庁前を通って新宿中央公園へ。途中前で庁舎の中へ入っていった代表
団は、「あとは部長クラスの最終合意を待つだけ。年内には開設する」旨の言質を
得て中央公園に合流。去年から「年度内開設」を謳ってきただけに一抹の不安は残
るものの、「今度こそは」の気持ちが強い。
当日は小雨降るあいにくの天気だったが、大勢の仲間と大声張り上げて路上を闊
歩する気分は悪くはない。入所できるのは都下5500人を超える野宿者のホンの一
部に過ぎないにせよ、路上脱却のための整備が一部整うことに間違いはない。環
境を整備するだけで、就労のための条件を整えるだけで、問題が解決するのか、
という深刻な問いは今は言うまい。まずは、「センター」の一日も早い開設。同
時にその「先」を見据えた私たちの態勢作りだ。(舞)
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