定例研究会
第42回 定例研究会
市民による海外協力の実践から得られたこと
白幡 利雄氏
市民による海外協力の実践から得られたこと」
第42回定例研究会を下記のとおり開催いたします。講師の白幡氏が所属する「シャプラニール=市民による海外協力の会」は、我々が活動を始めたバングラデシュとネパールで、貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を現地と日本国内で実施しているNPO法人です。白幡さんには、本会のプロジェクトスタート時に現地で適切なアドバイスをいただきました。かねてより、今後、本会の海外活動を進めていくうえで、シャプラニールから学ぶことは少なくないと考えており、今回講演をお願いいたしました。
日時:3月25日(火)18時30分〜20時30分
場所:TOTO新宿ショールーム・会議室
講師:白幡 利雄氏(シャプラニール=市民による海外協力の会・海外活動グループチーフ)
演題:市民による海外協力の実践から得られたこと
〜シャプラニールの経験から〜
内容:シャプラニールが、独立後間もないバングラデシュで海外協力活動を始めてから35年。日本の団体として何ができるのかを追求する中で、これまで数多くの失敗や小さな成功を繰り返してきました。駐在員が現地の村人に襲撃されて瀕死の重傷を負うといった大きな事件を経ながらも、活動地と組織をある程度拡大してくることができました。こうした経験の中で考えたことを中心に、海外協力活動に必要な視点や工夫すべきことなどをご紹介したいと思います。
《シャプラニールの簡単なご紹介》
シャプラニールの基本方針は、さまざまな社会的要因から貧困に苦しむ人々の「生活向上の意欲」を支えることにあり、主な活動は、相互扶助グループ「ショミティ」の育成支援を通じた生活向上のほか、手工芸品の販売活動、自然災害時の緊急救援活動があります。活動資金の約70%は日本国内の多くの賛同者によって支えられており、学ぶべき点は少なくないと考えています。