全国から寄せられた

刈羽村の品田村長へのメッセージ


(その2)



(9/10)
村長として、村民のメッセージを正確に受け取ってほしい
住民は何を望んでいるのか、ということを
                                                     東京都 20歳代 男性
事前了解の白紙撤回を (9/3)
以前にもメールいたしました。

今回の東電のプルサーマル延期表明にほっとしております。
刈羽村の村民の反対の意思の強さはどのような攻撃にも崩すことができなかったというのが今回の事態の根本にあるのだと思います。

しかし、それにしても東電の検査記録の隠蔽・改ざん問題はあまりにひどいものです。
それは品田村長も感じておられる事と思います。
東電とともにベルギーまでお出かけになられ、「安全」とおっしゃった村長からしてもあまりにも馬鹿にする対応ではないでしょうか?

謀略を仕掛けようとするものはやはり同じように謀略にはまると言っては失礼かもしれませんが。
村民の意思を尊重するという正直な気持ちこそが、国や東電のような謀略にたけた人たちに強いものだと私は思います。
これからはぜひ村民の気持ちを尊重し、プルサーマルを受け入れるような振る舞いは2度としないでください。
福島の大熊町では事前了解を白紙に戻すといわれています。
刈羽村も事前了解の白紙撤回をこの時期になされるよう、村長としてもご努力なされるようぜひともお願いします。
                                                     大阪府 30歳代 男性
事前了解の撤回を (9/1)
前略。
 今年7月26日に、「刈羽村生命を守る女性の会」の○○さんが質問書を提出された際、刈羽村の○○さん、京都の○○さんとともに同行しました、大阪の略称「美浜の会」の○○と申します。その節は、昼時にもかかわらず、長時間にわたっておつき合いいただきまして本当にありがとうございました。
 私達はそのとき、貴殿がベルギーにまで行かれて、何をご覧になって、どのようにしてMOX燃料の安全性を「確認」されたのかと逐一具体的に伺いました。結局、貴殿としては、安全性を「確認」したのではなく、「確認」できるわけもなく、ただ「確信」したのだということを、そのときお認めになったわけです。
 そしてそのとき貴殿は、不信をもって相手を見るのはよくない、相手を信頼することこそが重要なのだと力説されました。
 まさに貴殿は東京電力に全幅の信頼を寄せて、その水先案内でベルギーにまで行かれたわけです。そして、その結果を村民に伝えるべく、すばらしい情熱を燃やして地区集会を開催されました。なんという気の毒なことでしょう。そのときすでに、経済産業省内部では、別の方向の動きがあったとは。新潟県知事の言われるように、貴殿はけっしてピエロではなかったはずなのです。
 それにしても、東電の言うがままに動いて村民の生活に無用の混乱を引き起こした貴殿の責任はどうなるのでしょう。この際貴殿にできることはただ一つ、プルサーマルの事前了解をはっきりと撤回することしかないのではないでしょうか。
 今年の夏は特別暑く、大阪では今日もじっとりとたまらないほどでした。しかし、その暑い夏も終わろうとしています。プルサーマルをはっきりと断念して涼しい秋を迎えることができるよう、貴殿の英断を切に望むものです。草々。
                                                     大阪府 60歳代 男性
事前了解を撤回してください (9/1)
 8月29日に東京電力の自主点検記録の改ざんが明かになり、原子力推進政策がウソとデタラメで塗り固められていることを村長は実感されたことと思います。
 「対話集会」で住民投票結果を覆し、三者会談で柏崎刈羽原発でのプルサーマル開始を画策されていた村長の行動は、まるで国と電力会社に操られる「ピエロ」であったと気づかれたことと思います。これ以上、ウソとデタラメだらけの国と東京電力に操られるのではなく、住民投票の結果を尊重し、村民の立場に立って、プルサーマル事前了解を「撤回」されることが賢明な村長が取るべき道だと思います。
                                                     大阪府 30歳代 女性
プルサーマルに最後的にケリを!事前了解願いの撤回で! (9/1)
 拝啓 村長さま。
この暑い夏の最中、品田村長は、プルサーマルにケリをつけるためにいろいろと奮闘なされました。180万円もの村費を使ってのベルギーへの視察、全集落を精力的の回っての村民対話集会を行い、プルサーマルにケリをつけようと奮闘なされました。そして夏も終わろうとする今日、プルサーマルにはケリがつきました。住民団体が行った村民意向調査ハガキでは、ポストに足を運ばれた村民の圧倒的多数が、住民投票の結果を尊重せよ、プルサーマルには反対の意向を改めて表明されています。その上、東電は村長には「酷い」仕打ちを行って、プルサーマルの延期を決めました。
 村長は、ケリを最後的につけるため、当初予定のとおり、「平山知事、西川柏崎市長、品田村長」の三者会談を開久べきです。その中で、村民の意向を受け村民を代表する品田村長自身の意向として、「プルサーマルの事前了解撤回」を三者会談で決定するべきではないでしょうか。「事前了解願い撤回を視野に入れて」などと言わずに、「事前了解を撤回します」と東電・経産省に宣告することで、「こけ」にされ、「ないがしろ」にされた村長の思い、村民お思いを告げ、当初の予定とおりプルサーマルに「ケリ」をつけましょう!
 プルサーマルを実施する必要はない、と。
                                                     兵庫県 50歳代 男性
MOX拒否をはっきりさせてください。 (9/1)
品田様
東電のとんでもない姿が明らかになりました。危険極まりない原子力発電所をこんなやり方で管理している会社に到底MOXなどという更に危険な技術を任せるわけにはいかないとは思われませんか。たとえ技術として使えたとしても、この人たちには任せられないと思われませんでしょうか。もう、きっぱりとMOXは認めないと言って頂きたいと思います。あなたの村の人たちの意志が住民投票の時と変わっていないことは、村の皆さんが最近行われたハガキでの意思表示で明らかかと思います。国や東電はなんとしてもMOXをはじめたいのです。そして、これまで明らかになったのことは、そのMOXの技術は全くなっていないということです。製造も管理もでたらめです。国や東電にのせられてMOXの露払いをさせられないためにも「MOXは将来にわたって認めない」と決定してください。
                                                     大阪府 40歳代 男性
プルサーマル白紙撤回が当然です (9/1)
品田村長様

