第12回 輸血拒否死亡者追悼式弔辞
世界屈指のカルト教団、ものみの塔協会の偽りの教えに導かれ、輸血拒否の犠牲になった皆さん。今日、この日にも世界のどこかで幾人ものエホバの証人が天に召されています。
C・T・ラッセルが創設したものみの塔協会が輸血拒否が聖書の教えだと主張し始めのは1950年頃からです。以来、十万人以上のエホバの証人がこの教えの犠牲となり、今も数千万人の家族などエホバの証人の隣人たちを苦しみ続けています。『目ざめよ!』1994/5/22号の表紙には世界中の子どもたちの笑顔が並んでいました。今は、この中のただの一人も生存しておりません。すべて輸血を拒否して天に召されたのです。輸血を拒否しないで生きていれば今は立派な青年になっていたでしょう。
その内の一人、当時16才だったアメリカ人の男の子は「輸血は、エホバとのよい取り決めではありません。エホバに逆らって生きたとしても復活して地上の楽園で永遠に生きられません。それはりこうなやり方ではありません」とかたくなに輸血を拒否し天に召されました。
ものみの塔の理不尽な教えによって苦しみ、自ら命を絶つエホバの証人は後を絶ちません。私たちはものみの塔協会、統治体に対して、神の愛に背く非人道的な、生命倫理に反する輸血拒否の教理を速やかに完全撤回し、その罪を認め、輸血拒否の犠牲になった皆さん、皆さんを誰よりも愛されたご家族、友人に心から謝罪することを強く求め、闘い続けます。
皆さんは、善良で、誠実で、人一倍、神に愛されたいと願い真剣に生きた生涯でした。ものみの塔のマインドコントロールで魂を奪われ、輸血拒否の教えによって命を奪われた皆さんの生涯は聖書の本当の教えとは何か、真理とは何かを私たちに問いかけるものでした。私たち、クリスチャンは皆さんに聖書の本来の教えである神の愛、イエス・キリストの十字架の愛を伝えられなかったことが悔やまれてなりません。そして聖書の本当の教え、イエス・キリストの十字架の福音を一人でも多くのエホバの証人に宣べ伝えることで皆さんの犠牲に報いたいと思います。
どうか、誤った人の教えのない神の国、天国で安らかにお休みください。