臨床心理士の立場から
エホバの証人と関わるようになったのは自分の家族が入信して、家族を救出する働きを手伝った9年前でした。仕事として臨床心理士としても関わっています。心理士としてカルトについての動きですが、日本臨床心理学会では自主シンポジウムの席でカルトに反対する人たち、脱会した人たちを助けようと心理士が集まって細々と集まりを続けております。ずっと関わっている人は7,8人です。興味がある人が何十人か来て聞いていきます。年に1,2件、脱会者のカウンセリングに関わったという報告が来ています。
日本脱カルト協会は心理士や脱会カウンセラ、宗教家、研究者、元メンバーで構成され、活動はホームページ上で公開しています。今年の6月、カルト問題研修会がありました。カウンセラー、教職員、宗教関係者、元メンバー、家族を対象にしました。後援する団体としては日本学生相談学会ができました。大学などの学生相談をしているカウンセラー中心で、学生、友だち、家族からの相談を受けています。この人たちがカルトに触れる機会が非常に多いです。この学会が後援してカルト検討集会がありました。少しずつ臨床心理士の関心が高くなっています。お役に立ちたいという人が増えています。