 東電を信じ、国を信じてきたあなたは面目丸つぶれですね。責任は重大です。村民にあやまり、この際、プルサーマルは白紙撤回するのが当然でしょう。
                                                     大阪府 50歳代 女性
貴殿の顔に泥を塗った東電との決別を (8/30)
品田村長様

東電がプルサーマルの延期を表明しました。
貴殿がベルギーにまで行ったのはなんの為だったのでしょうか?
各区で話し合いの場を設けられたのは何の為だったのでしょうか?
このことについて総括が求められると思います。

貴殿は東電が原発の損傷を隠していたことをご存じだったのですか?知っていてMOX燃料の装荷に協力しようとしていたのですか?それとも全く知らないままに東電の言葉を信じていたのですか?このことについても村民に知らせるべきだと存じます。

MOXを延期してすむ問題ではなくなりました。
刈羽1ではシュラウドに刈羽2と5ではジェットポンプに今も損傷が入っている可能性があるのです。村民を代表する村長として東電に対して即刻、運転の停止と検査、検査結果の公表を求めるべきではないでしょうか?

電力会社は地方に原発を建てています。多少のお金も自治体に落とすでしょう。国もそういう制度をくんでいます。でもこの間の経緯を見ていると、東電は貴殿をないがしろにしています。村民を愚弄しています。雪印、日本ハムの次が東電だ、というような論調もありますが、ことは原発です。様々な意味で影響の大きさが違います。国と電力、地方自治体の原発を巡っての癒着関係もこれから俎上に上ることでしょう。貴殿のベルギー視察に国や東電がどのように関係したのか?区の説明会開催にどのような圧力があったのかを明らかにしてください。貴殿の顔に泥を塗りたくった東電にまだ義理立てする必要がありますか?あるとすればその理由を公にしてください。

