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第35総会期、部落差別問題は、以下の内容を中心に活動を進めてきております。
1. 教会、キリスト教団体における人権教育の啓発、強化 東京都が毎年6月に推進する「就職差別撤廃月間」にあわせたキリスト者集会を2003年6月から始めました。被差別部落出身者が特に苦しむ問題に、就職と結婚に関する差別があります。その実情を教会、キリスト教団体ができるだけていねいに理解し、差別解決に向けた取組みが出来るようになるための養成の機会としてこの取り組みを継続していきます。 昨年の集会では、「共に働き、共に生きる」をテーマに、崔善愛に指紋押捺拒否運動からみた教会と人権について自分の体験から語っていただきました。また、桐畑善次郎さんからは、東京都の就職差別と定時制高校の抱える問題を教育の現場から語っていただきました。両者の発題から学んだことは、差別をなくす生き方を求めて歩む物同士が、違う痛みと苦しみを背負う現状を理解しあえているのか?そしてその差別を知らされたキリスト者が自分の生き方を変えていけるのか?という問いでした。 2) 国際人権規約に基づく、国内の部落問題への取組み 日本の最高裁、最高検は、「狭山裁判」に見られる部落差別にもとづく冤罪事件を一刻もはやく解決するよう国連人権委員会から2度にわたり勧告を受けています。当委員会は、その勧告を実質化するために、反差別国際運動日本委員会(IMDAR)、部落解放同盟、狭山東京実行委員会と協力し、毎年5月と10月におこなわれる「狭山中央集会」とその前段キリスト者集会への参加を呼びかけています。 またアジア学院のインド人留学生との交流の機会をつくり、社会、宗教界の差別体質を改善するための出会いと学びの時を、教会に呼び掛けています。 3) キリスト教主義学校における人権教育の啓発 キリスト教主義学校教育における人権教育を推進するために、毎夏、全国キリスト教学校人権教育セミナー(全国キリスト教学校人権教育研究協議会)の運営に、賛同団体として協力参加しています。 2002年の第13回セミナーでは「いばらの冠」の分科会をおこない、キリスト教学校の総合学習の時間で、テキストの活用を具体化する話し合いをもちました。その活用をより活性化するために、テキストの内容、価格改善を行うために「いばらの冠委員会」(女子学院本田栄一教員を委員長とする)による編集会議を積み重ねてきました。 4) 人権教育テキストの出版、広報 人権教育セミナー開始当初から基本課題とされてきた部落差別問題、在日韓国・朝鮮人の人権など、いくつかの人権課題教育を推進するために、2000年に「いばらの冠」を人権教育テキストとして発行しました。この3年間で教会、キリスト教主義学校に、総数で5000部配布することができました。また2004年1月には、改訂版を発行し、人権関係の掲載資料の改訂、あらゆる差別課題の記事の刷新、また各地域にある人権活動センターとのアクセスができるよう改善をはかりました。学校の生徒、教会青年一人一人に一読していただけることを強く期待しております。 ●出版物 『いばらの冠』 改訂版(キリスト教部落問題、人権教育テキスト) (発行:「いばらの冠」委員会 2004年1月 定価800円+消費税) 『見えない手錠を解く日までー石川一雄さんに聞く「部落差別と狭山事件」』 (発行:NCC部落差別問題委員会 1999年 定価100円) |
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