輸血拒否死亡者追悼式                 

  弔辞

 世界屈指のカルト教団、ものみの塔聖書冊子協会の偽りの教えに導かれ,輸血拒否の犠牲となったみなさん。
 今日、この日にも世界のどこかで何人ものエホバの証人がみなさんと同じ運命に遭い、天に召されています。
 ものみの塔が、輸血拒否が聖書の教えであると主張し姶めたのは1952年頃からのことです。以来、多くのエホバの証人が日々、この教えの犠牲となり、いまも数千万人の家族などエホバの証人の隣人たちを苦しめています。                  ,
 「ものみの塔」誌1994年5月22日号の表紙には沢山の子供たちの笑顔が並んでいました。
 でも、いまこの子供たちはこの世にはいません。みんな輸血を拒否して、天に召されたのです。       r              .
 そのひとり、当時16歳だった米国人の少年は「輸血はエホバとの良い取り引きではありません。エホバに逆らって、生きられたとしても、エホバに逆らったために復活はできない、地上の楽園で永遠に生きられないのは、利口なやりかたではありません」と頑なに輸血拒否を貫き、天に召されました。
 輸血拒否の犠牲者の他にも、ものみの塔の教えを守れないことで苦しみ、自ら命を断つエホバの証人も後を断ちません。
 その苦しみに寄り添ったエホバの証人の友人はその才能を惜しみ「いまはカルトの教えから解放され、天国で安らかに眠っていることでしょう」と語っていました。
 みなさんは善良で、誠実で、人一倍神に愛されたいと願い、真剣に生きた生涯でした。
 ものみの塔のマインドコントロールによって魂を奪われ、人生を奪われ、輸血拒否の教えにより命を奪われたみなさんの生涯は、聖書の本当の教えとは何か、真理とは何かを私たちに問いかけるものでした。みなさんは聖書の真理の礎でした。    
 私たちは、みなさんに聖書本来の教えである神の愛、イエス・キリストの十字架の愛を伝えられなかったことが悔やまれてなりません。
 私たちは聖書の本当の教え、イエス・キリストの十字架の福音を宣べ伝えることでみなさんの犠牲に報いたいと思います。
 いまは、みなさんが本当の聖書の主であるイエス・キリズトにその罪が赦され、その御手のなかで安らいでいることを信じたいと思います。
 どうかカルトのない天国で安らかにお眠りください。
                              2011年11月12日

第17回エホバの証人被害者全国集会       参加者代表
   「エホバの証人の悲劇」著者         林 俊宏


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