村民の立場に立ち、刈羽ではプルサーマル計画を今後一切受け入れない、と表明してください。稼働中原発の停止・検査・検査結果の公表を東電に要請してください。

貴殿の名誉のためにも即刻の行動をお願いします。
それでは。
                                                     兵庫県 40歳代 男性
プルサーマルの中止を。 (8/29)
住民あっての地方自治です。
住民の意思を尊重してプルサーマルの中止を正式に表明してください。
                                                     茨城県 30歳代 男性
プルサーマルをやめよう (8/28)
全国の人が今、注目しています。 格納庫にひび割れまでしているにプルサーマルするのかどうか。 村長の判断ひとつにおおきな岐路が別れます。 泥沼のプルトニウム社会に一歩を踏み出さない決定を願っています。
                                                     福岡県 50歳代 男性
結論は出ています (8/28)
 品田村長。
 ハガキでの村民意向調査の結果をご覧になって、どう思われましたか。
 全有権者の半数以上の方が参加され、そのうちの80%が「住民投票の結果を尊重すべき」と回答されました。村長さんが、暑い中あちこちで「対話集会」を開いてまで知ろうとした「民意」は、はっきりしていると思いますが、いかがでしょうか?
 おまけにシュラウドに多数のひび割れです。
 もう結論は出ているではありませんか。
 「プルサーマルはしない」と宣言し、すっきりさせてください。お願いします。
                                                     大阪府 40歳代 男性
(8/27)
住民投票・意識調査、どれをとってもプルサーマルはダメということ。村長、そのことを無視して、私たちを危険にさらす権利はありません。後世に悔いを残すような暴挙はやめてください。
事故続きの原発推進に未来はありません。
あなたの理性的な判断を期待します。
取り返しのつかない原発事故、放射能汚染を、あなたが引き起こすことだけはやめてください。
                                                     女性
シュラウドのひび割れは原発の悲鳴のよう。 (8/26)
シュラウドのひび割れは原発の悲鳴のよう。
人々と原発からの警告に従い、
プルサーマル受け入れを断念するよう要請します。

品田村長へ
 前略
 昨年5月の住民投票の結果は、プルサーマル反対でした。民意は確定したのです。それを覆そうとするあなたに対し、村民をはじめ、多くの人々が激しい憤りを感じています。そのような中、柏崎刈羽3号炉でシュラウドがひび割れていたことが明らかになりました。これは、貴殿に対する原発からの警告です。ひび割れをさらけ出しながら、一層危険なプルサーマルなどには耐えられないと、原発が悲鳴をあげているようです。
 もう、断念する以外に道はありません。即刻、プルサーマルは受け入れられないと表明してください。

 定検中に見つかったひび割れは、17センチの幅に、4本のひび割れが連なって発生しています。詳しく調査したのは、この17センチだけだそうですね。シュラウド全周のわずか1%を検査しただけで、ひび割れが見つかったのです。これから全体の調査が始まれば、ひび割れはいたる所で見つかり、全周に及んでいるかも知れません。今回ひび割れが見つかったシュラウドは、原発の心臓部そのものです。過酷な炉心部で劣化が急速に進展することを示しています。原発の心臓部でひび割れが見つかった原発で、危険なプルサーマルを実施するなどもってのほかです。

 さらに、東電がプルサーマルを実施しようとしている福島原発T−3号炉でも、前日、制御棒駆動装置系の多くの配管でひび割れが見つかりました。東電が調査したのは274本の配管のうち61本のみです。そのうち36本の配管にひび割れが見つかったのです。東電は、残りの配管を調査することなく、274本全てを取り替えると発表しました。
 これに対して、福島県当局は、「取り替えれば済むという話ではない。全ての配管を綿密に調査して原因を明らかにすることが必要」と述べ、東電のその場しのぎの姿勢を批判しています。また、ご存じのように、「プルサーマルの議論をする段階ではない」と発言しています。
 まさに、プルサーマルどころの問題ではありません。貴殿も、同様の発言をすべき時ではありませんか。住民投票でプルサーマル反対の意志が示されている村の村長ですから、なおさらのことです。

