寒い,長い冬が始まりました.私たちは今年も,新宿・渋谷で野宿している 仲間たちと共に冬をのりきるための取り組みを始めます.年末・年始だけで なく,12月から3月までの長い間の取り組みになります.炊き出しやパトロー ルはもちろん,野宿している人たちと一緒になって祭りや演芸などももりだ くさんです.様々な出会いがあります.興味半分でも構いません.是非一度 来てみてください.カンパも募集中です.
新宿では,新宿連絡会(新宿野宿労働者の生活・就労保障を求める連絡会議)を 中心に「越年越冬闘争実行委員会」が組織されました.渋谷では,いのけんを中 心に「渋谷・冬をのりきろう! 実行委員会」が立ち上がりました.詳細は 別紙の通りですが,主な日程は 以下の通りです.
相変らず 30 件以上の事案を継続中です.主なものとしては,牛久入管 に収容されながら 120 万円以上の賃金未払のある事案 (雇用主は計画的 に同様の未払を繰り返している),仕事中に心不全で突然に亡くなって しまった事案,粉塵の多いゴミ処理場で働いて喘息を患っている事案など があります.ボランティア募集中!
超過滞在への対応を強化し,強制送還手続の簡素化を図る入管法改定作業が 法務省内で進んでいるとの報道があります.詳細は調査中ですが十分注意を する必要があります.
様々な出来事のあった1995年も,残すところあとわずかとなりました. この一年間も,たいへん多くの皆さまにご支援いただいたことに,心 からお礼申し上げます.
さて,いのけんの職員制がスタートしてから,一年が経とうとしてます. 当初,職員を置くことの意義として考えていたことはいろいろありますが, そのうち,電話応対のできる時間の確保,郵便物やカンパ物資の整理・活用 については大きな改善がみられました.また,資料収集・整理も少しずつ 進んでいます.
しかし,週二日の職員体制のなかでは,ある程度まとまったプロジェクトに 取り組むのは難しいのが現状です.相次ぐ問い合わせへの対応や電話連絡な どに大半の時間を費やされているからです.そのため,主眼の一つであった 市民やマスコミ向け広報活動等は,思うほどには進んでいません.
そこで,来年度 (96年4月--)からは,現在の雑務全般を担う職員に加えて, 広報活動と外国人相談活動の調整・記録化を担う職員を週に一枠置きたいと 考えております.
週に一枠の職員を増やすためには,年額 48 万円の人件費の増額が必要です. 財政的にはこれは,皆さまからの会費に頼らざるを得ないのが現状です. そこで,是非とも皆さまに会員に なっていただきたくお願いする次第です.