新宿野宿労働者の強制撤去

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all rights reserved 『96年1月24日早朝、東京都、青島知事は 動く歩道建設の名目の下に、機動隊・ガードマン一千名を動員し、 徹底的な暴力行使の上、四号街路に居住していた野宿労働者 約200名を厳冬の寒空にタタキ出した。』

だから仲間はねむれない、夜は寒くてねむれない
それで昼間に寝るわけよ、そしたら奴らはこう言うさ
昼間に寝るなよ、なまけもの。
だけど仕方が無いわけよ、仕事が有れば働くさ
仕事が無いから失業者、失業すれば金が無い
金が無いから家も無い、じゃなきゃ野宿はしてないさ

いいかげんにしろ通行人、あまりに想像力ってやつが無いわけよ

都知事が進める追い出しに、輪をかけるよなかっこうで
今度は京王新線が新宿駅の構内に
フェンスを立てて、ガードマンを立て、野宿の仲間をしめ出した。

仲間達はつかれはて、一人の仲間が死んでった。
俺らの仲間が死んじまった! こんなことが許せるか!
カンベンできるかこんなこと!
だけどテレビを見ていたら、NEWS番組のインタビュー
答えた一人のばあさんが、上品そうにこう言った
「あっ いいことじゃないですか? かわいそうだけど、
 やはり出ていってもらわないと」

なんてこと言うんだクソババア!

お前がこれまで何匹の野狼犬だとか野狼猫を
「かわいそうだけど」と言いながら保健所送りにしてきたか
そんなことは知らないが、
俺らの仲間は人間だぞ! 仲間達は殺させねえぞ!
ワンとかキャンとか言いのこし死んじゃうわけにはいかないさ

仲間達は人間だ だまって死んじゃいないんだ。

いのけん通信第 11 号(Mar. 30, 1996)
(c) 1996 大沼栄,小暮茂夫,渋谷・原宿 生命と権利をかちとる会
inoken@jca.ax.apc.org

$Date: 1997/08/12 14:52:06 $ 更新

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