 立て続けに明らかになったプルサーマル計画炉での重大なひび割れは、村民の声を聞こうとしない、いや、村民の意思を踏みにじり強引にプルサーマル推進のお先棒を担ごうとする貴殿への警告です。
 村民の意思がプルサーマル反対だということは、貴殿が誰よりも承知されているはずです。だからこそ、「対話集会」などと称して、一部の人の声を聞いたと無理やりなんとか形をつくろうとしているのです。年老いたおばあや、母親達が、「対話集会」に参加して、貴殿を前に発言などできないと初めから分かっていたからでしょう。村民の真の声を聞くことに最も恐怖を感じているからこそ、「対話集会」なるものを始められたのでしょう。
 私は刈羽村に行って、チラシ配布の手伝いをしました。「去年結果は出ているのに、いまさら」と多くの人が話されました。これが、貴殿が聞きたくない、本当の村民の声です。
 村民の声とシュラウドのひび割れが、貴殿に警告しています。
 残された道は、プルサーマルを受け入れないと表明することです。
                              草々
                                                     大阪府 40歳代 女性
勇気と叡智を持って反対の決断を (8/26)
品田村長様
どうか勇気と叡智を持ってプルサーマルに反対の決断をしてください。
お金で幸せと安全は買うことはできません。住民の思いは明らかになっています。「リサイクル」やら「温暖化対策」やら恥を知らない究極の大嘘に目をつぶって乗ってしまってはいけないのです。心の目を開き,耳を澄ましてください。この決断が日本の未来をどう導くか歴史に問われることと思います。
                                                     東京都 40歳代 女性
(8/25)
 品田村長さん、シュラウドにひび割れができていた記事が出ていましたが、あなたは、村々を回る時、プルトニウムの富化度や原子炉の燃焼度などということを、村民に話して回りましたか。
 最近の企業は信用できる企業が少なくなりました。政治家や官僚も同じです。頼りない人たちが多いです。狂牛病のことを見ればわかるでしょう。酪農家は困っています。
 さて、刈羽村のプルサーマル計画は、村長さんが大丈夫と言えば大丈夫なのでしょうか。わからないのに、知らないのに大丈夫と言って回るのは、罪だと思います。プルトニウムを使った原子炉が事故を起こば、あなたは責任を取れないと思います。日本のロケット打ち上げも、お金も人材もないから失敗をしています。権力と利権でプルサーマルを実施させ、人々の、平和で自然に暮らしたいとの思いをこわしてはいけません。
 あなたの行動は、まるでアメリカのブッシュがイラクを攻撃すると言って、アメリカ人、世界中の人々を脅かしているのと似ています。あなたは、何に突き動かされ、このような行いをするのですか。今日日本の経済は厳しい。欲を出さず、今を大切に、村民の知恵と力を結集し、質素に暮らす町づくり、村づくりを行ってはどうですか。
 原発や核兵器、軍拡に反対する大阪の女性より。
                                                     大阪府 女性
住民投票の結果を今さら覆さないでください (8/25)
品田村長様

 プルサーマルを受け入れないことは、昨年の住民投票で決まったことではないのですか。住民の意志というものは、あなたにとってそんなに軽いもの何んですか。村長さんの行動を全国の人たちが注目しています。子どもたちも見ています。子どもたちの悪しき見本にならないよう、すぐに、プルサーマル受け入れ拒否を公にしてください。
 先日、柏崎刈羽原発でひび割れがあったと報道されました。背筋が寒くなる思いです。こんな原発を一層危険にするのがプルサーマルです。村長さんの判断は、住民の健康と安全、未来にとってとても重要なことです。住民投票の結果は、絶対に守ってください。
                                                     大阪府 30歳代 男性
シュラウドヒビ割れの危険な原発でプルサーマルは絶対に拒否してください (8/24)
刈羽村村長 品田 様

