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特定非営利活動法人
日本下水文化研究会
Japan Association of Drainage and Environment
日本下水文化研究会は新しい人と水との関係を考えていきます。
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下水文化研究発表会


下水文化研究会では2年に一度発表会を開催しております。



第10回 原稿作成要領

                         平成21年8月10日
第10回下水文化研究発表会
発表申込み者各位
                       日本下水文化研究会運営委員会
                       代表   酒井 彰
第10回下水文化研究発表会の原稿作成について
 時下、ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、第10回下水文化研究発表会へ発表申込みをいただきまして、ありがとうございます。
 つきましては、別紙原稿作成要領を送付しますので、期限厳守のうえ,ご執筆のほどよろしくお願い申し上げます。
 なお、当日の発表プログラム等が決まり次第(11月はじめを予定)、参加申し込み方法など改めてご案内申し上げます。
原稿作成要領

(1) 原 稿
論文集の印刷は、A4版原稿をそのままB5版に縮小して印刷しますので、ワープロを使用して作成し、プリントアウトをお送りください。また、可能な方には、和文原稿の後に英文でタイトル、著者、abstractを作成していただきます。

(2) 原稿枚数
 本文・図表・写真などを含めて、6ページまでとして下さい。なお、6ページを越える場合であっても極力ページ数が増えないよう配慮願います。

(3) 書式(【原稿例】参照)
@ A4版用紙を使用して、本文の文字の大きさは原則として10.5ポイント(3.4mm)、横書きで1行45字×1ページ39行程度として下さい。
A タイトル、著者名、概要、英文abstractは、別紙【原稿例】の書式を参考に、できるだけこれに沿った原稿を作成してください。
B 図・表・写真などは、原稿に直接挿入、記入されるか、片面のメンディングテープで貼り付けて下さい。(カラーの写真や図は白黒印刷となります。)
C 図表・写真番号は、図−1…、表−1…と付け、図表のタイトルも記載してください。(図・写真タイトルは、図・写真の下、表タイトルは表の上に)
D 論文集の編集・印刷の都合上、原稿の各ページ右上枠外に原稿枚数とページ(○/○)および連絡先となっている著者名を必ず記入して下さい。
E 英文で作成の場合は、和文タイトル、著者名、所属、和文概要を英文原稿の後に付けてください。

(4) 原稿の取扱い
@ 原稿郵送の方は原稿に折り目が付かないように厚紙などに挾むようにして下さい。
A 原稿の紛失事故など万一に備え、原稿のコピーをとっておいて下さい。

(5) 原稿の送付先;下記の本会事務所宛に、郵送にてご送付下さい。
=送付先=
  〒162-0067 東京都新宿区富久6−5 NJS富久ビル別館3F
   NPO法人日本下水文化研究会
    TEL &FAX 03-5363-1129
    e-mail jade@jca.apc.org

(6) 論文原稿提出期限; 平成19年10月16日 (金) 厳 守

(7) お問合せ先:本会事務所宛にe-mailまたは FAXでお願い致します。

※ 上記本文のワード形式 を掲載します。
※ 【原稿例】はあくまで原稿書式の参考例であり、文字の意味はありません。この書式にできるだけそうようにご配慮ください。

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3.下水文化を見る会

 第10回下水文化研究発表会の開催に併せて、国の重要文化財に指定された三河島水再生センターの旧主ポンプ室をはじめとする幾つかの近代化遺産を巡る「下水文化を見る会」を下記の要領で実施いたします。軽装にて、ふるってご参加ください。
日時: 平成21年11月29日(日)
集合場所: 都電荒川線「荒川二丁目電停」前
     (営団地下鉄千代田線あるいは京成電鉄・「町屋駅」より乗り換え)
集合時間: 午前10時
見学場所: 三河島水再生センター旧主ポンプ室(大正11年に運転を開始した日本初の下水処理場にあるレンガ造りの建物)
旧醸造試験所・醸造工場(明治35年竣工のレンガ造りの建物)
     紙製造用ボロ蒸解釜(明治中期に導入された、紙の原料であるボロ布を蒸解する釜)
     紙の博物館(王子製紙発祥の地に近い飛鳥山に建つ。製紙に関する産業遺産を展示)
     旧岩淵水門(荒川本流から隅田川が分岐する所に設けられた水量調節用の水門。通称赤水門。昭和57年まで稼動)
     荒川知水資料館(平成10年に開館した荒川に関する市民参加型の博物館)
※歩きやすい靴、服装でご参加ください。小雨決行。  

