定例研究会
第24回 定例研究会
土木史から見た都市水利
神吉 和夫氏
9月16日(日)神戸で初めての定例研究会を開催しました。神戸大学のできたばかりの百年記念館という立派な会場でしたが、日曜日の開催ということで参加者は数の上では今ひとつでした。しかし、内容は豊富であったと思います。
土木史から見た都市水利
神戸大学・神吉和夫氏
神吉先生からは、ご自身がなぜ土木史、都市水利史に取り組まれるようになられたのかということからお話され、住民と都市水利施設とのかかわりを振り返って みると、かつては住民自らが負担し管理する時代があったこと、それが近代化によって住民の関与を不要なものとしたことがわかるという内容でした。近代化以 前の技術など最近になって見直されもしますが、官と民の関係が問い直されている現在、本来の「公」とは何かを考えるうえで貴重な講演であったと思います。