心の変化と回復のためのカウンセリング

 

1 心の変化

A. 驚きと疑問

   ↓  1、「なぜ私が」「こんな目に遭わなけれげならないの」

   ↓  2、「なぜ」という疑問を回避できる人は少ない

 

B.自己不信

  ↓  1、「私にどんな罪があるというのか」

   ↓  2、自分に原因があるか捜し始める、祈り不足?信仰不足?

 

C.人間不信

   ↓  1、「誰も私のことをわかってくれない」  

   ↓   2、周りもどう慰めてよいかわからず、しばしば人の善意の言
           葉にも傷つけられ、苦しむ結果となる。

D,神不信

  ↓   1、「なぜ神はこんなことをゆるされるのか」

       「神様は不公平だ」

       「神様は私を見捨てられたのか」

 ↓       2、出来事の原因が自分や他の人の中に明確に発見できないと
             き、神への疑問と不平に変化し、祈りが答えられなかった
             と思い、神との関係が悪化する。

 

要約 人間は3つの関係で生きている。

   自分自身、人、神

   この3つの関係が崩れていくと、心の状態は悪化の道を辿る。


U. 回復のためのカウンセリング

「神である主は、私に弟子の舌を与え、疲れた者をことばで励ますことを
教え、朝ごとに、私を呼びさまし、私の耳を開かせて、私が弟子のように開
くようにされる。」(イザヤ50:4)この御言葉を自分のことばにして祈る。     

A. 神への信頼の回復

 ↓       1. まず大切なことは神への信頼を回復させること。神との
            出会いに導くことによって身心の癒しが起きる。       

 ↓       2. 福音がその人自身の日常の経験の中に届くように援助する。
      有効な聖句は「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って
      召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益として
      くださることを、私たちは知っています。(ローマ8:23)この御言葉
      の実際の体験を願い祈る。

B. 人への信頼回復

 ↓       1. 対人関係の恐怖心を取り除く。相手が関係を切らない限りこちら
      からは切らない。

 ↓       2. カウンセラーは良きサマリヤ人として関わる。神と人への信頼回
      復の援助の自覚を待つ。

 ↓      3. 因果応報的な話は一切しない。「神のわざがこの人に現れるため」    
      (ヨハネ9:3)の福音を伝える人となり、信頼を得る。           

                           ゛
C. 自分自身への信頼回復

 ↓   1. 心の中の思いが言葉化されて十分に表に出るように導く。

 ↓   2. 自分自身の弱さと罪を認め、悔い改めに導く。

 ↓      3. セルフイメージが低くなっているので、その人の存在をその人の     
          目からではなく、神の目から尊いことを語りかけ、それを受け入れる
          ように勧める。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあ
          なたを愛している。」(イザヤ43:4)

 ↓      4. その人の良い点に目をとめ、評価し、さらに成長を助ける。カウン
          セラーの目から見ても、その人の魅力を発見し、語りかけ、自分自身へ
          の信頼と尊厳の回復を助ける。    

          
要約

 そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽<し、知力を尽くし
て、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。『あ
なたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じ
ようにたいせつです。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかってい
ます。


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