東電がプルサーマルを実施しようとしている原発でシュラウドのヒビ割れが発覚しました。
シュラウドは原発炉心の安全性に直接関わる重要な装置と聞いています。
ただでさえ危険なプルサーマルです。東電がましてこのような欠陥原発で実施しようとしていたとは常軌を逸しているというほかありません。
住民投票での村民の選択に従い、プルサーマルを絶対に拒否してください。
                                                     大阪府 20歳代 男性
老朽化した原子炉でプルサーマルをやることはやめてください。 (8/24)
3号機のシュラウドにひび割れが発見されたとニュースで読みました。このような老朽化した原子炉でプルサーマルをやることはやめてください。もし事故が起これば、日本全国に被害がおよびます。刈羽村だけの問題ではありません。どうかよく考えてください。
                                                     女性
住民投票の結果を尊重すること (8/24)
プルサーマル反対の住民の意思は昨年5月の住民投票で既に示されているのではないですか。
現在と将来の住民に大変な禍根を残す決定を、あなたの判断でなさらぬように。
                                                     大阪府 50歳代 男性
柏崎刈羽3号炉でシュラウドひび割れ−−やはりプルサーマルは容認しないでください (8/23)
品田村長

 現在あなたの村で問題になっております、プルサーマル問題について前にメールを差し上げた者です。再度のメール失礼いたします。
 柏崎刈羽3号炉で、シュラウドのひび割れが発見された旨報道されております。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020823-00000634-jij-soci

 村長の元には安全協定か何かに基づいて報告されていることと推測いたします。
 このように状況の下で、住民投票に示された村民の意志に背いてまで、プルサーマルを容認する理由はないと私は考えます。

 村長の勇気ある、理性的な判断を期待しております。
                                                     大阪府 30歳代 男性
とっても単純なことですが。 (8/23)
品田村長殿
何故 プルサーマルを推進したいのか、私には分かりませんが、貴方には貴方なりの考えあってのことだと思います。

でも、”村長”は、住民の代表でしかないのですよ。
「人の上に立つ」とか言って、役職名に”長”のつく人達は勘違いしがちですが、貴方は地域社会を潤滑する歯車でしかないのだ、ということを認識して下さい。
                                                     30歳代 男性
プルサーマル推進の暗躍ではなく、村民の意志の尊重を! (8/22)
品田村長さんへ
 プルトニウムを利用する国策と電力会社の利害にのる必要は全くありません。
 「答えは去年出しました。プルサーマル反対と」この看板の通りです。個人の思惑で左右できる問題ではないのです。住民投票の結果を大事にするのがあなたの役割であり村民のためでもあるのです。
                                                     大阪府 男性
(8/22)
品田村長さま

一児の父親としてこのメールを書いております。

プルサーマルに反対だとした昨年の住民投票の結果を守ってください。条例においても住民投票の結果を村長は尊重すべきであると明記されているはずです。プルサーマルの導入を説得するためではない、とおっしゃりつつも各区での集会を実際に開いていますね。即刻中止すべきだと思います。

関電高浜の不正MOX燃料で明らかになったことは、ペレットの性能データが改竄されていたということです。その背景にはMOX燃料の製造がウラン燃料のそれよりも格段に難しく、高コストであるという事情があります。ベルギーに行かれて工場を見学されたそうですね。データの一覧をパソコンの画面で見られたとも聞いておりますが、そのような旅行や見学をいくらしても、柏崎刈羽原発に送られているMOX燃料のデータに改竄があるか否かを知ることなど出来る筈がありません。村民からの質問状にも正面からは回答されていませんね。貴殿には改竄がないことを立証することは出来ないのです。出来るのは改竄がないと思いこむこと、信じることだけです。ましてベルギーの燃料会社はデータを公表すらしていないではないですか。改竄をした英国のBNFLですらデータは公表したのですよ。貴殿は村民の生命と健康、財産に責任を持つ立場の人です。そのようなデータ公表すらしない会社の言うことを、責任ある村長である貴殿が軽々しく受け入れられる道理は無いと思います。

