坂下町議へのリコール運動資料


(「実行する会」のアピール)

巻町に民主政治を確立し、8月4日の町民審判を守るために
坂下志町議リコール署名に御協力をお願いします。

 拝啓 春たけなわの季節となりました。今日まで私共にお寄せいただいたみなさま方のご支援ご協力に対し、厚く御礼申し上げます。
 さて、ご案内のように、私たち「巻原発・住民投票を実行する会」は、巻町議会議員坂下志の解職請求(リコール)をする事を決定しました。その真意を見抜けず皆様に推薦までしてしまった私たちの不明をわびその責任をとる意味に置いても、平然と繰り返される坂下議員の公約違反を、私たちはこれ以上見過ごすことはできません。  坂下議員は、住民投票条例の制定が最大の争点となった平成7年四月二三日の町議選で、条約制定を公約して当選を果たしました。覚えておられると思いますが、この条例制定運動は、当時の佐藤町長を先頭とする原発推進の人達が、私たちの行った自主管理の住民投票の結果を法的根拠がないことを理由に無視したことで始まりました。条例という法的根拠を持つ住民投票ならばその結果は尊重される。それが条例制定の目的でした。条例制定の選挙公約は、投票結果の尊重を当然の内容として含んでいます。「条例の制定の約束はしたが、結果を尊重するとは言っていない」という坂下議員の弁解など、巻町民は誰も認めません。
 その選挙公約に反し、坂下議員は(1)平成七年六月議会で条例派議員の条例案に白票を投じて反対し、(2)九月議会では直接請求で提案された住民投票先送りの条例改正案に賛成し、(3)平成八年十二月議会、平成九年三月議会において、笹口町長が八月四日の住民投票の結果を受けて提案した電源立地課の廃止案に二度にわたって反対票を投じています。
 政治の主人公、主権者は住民一人一人です。政治を行うものに住民との約束事−選挙公約を守ってもらわなければ、住民主権も民主政治も成り立ちません。公約違反を反復する坂下議員にもはや町民を代表する資格はありません。
 ところで、今回のリコールには、いろいろな意見があるようです。「電源立地課が廃止された」「着工も三年延期」「もういいではないか。」という意見を聞きます。しかし本当に安心していいのでしょうか。三年後には町長選、二年後には町議選があります。ここで坂下議員の大手を振るった公約違反を見逃したら、「住民の意思も尊重する」と言いながら当選後は平気で反対に回る人たちが次々と出てくるのではないでしょうか。そんな議員が多数になれば、町民の血と汗の結晶は、議会で簡単に覆されてしまいます。この巻町で二度とそんなことを許してはなりません。
 「あんな坂下放っておけ。」「実行する会も大人気ない。」などという意見も耳にします。確かにこの時期のリコールは私たちにとっても大儀です。町に立つ波風にためらいを覚えないわけでもありません。しかし、主権者である町民が自ら答えを出した原発問題に関して、これほど明白な公約違反が許されてはなりません。「公約を破ればリコール」。このルールを町民の力でつくり上げることによって、町民をあざむいて当選を図ることなど不可能となり、八月四日の町民の審判を本当に守っていくことができるのだと、私たちは信じます。そのために、困難はあっても、坂下議員のリコールはどうしても成功させなければならないと考えています。
 皆様方には、このリコールにかける私たちのやむにやまれぬ気持ちをぜひともご理解のうえ、これまでと変わらぬご支援とご協力をたまわりますように、心からお願いを申し上げる次第です。

平成九年四月二十一日
 巻町巻乙1594(三区)
  巻原発・住民投票を実行する会
   責任者 菊地 誠


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