大阪府 知事殿
大阪市 市長殿
大阪国際平和センター 理事長殿
新聞報道によると、 大阪府と大阪市が設立した大阪国際平和センター「ピースおおさか」は、 「戦争資料の偏向展示を正す会」が主催する 「20世紀最大のウソ『南京大虐殺』の徹底検証」の集会に施設使用を許可した。 これについて、在大阪中国総領事館はこの12日、 使用許可の取り消しを要望したという。 私たちは、この「日中の友好関係に水を差す行為」を許した大阪府、大阪市、 大阪国際平和センターに対し、使用許可について厳重に抗議するとともに、 ただちに許可の取り消しを求めます。
1937年日本の中国への本格的な侵略が開始されたとき、 日本軍によって引き起こされた「南京大虐殺」は全世界に大きく報道され、 当時の日本人以外には国際的に歴史の事実として公知されていることです。 歴史の事実を直視するために、 当会でも毎年中国から被害にあった方々を日本にお呼びして 直に被害状況の証言を聞いて歴史を風化させない運動を行って来ました。 また、1997年12月の「南京大虐殺」60周年には初めて日本において、 犠牲になった方々を追悼するデモを東京の中心部で行い、 98年・99年と回を重ねてきました。 今回の集会はこうしたアジアの国々 とりわけ中国との友好を築こうとする運動に真っ向から挑戦し、 歴史事実を歪曲し侵略戦争を美化するためのもので、 私たちはこの集会の開催を許すことは出来ません。
今回の使用許可は、「世界の国々との友好を深め、平和意識の啓発を進め」、 「加害の事実を踏まえて平和の尊さを伝える」基本政策として、 “平和の発信基地”たらんとした「ピースおおさか」の理念に挑戦するものであり、 その管理責任者である大阪府、大阪市にも、私たちは大きな怒りを覚えます。
大阪府、大阪市、国際平和センターはこの誤った判断を撤回し、 集会の開催を直ちに取り消すよう、 私たち「ノーモア南京の会」として再度強く要求いたします。
ノーモア南京の会
代表 田中宏