CONTENTS[102] ・気候変動、それは神に対する罪 行本尚史 ・フイリピンの農村を垣間見て 星野正興 ・ー女性への暴力を断ち切るためにー 高橋喜久江 ・「9月30日JCO臨界事故1周年全国集会」のこの時を覚えて 高田 進 ・NCC情報掲示板 |
気候変動、それは神に対する罪 気候変動に関する国連枠組み条約第6回締約国会議(COP6)と世界祈祷日に向 けて 行本尚史 |
WCCが1990年に「正義・平和・被造世界の一体化(JPIC)」会議を韓国・ソウルで開催してから、今年で10年。そこでも明らかにされたように、人間は、創造主なる神と被造世界に対する責任を負っている。したがって、二酸化炭素などの温室効果ガスの過剰な排出がもたらす気候変動によって被造世界を壊すことは、その世界を造られ良いものとされた(創世記第1章)神に対する罪である。この罪は、CCRAIが専門とするアジアはもちろん、世界のあちこちですでに現実のものとなりつつある。人類は、この罪についての根本的な悔い改めを、神から求められている。 |
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フイリピンの農村を垣間見て ーNCCスタディーツアーから 星野正興 T.垣間見る 今年の8月1日から8日まで、NCCのフィリピン委員会主催のスタディツアーでフィリピンの農村巡りをさせていただいた。二人の良きディレクター(阿蘇、渡辺両氏)に導かれ、参加者は私と会津でコメを作る専業農民の矢沢さんの二人であった。 U.日本ODAによるダム建設 ルソン島中部の山中に、今巨大なダムが建設中である。サンロケダムといい、このダムの完成によって、下流域の都市の水害が防がれ、また都市の電力がまかなわれるという。更には、農業用水の確保にもなるという多目的ダムである。しかし、もともとフィリピンは多雨多湿の国で、ダムがあっても水害は免れず、田畑への灌水など全く不要である。要は、工場への電力確保がせいぜいの目的なのだろう。 V.日本からの農薬、化学肥料 フィリピンの基幹産業は、水田による米作である。今、日本の中山間地の水田はその大半が荒廃しているが、フィリピンでは今でも棚田が生きている。一歩都市を出れば、一面に、すいでんが広がっている。 W.絡み フィリピンは、歴史的にも今日的にも日本と深く繋がっている。フィリピンが自国の問題として持つ「絶対的貧困層の人々」の事柄も、経済的不平等の問題も、農地の未解放の問題も、農薬漬け農業の問題も、そして自然破壊の問題も、すべて日本が絡んでいる。 *今年1月12日から19日まで行われました第3回フィリピンスタディーツアー報告書ができあがっております。興味をお持ちの方は、担当幹事山本までお問い合わせ下さい。(セブ島総合開発、マクタン島自由貿易加工区と日本のODA見学、土地占拠農民共同体との交流) |
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ー女性への暴力を断ち切るためにー 女性国際戦犯法廷を支持し、キリスト者の責任を役割を探ろうと、9月30日、日本福音ルーテル東京教会を会場に「女性国際戦犯法廷」に向けたキリスト者全国集会を同集会実行委員会が開催した。参加者は約200名。実行委員会は教派・団体を超えて、また、男性と女性が協働する形をとってメンバー構成されたことをご紹介したい。実行委員長は、在日大韓基督教会・前女性委員会委員の梁霊芝さん。 実行委員会が呼びかけ、集会開催の協賛団体を全国に募った。遠くは九州・関西・北陸・東北・北海道を含めキリスト者団体48団体が名を連ねた。同時に、実行委員会は全国での学習会開催を呼びかけると、各地ですでにキリスト者が中心となった取り組み情報をお寄せいただいた。九州でも、北海道でも地道な取り組みがなされている。東京で開催したこの全国集会が、各地の取り組みと連携しながら、12月の「女性国際戦犯法廷」に向けて、さらにその後のキリスト者の動きに向かう歩みだしとなればと願う。 女性国際戦犯法廷に向けたキリスト者全国集会を終えて 高橋喜久江 今年三月に開かれたNCC総会で、建議案「慰安婦」問題解決のために引き続き取り組み、女性国際戦犯法廷を支援することを実質化しようと、9月30日、女性国際戦犯法廷に向けたキリスト者全国集会が、日本福音ルーテル東京教会を会場として開かれた。NCC女性委員会が中心となり、実行委員会を形成し、協賛団体を募ったもの。当日までに48団体が名を連ねた。 *48の協賛団体は以下のとおり。 あけの星会/石垣カトリック教会女性会/外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協 議会/カトリック正義と平和京都協議会/カトリック正義と平和仙台協議会 担当幹事西原までお問い合わせ下さい。 |
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「9月30日JCO臨界事故1周年全国集会」のこの時を覚えて |
9月30日に水戸市内でJCO臨界事故1周年全国集会が雷雨の中行われました。主催は原水爆禁止日本国民会議、原子力資料情報室、反原子力茨城行動、茨城平和擁護県民会議で、賛同団体としてNCC核問題委員会が連帯しました。県民各層や東京など全国からの参加者が会場となった県教育会館を埋めました。 |
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[NCC情報掲示板] 事務局便り *NCCの各委員会では、特別プログラムを企画して皆様にご参加を呼びかけています。お呼びかけは、NCCの加盟教団・団体事務所へ、また、キリスト新聞、クリスチャン新聞、NCCのホームページ等を通して行っています。皆様方の積極的なご参加をお待ちもうしております。また、報告書の作成を心がけております。参加したかったけれどできなかったあの集会の記録をみたい等のご希望がありましたら、ぜひ、事務局にお問い合わせ下さい。 *8月に出版いたしました『いばらの冠』(部落差別問題・人権教育テキスト)がたいへん好評です。ぜひ、皆様も一度手にとってご覧下さい。子どもの礼拝等でもご使用できます。20冊以上のご注文は、送料サービスのうえに、1冊800円とたいへん割安となっております。ご注文をお待ちもうしております。 |
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