ホームレス東アジア交流から路上コミュニティー建設へ
のじれんメンバーも中心となって参加した「ホームレス東アジア交流（ＥＡＥ）」は、７月の三ヶ国ワークショップをもってとりあえず終了した。日本・韓国・香港の当事者が出会い、戸惑いながらも相互の共通点と違いについての認識を深めた半年間だった。
最終の三ヶ国ワークショップでは、最後、三ヶ国の当事者が当事者のみで議論を行い、今後のそれぞれの居住地（コミュニティー）におけるアクションプランを作成して終わった。
「これからは、この半年間の成果を地元でフィードバックする時期」。参加した東京・大阪の仲間および支援者は、そう考えてそれぞれの仲間の待つ地元へと帰った。
そして、ＥＡＥ終了後、渋谷では宮下公園を中心にコミュニティー形成の動きが加速度的に強まり、「真に当事者主体の運動」を実現するためのさまざまな試みが始まった。
支援者の旗振りの後を仲間が訳もわからず付いてくる。支援者が仲間の利益を「承知した」と自称し、仲間の利益を代弁する。――そんな運動はもう終わりにしたい。そんなものよりも、仲間たちが仲間同士のつながりの中でそれぞれの個性と力を見出し、発揮させるその力の方が、もっとずっとより豊かなものを実現できる。支援者は、その仲間のイニシアチブの後にわが身を置いて、自分のできる「支援」を考える。その思いを実現するための「形」が、ホンの少しずつであれ見えてきた二ヶ月間だった。
今号では、「成果」と呼ぶにはまだ早いものの、この間の足跡をたどって特集とする。
（参考）
ホームレス東アジア交流（ＥＡＥ）
３月１９日―２７日 第一弾・日韓相互派遣
６月４日―８日 第二弾・香港訪問
７月６日―１０日 第三弾・三ヶ国ワークショップ
その後の渋谷
７月１７日 スリランカＣＯ（コミュニティーオーガナイザー）ガマゲ氏、宮下公園訪問、寄合。
７月２２日 のじれん第一回ワークショップ
８月１３日 渋谷夏祭り
８月２２日―２３日 のじれん第二回ワークショップ
９月１０日―１９日 宮下梁山泊コミュニティー調査実施
９月２８日―１０月１０日 インドＮＧＯ活動家セリーン氏、渋谷訪問。
１０月５日 宮下公園自治会「宮下梁山泊」発足式
１０月８日 宮下公園クリーンアップ大作戦
１０月１４日 のじれん第三回ワークショップ
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