2007・11・4 「越境する[持たざる者]の国際連帯行動

7/3「越境する[持たざる者]の連帯

6/15「ブラジルでの強制排除に抗議を!」ブラジル大使館への申し入れ行動/ 赤坂警察署の不当弾圧に対する緊急抗議声明・賛同一覧

<フランス政府の暴動弾圧> フランス大使館 抗議・申し入れ行動 報告

「持たざる者」行動・連続学習討論会 PART1  自立支援法成立・医療観察法施行を許さない!ー障害者・「病」者の現場からー

【緊急要請】ブラジルでの強制排除に反対する支援要請 2005.7.13

・2005年 第5回世界社会フォーラム(ポルトアレグレ/ブラジル)  NO VOX [持たざる者] フォーラム参加報告


 

 

 

 

11/4[持たざる者]の連帯


□講演者プロフィール

アニー・プール氏
(DAL NO=VOX)
1947年2月生まれ。共産党青年部で活動、1968年、エールフランスに入社した後も共産党員として政治運動。1982年に共産党から除名される。それ以降、労働組合運動が活動の中心になる。CGTで活動する過程で、1992年にDALに出会い、その当時、現ミッテラン国立図書館建設予定地を占拠していたホームレス家族たちの存在を知り、想像を絶するような貧困問題が社会によってまったくかえりみられず、無視されていることに衝撃を受け、以来、DALで活動。その後、CGTを脱退して、SUDの航空部門で活動。ATTAC-Franceの主要なメンバーでもある。 http://www.novox.ras.eu.org/

DAL(Droit Au Logement)
「住宅への権利」という意味で通称は「ダル」と呼ばれている。86年よりホームレスの住宅占拠闘争から始まり、90年に結成。「住宅は権利だ!」、「私たちの占拠は『不法』だが『正統』だ!」等のスローガンを掲げ、低家賃住宅待ち、劣悪住環境家族―その過半は移住労働者家族―の相談活動、各地で当事者性を要に住宅問題を軸に活動。 http://www.globenet.org/dal/

熊野勝之氏
(弁護士)
1939年生まれ。1966年から大阪で弁護活動を始める。1995年阪神大震災から居住の権利の確立を目指す弁護活動に取り組む。著書『居住福祉研究叢書第2巻「ホームレス・強制立退きと居住福祉」』(信山社・2007年)他。


今月の家賃は払えましたか? 来月の家賃は払えそうですか? 土地開発のためにアパートを追い出されようとしていませんか? 今夜寝るところは我が家と言えますか?・・・・・ 誰もが家がなくては生きていけない。住宅は医療や教育と同じように、基本的人権である。ところが、家賃は高いし、貧乏な学生にアパートを貸してくれる大家も少ない。外国人である、高齢者の一人暮らし、保証人がいないなど、貸さない理由は聞き飽きた。フランスはパリでも同じこと。しかし、パリには意外と空家が多い。パリ市内だけでも一万二千戸の空家がある。賃貸に出されていない本当の空家である。そういうわけでパリには空家を占拠して生活している人が意外と多い。ただし、空家住まいはパラダイスではない。大家が気がつけば裁判沙汰となる。しかし、基本的人権を尊重しない現行の法律のほうが間違っている。そこで「住宅への権利運動(DAL)」が呼びかけるのが、市民的不服従としての「占拠」である。市民的不服従とは、異議申し立てのあらゆる制度的方法が尽きた場合にとられる抵抗の集合行為である。法律に従わないことは、「違法だが正統」な選択肢を示すことであり、正統性がどちらにあるかを市民社会に問うことができる。今回の講演では、フランスで「住宅への権利運動」に長年携わっておられるアニー・プール氏、日本からは「居住の権利」を目指す弁護活動に取り組んでおられる熊野勝之氏を迎えて「今、“居住”の権利を問う!」というテーマで講演会を開催いたします。投資家をはじめ、金融業、不動産業、人材派遣業などのピンハネ業ではなく“身体ひとつが頼り”の私たちが安心して生活できる“居住”とは何かを考えてみたい・・・・・というわけで、住宅が商品化されて不動産投機など金儲けの道具になることを支持しないならば、あなたも市民的不服従を!


パリ、銀行通りを占拠して、女性や子供を含む約300家族が住宅への権利を訴えた。2007年10月から現在まで、適切な住宅への入居保障を求めて、路上で寝泊りしている。当初DALが設置したテントやマットはすべて警察が撤去。

東京都は“テント小屋”対策として、2年間、月3,000円アパート事業を2005年より開始した。しかし、テントを持たない人たちは対策から除外。立ち入り禁止とガードマン巡回は、野宿者への社会的排除を拡大している。

■会場
代々木区民会館
〒151-0053 渋谷区代々木 3-51-8 [交通の御案内] JR・都営大江戸線 代々木駅 徒歩7分 小田急線 南新宿 5分


■主催:「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会
〒111 東京都台東区日本堤1-25-11
山谷労働者福祉会館活動委員会
TEL・FAX:03-3876-7073
e-mail:nasubi at jca.apc.org

 

「NO-VOX」とは・・・
「NO-VOX」とは“声なき者”を表す造語である。2002年、ヨーロッパ社会フォーラムにおいてフォーラムに参加した「持たざる者」等により、「NO-VOX宣言」を発表。2003年の世界社会フォーラムでヨーロッパ圏、インド、中南米の「持たざる者」等によって呼びかけられた、各地の「持たざる者」の団体等で構成される世界的なネットワーク。

フランスの「持たざる者」と日本の「持たざる者」の連帯
2000年当時、フランスの失業者運動「AC!」の中心メンバーであったクリストフ・アギトン氏を招聘しての講演会を開催(主催:山谷争議団/山谷労働者福祉会館活動委員会)。2001年には山谷のメンバーが訪仏し、「DAL」「Droits Devant!!」等と交流。2003年世界社会フォーラムでのNO-VOXの呼びかけに応え、日本ではその年の10月に「持たざる者」の国際連帯行動が取り組まれ、クリストフ・アギトン氏も参加。2004年のムンバイでの世界社会フォーラムに向けてNO-VOXと共に名古屋・笹島日雇労働組合のメンバーがダリットの行進を担う。さらに山谷労働者福祉会館活動委員会のメンバーがフォーラムに参加した。その年、10月のヨーロッパ社会フォーラムにはフランスからの支援も受けて大阪・釜ヶ崎パトロールの会のメンバーが合流し、交流を重ね、日本での11.3「持たざる者」の国際連帯行動に呼応し、フランス・パリでは日本大使館への抗議行動が取り組まれた。2005年、ポルトアレグレ世界社会フォーラム、NO-VOXフォーラムでは大阪・釜ヶ崎パトロールの会、渋谷・のじれんのメンバーが参加し、共に占拠闘争等を担う。11月、フランス郊外の若者の「暴動」蜂起―戒厳令に対し、日本ではフランス大使館への抗議行動を取り組む。そして今年、大阪城公園・うつぼ公園での強制排除に対し、2月8日のフランス・パリでの連帯行動へと至る。

   
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