柏崎市長のヨーロッパ視察
ＭＯＸ燃料の不正疑惑はなんら払拭されず

８月２０日、柏崎市の西川市長は記者会見を開きました。１２〜１４日にかけてベルギー・フランスのＭＯＸ製造会社を視察してきた報告会見です。会見の中で、「燃料への心配や疑義は９９．９％払拭された」「プルサーマル実現に向けて、のどに突き刺さっていた骨が抜けた」等と発言しました。刈羽村の品田村長の海外視察に続いて行われた今回の柏崎市長の視察でも、燃料の不正疑惑を明らかにするために必要な生データは公開されませんでした。その理由は、「競争力確保の観点からデータは公開しない」とベルゴニュークリア社が言っているからとのこと。しかし「競争相手」のＢＮＦＬ社が生データを公開している状況では、これは「データ非公開の理由」にはなりません。市長の視察報告は、これまで東京電力やベルゴ社が言ってきたことの引き写しです。これでは、のどに突き刺さった骨は抜けることはありません。プルサーマル推進のためのパフォーマンスです。 　同日、市長の会見を受けて、柏崎市の「住民投票を実現する会」は「生データを確認しておらず、不十分な調査だ」と批判の記者会見を行いました。 　また柏崎市議会社会クラブとグリーン・アクションは、同日市長に対する公開質問状を提出しました。回答期限は２９日です。

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