東電社員の家族の方が、安全だと理解するためには原発の見学をすべきではないか、という主旨の発言を集会でされたのを貴殿も聞かれたと思います。安全であることと、慣れることとは違います。このような意見は、仏教を理解するために奈良の理紗那仏・大仏を見学しましょう、ということと同じことです。関電が美浜原発で蒸気発生器細管破断事故を起こしたとき、旧動燃が東海再処理工場で爆発事故を起こしたとき、構内には大勢の見学客が居ました。JCO事故では周辺の住民と工場の従業員も被爆しました。安全を確保するために管理区域を設けたり敷地境界にフェンスを設置したりしているのですよ。どうしてその中にわざわざ住民が入る必要がありますか、全くありません。原子力施設は観光の対象にしてはなりません。理解することと慣れることは違います。そして安全に対して慣れは怖いものです。

専門家の意見を引用されるかも知れませんが、高浜のMOXに改竄があることを見抜いた専門家がいましたか?政府の高級役人も政治家も関電の社員も見抜けなかったのですよ。データも出ていない状態で、どんなに精神的な意味で反省をしても、同じ高級役人や政治家が、そして東電の社員が改竄を見抜けるように成長されたとは絶対に言えないでしょう。専門家がまるで役に立たなかったのが、高浜MOXデータ改竄が浮き彫りにした非常に深刻なポイントなのです。結局のところ村民の方々の不安の原因を作ったのは専門家であり、国であり電力会社であり核燃料会社なのです。貴殿がいまものを言うべき相手は、村民ではなく、彼らではありませんか。

MOX燃料問題の例を一つあげさせていただきます。燃焼度が高くなるとウラン燃料は壊れやすくなることが知られていますが、MOX燃料ではそのような傾向がさらに強くなる恐れがあります。フランスでそのような実験結果が数年前に出ました。日本の原子力研究所でも確認の実験を計画しているそうですが、結論は出ていません。貴殿はこのような現状をご存じですか?東電の社員から聞いていますか?村民の皆さんに説明出来ますか?

村民の皆さんの声、無記名という形式でようやく日の目を見た声、すなわち昨年の住民投票の結果を村の頭として尊重し、区民集会を止めてください。権力のある東電や国の意向に反することをするのはこの世の中では難しいことです。就職や親類縁者のしがらみのある中ではなおさらでしょう。それでも住民投票の結果はプルサーマルにNOだったのです。貴殿も事実上権力者であり、面と向かっては意見の言いにくい村民が数多くいらっしゃると理解すべきです。集会では住民投票の代わりにならないのです。東電、国、外国の燃料会社に毅然とした態度をとってください。福島県知事のように、村民の立場に立つ男・品田の勇姿を見せてください。日本のプルトニウム政策は本気で悩まねばならない時期に来ているのです。東京の国と電力の皆さんに本気で悩んでもらうべきなのに、これまで苦労してきた貴殿の村民を悩ませてどうするのですか。貴殿の名誉のためにも貴殿の180°の態度変化を期待します。

まだまだ残暑が続くでしょうが、くれぐれもご自愛ください。
それでは、失礼しました。
                                                     兵庫県 40歳代 男性
刈羽村村長 品田宏夫様 (8/22)
刈羽村村長 品田宏夫様

 はじめまして。私は岐阜県岐阜市に住んでいる、○○と申します。
 私は新潟県東頸城郡松之山町の生まれです。松之山を離れて41年になります。10年ほど前まで、新潟に原発があることも知りませんでした。原発に対して無知でした。

 チェルノブイリの原発事故後、8000千キロも離れた日本にチェルノブイリの放射能が到達していることを知りました。幼い子どもを放射能から守るために、原発のことを少しずつ考えるようになりました。
 岐阜県は福井県の若狭に接しています。岐阜市は若狭の風下地域である期間が、1年の4分の3であること、風下の期間にはわずか2〜3時間で、放射能を含んだ雲が岐阜市に到着することを知りました。それ以後、原発と人類は共存できないと思いました。

 どんなに理想的な環境を作り上げても、1回の事故があらゆるものを壊し、その影響が何世代まで続くのかさえわからない状況を作り出す実例を、チェルノブイリ、スリーマイル原発の事故の記録を読んで知ったからです。

