ヤンバルの森に巨大な構築物
ブロッコリーの森に現れたこの大きな四角い物の正体は北部訓練場内に新たに作られている下士官用の兵員宿舎(隊舎)工事の現場です。
現在は周囲をシートで覆っていますが完成すればここには、約2,400㎥のコンクリートと270tの鉄筋を使用し地上二階建て延べ面積1,800㎡の隊舎がブロッコリーの森に現れます。
既存の隊舎もそのまま残されることになっていますので収容人員の増加を計画した工事であることは間違いありません。そのほかにも倉庫や訓練施設の新設工事も別途行なわれています。
沖縄県の米軍基地負担軽減のため2024年12月には日本の支出で敷地造成や施設整備が行われたグアムへの海兵隊の移転が始まっています。
ハワイへの移転も含め9,000名の兵員とその家族が沖縄から国外へ移転する現状で北部訓練場へのこの機能強化が行われる理由は開示されていません。
1995年のSACO合意によるヘリパッドの新設と同じ様に2006年5月の「再編の実施のための日米ロードマップ」による負担軽減が無視されヤンバルの森に基地の負担を増やすことになっている様です。
兵員の増加は訓練の拡充を意味し環境や地域への更なる負担の悪化が予想されます。他にも工事に伴い大量の赤土が搬出されました。この赤土の行き先は隣の大宜味村の江州集落でした。搬出が続いたいた頃沖縄北部は観測史上稀なる大雨の被害に遭っていました。搬出された赤土がその後どうなったかも気になります。
工事中のいくつかの様子を載せています。この貴重な自然、ブロッコリーの森に起きていることを知ってください。
「ヘリパッドいらない」住民の会