声明

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6 月 4 日に逮捕されて以来,わたしたちが支援を続けてきた李松さんと林国 輝さんの拘留が,本日,満期を迎えました.

わたしたちは,民主化を求める中国の人々にとって,天安門事件記念日である 6 月 4 日は特別な日であることを,知っています.そして今回の行動は平和 的なものとして計画されたと理解し,逮捕の原因となった中国大使館前での混 乱は,警察の過剰かつ異常な警備によるものであると考えてきました.わたし たちは,2 人の不起訴を検察官に求めてきました.

しかし検察官が出した結論は,林さんについては「不起訴」,李さんについて は「起訴」でした.

林さんは当然のことながら,不起訴となりました.これは当然下されるべき処 分ではありましたが,弁護士の活動や,「不起訴処分を求める嘆願」をはじめ, さまざまな形で協力してくださった方々のご尽力が,大きな役割を果たしたと 思います.協力者の皆さんに感謝する次第です.

ただ,林さんが不起訴になったことをもって,全てのことを不問とするわけに はいきません.林さんは逮捕時に,失神するほどの暴行を,警官から受けまし た.また,「拘留理由開示請求取り下げ書」を書くことを捜査官に強要される など,拘留中に,拷問といえるような不当違法な取調べを受けました.わたし たちはこのことに,深い憤りを感じます.わたしたちは,警察・検察当局に対 し,強く抗議し,真しな反省を求めるものです.

一方,李さんは不当なことに,起訴されることになりました.わたしたちは李 さんも当然,不起訴となるべきだと主張してきました.わたしたちは,この不 当な起訴決定に強い怒りを感じます.そして,正当な判断をしなかった検察当 局に対し,強く抗議するものです.

わたしたちは,李さんを不起訴とさせることができませんでしたが,必ずや無 罪判決を勝ち取れるものと信じています.今後も引き続き李さんを支えていく ことを,ここに表明します.

そして,現在難民認定申請中であり,難民として認められるべきである李さん が,万が一でも退去強制になるようなことがないよう尽力することも,ここに 表明します.

多くの皆さんのご協力を,改めてお願いします.

1997 年 6 月 25 日
李松さん・林国輝さんを救援する会

(c) 1997 渋谷・原宿 生命と権利をかちとる会
inoken@jca.ax.apc.org
$Date: 1997/10/16 08:31:49 $ 更新

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