 柏崎・刈羽には巨大な原発が集中立地し、ふるさとの人々も私と同様、柏崎・刈羽原発の風下で不安におびえながら、暮らしていることを知りました。
 でも「なぜ、新潟の人々は、黙って原発を受けいれたの?」と不思議でした。しかし新潟の人々は決して黙って受けいれたのでも、好んで招いたのでもなく、激しく闘い、その闘いを「金」と「仕事」と「力」が、封じ込めて原発が建設されたことを知りました。
 そして日本の原子力施設が柏崎・刈羽原発と同様の方法で強引に建設されたことを、今は実感を持って理解しています。

 だからこそ、2001年の刈羽村の住民投票実現を祝福しました。それは今まで原発に対する自分の意思を、表明できなかった住民が、地方自治法に則った投票という方法で、誰に気兼ねなく意思表示することができるからです。
 そして5月27日に行われた住民投票では、投票を終えた人々が、誇りに満ちた笑顔で、テレビのインタビューに応じていました。

 投票の結果はプルサーマル実施拒否でした。村長は「重く受け止める」と発言しました。住民投票条例には“村長と議会は住民投票の結果を尊重しなければならない”と定めています。村長はこの規定を十分理解した上で住民投票を実施しました。村長はこの条例を守らなければなりません。それが自治体の長としての責務です。

 ところが村長自ら判断して、住民投票を行った結果を、法的位置づけのない「対話集会」と言う方法で、覆そうとしているのではないでしょうか。もし、覆すつもりがないのであけば、なぜ対話集を開必要があるのでしょうか。
 対話集会の結果をどのような判断基準で集約するのでしょうか。「総合的判断」は判断基準を示せない、あるいは判断基準のないものをあるかのごとく見せかけるための都合の良い言葉です。

 村民は村長の再議をうけ、一度は否決され、それでも諦めることなく挑んだのです。村長は再度、再議し得なかったからこそ、住民投票を実施しました。村長は自ら実施したことに責任を持たねばなりません。一年後に意識の変化を確認するなどとは、条例に定めていません。住民投票の結果を対話集会で覆すとしたら、対話集会に、住民投票を超える法的根拠が必要です。村長は対話集会の前に、まずその法的根拠を明らかにすべきです。

 「人心の汚染、それが環境汚染の前にはじまり、自治体の破壊、それが人体の破壊の前に進められてきた」(鎌田慧著 「原発列島を行く」集英社新書)日本の原子力の現実を、覆すべく、投票結果を尊重する、村長であることを、強く望みます。

                      かしこ
                                                     岐阜県 50歳代 女性
住民投票の結果を否定する村長の言動に強く抗議します (8/19)
品田村長様

 昨年5月の住民投票の結果を否定する村長の言動に強く抗議します。

 住民投票は約90%という高い投票率でプルサーマル反対が多数を占めました。住民の意思は住民投票の結果ではっきりと示されています。
 この間の「対話集会」参加者は有権者の15%に過ぎないとのこと。村長がこれをもとにプルサーマル受け入れを判断することなど絶対に許されるものではありません。

 報道によれば、村長は「住民投票は、大ざっぱで乱暴なやり方。常軌を逸していた」と発言し、住民投票の意義そのものを否定しています。
 住民投票条例で、刈羽村の村長と議会は投票結果を尊重しなければならないと決められており、村長が踏みにじることは許されません。

 さらに村長は「私の信じるよりどころは国の政策」とか、「国を信じずに何を信じるのか」との発言まで行っているとのこと。村長が国を信じるという信念だけで、住民投票の意義を否定し住民の意思を踏みにじることは許されません。

 刈羽村の住民団体から村長に出されている、「ベルゴニュークリア社製MOX燃料についてのデータの信ぴょう性と燃料の健全性判断に関する質問書」(再質問書)に、村長は答えていません。

 品田村長は、住民投票結果を否定する言動を直ちにやめ、住民無視の態度をとってきたことを住民に謝罪すべきです。

 品田村長の言動を、全国の多くの人々が注視しています。品田村長は、子供たちの悪い見本にならないように、後世に汚名を残さないようにしてください。
                                                     大阪府 40歳代 男性
(メッセージの中にお名前が記載されている場合、○○と表記させていただきました)



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