本部 総会
第12回日本下水文化研究会 総会のお知らせ
日本下水文化研究会では平成20年度総会(第12回)を下記のとおり開催いたします。平成19年度は地球環境基金の助成金を得て行われてきたバングラデシュでの海外技術協力事業を3つの新たな事業で継続することができました。そのひとつは4月より実施してきたイオン環境財団の助成による建設したトイレのフィローアップを中心とした事業です。10月からは、ふくりゅう53号でお知らせしましたように、JICA(国際協力機構)草の根無償協力事業とTOTO
水環境基金によるプロジェクトが始まりました。また、JICA、TOTO のプロジェクト実施にあたっては、バングラデシュにおける海外NGO 登録も行いました。現地の事務所をはじめ、このような体制は整えつつありますが、国内の実行体制は以前と変らないところから、早急な対応が求められています関西支部、し尿・下水分科会の活動も活発で、水に関連するNGO
とのネットワークづくりなどの成果があがっています。
こうしたなかで、本会の運営状況は、収入面、活動の担い手など懸案の課題は解決を見ないまま推移しておりますので、総会では何らかの打開策をご提案させていただきたいと考えております。ふるって、ご参加いただきますようお願い申し上げます。5月中旬には総会議案書をお送りする予定ですが、やむを得ず参加いただけない会員の皆様は、委任状を提出願います。
プログラムは、第9回以降の総会同様、記念講演は行わず、本総会を分科会、支部の活動成果を会員の皆様へ伝達する場として企画いたします。諸活動についてご理解を深めていただいたうえで、忌憚のないご意見を交換できる場にしたいと思います。
第12回総会報告
平成20年6月14日(土)市ヶ谷の日本水道会館7階会議室を会場として、13時30分より、第12回総会が開催されました。
総合司会の佐藤委員の開会の辞に続き、酒井代表より、「今回実施したアンケートに寄せられた皆様の声を生かした会の運営を行っていきたい」との趣旨の挨拶が行われ、第1部の平成19年度分科会・支部活動報告へと進行いたしました。
まず、酒井代表より、本会の活動報告がなされました。第9回研究発表会および下水文化を見る会の開催。3回の定例研究会の開催。バルトン記念事業の開催。機関誌19号の発行、ふくりゅうの発行。多摩源流祭参加などが報告されました。
屎尿・下水研究会からは、地田副代表よりのパワーポイントを用いて報告がなされました。本年開催した5回の例会の中から、第49回開催『「トイレのひみつ」刊行のいろいろ』を例とした、講演概要の説明。特別企画として2回の見学会の実施とその概要。講演内容の活字化と普及に関して、各業界紙への投稿実績とその概要報告が、また、声のライブラリーとして、講演をCD化して将来に残して行く事業説明がなされました。
海外技術協力分科会からは、高橋委員よりJICA草の根技術協力事業・イオン環境財団助成・TOTO水環境基金助成などの受託・助成を受けて行われた、本年度の活動報告が行われました。活動場所をバングラデシュの地図で示し、賄賂社会に屈しない活動、洪水などの災害王国としての特質をふまえ、衛生改善にとどまらず災害被害の両面を視野に入れた活動の内容が報告されました。
関西支部からは、木村関西支部長より報告がなされました。関西支部では、PR活動、市民活動に関する事。講習会開催の事の2種を柱に据えた活動の詳細が報告されました。各種イベントへの参加9回、見学会、講習会、パネルデイスカッション、水を語る会の開催。関西水環境ネット、他NPO・市民団体との協働。「関西支部だより」の発行などの報告がなされました。
各分科会・支部活動ともに、その報告は、熱のこもった気迫を感じるものであり、日頃の熱心な活動ぶりを十分に感じ取れるものでした。
第2部総会では、議長に木村関西支部長が選出され、委任状を含め107名の出席で総会成立の確認がなされました。議案書に予定されていた、下記の各議案に関する報告、提案がなされました。
第1号議案 平成19年度事業報告の承認ならびに会員現況報告(佐藤委員報告)
第2号議案 平成19年度収入支出状況報告(佐藤委員報告)
平成19年度会計監査報告(谷口監事報告)
第3号議案 財産目録(佐藤委員報告)
第4号議案 平成20年度事業計画(酒井代表提案)
平成20年度特定非営利活動に係る事業会計予算書(佐藤委員提案)
第5号議案 議事録署名人の選任(酒井代表提案)
会場からは、ホームページの有効な運営に関する提言も出され、本会の更なる充実と発展を予感させる中、全ての議案は滞りなく承認され、15時10分閉会となりました。
引き続き今回は、特別上映として、バングラデシュ国営放送製作の「エコ・トイレット」 大友慎太郎氏製作の「うんこのススメ」 が上映されました。いずれも、海外技術協力分科会、屎尿・下水研究会の活動の成果の一端が良く表現されており、本会の活動内容の深さを改めて認識させられる上映となりました。
16時からは、懇親会が開催され、例年どおりのなごやかな雰囲気の中、新たな活動への思いを語りつつ、お開きとなりました。