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下水文化をみる会報告

 平成21年1月29日(日)、第10回下水文化研究発表会の開催に併せて、国の重要文化財に指定された三河島水再生センターの旧主ポンプ室をはじめとする幾つかの近代化遺産を巡る「下水文化を見る会」を実施しました。参加者は7人とやや少人数でしたが、幸い晩秋の好天に恵まれ、密度の濃い散策となりました。
午前10時に、都電荒川線の「荒川二丁目電停」前に集合しました。電停のすぐ脇は、 三河島水再生センターの敷地境で、大正11年に運転を開始したレンガ造りの旧主ポンプ室が間近かに昔と変わらない姿で建っていました。都電荒川線自体が都内で唯一残った路面電車で、いわば動態保存された近代化遺産の一つであるともいえます。
 以下に、当日遠く名古屋から参加された島田晴夫さんの手記をご紹介するとともに、見学した施設の概要を記し、報告とします。

三河島水再生センター・旧主ポンプ室: わが国初の近代下水処理場である旧三河島汚水処分 場の代表的遺構として、高い歴史的価値が認められる。阻水扉室、沈砂池などの一連の地下構造物が旧態を保持しつつまとめて残る点でも、当時のポンプ施設の構成を知るうえで重要である。
紙の博物館: 王子製紙発祥の地に近い飛鳥山に建つ、古今東西の紙に関する資料が収集さ れている博物館である。併せて、明治中期に導入された、当時の紙の原料であるボロ布 を蒸解する紙製造用ボロ蒸解釜など製紙に関する産業遺産の実機あるいは模型が展示さ れている。王子駅から徒歩5分。
旧醸造試験所・醸造工場: 明治35年竣工のレンガ造りの建物(設計は、日本橋を手がけた妻木頼黄氏)で、清酒の品質と醸造方法の改良を目的とした機関である。用水も十分に得られ、井戸水・空気も分析の結果良好であることから適地とされた。王子駅から徒歩5分。
旧岩淵水門: 荒川本流から隅田川が分岐する所に、昭和初年に設けられた水量調節用の水 門である。通称赤水門といわれ、9m幅のゲートが5門設置されていた。昭和57年か らはすぐ下流に出来た新岩淵水門にその機能を譲り、現在は土木遺産として保存されて いる。
荒川知水資料館: 平成10年に開館した荒川に関する市民参加型の博物館である。国土交 通省の荒川下流河川事務所と地元の北区とが共同で建設した。学習や研究の拠点、流域 の市民の交流や発表の場などとして幅広い活動を行っており、多くのボランティア団体 が協力して運営している。地下鉄南北線志茂駅から徒歩15分。

参加者(島田晴夫氏)の手記: 処理場回りの堤の由来や正門から眺めた門衛所、主ポンプ室の建物を眼に焼きつけて、創設当時の光景を頭に描きました。
  昔懐かしい都電に乗れたこともうれしいことでした。王子で降り、新設された日本一短いケーブルカーで飛鳥山へ上がり、旧渋沢邸を垣間見ながら、紙の博物館へ向かいました。同行の関野さんから、エジプトのパピルスからトイレットペーパーに至るまでの紙の歴史を教わりました。
  卵焼きで有名な飯屋(王子駅前)での昼食も印象深かったです。(石神井川の旧河川を活用した音無渓谷親水公園で記念写真を撮りました。大都会に忽然と現れた深山幽谷の風情にびっくりしました。)
  旧醸造試験所では、レンガ建築が見どころということで一生懸命、注視しました。あの高名な妻木頼黄の設計と知り、びっくりしました。
  旧岩淵水門を見学した後、その近くに立つ「草刈の碑」なるものを見つけ、昭和13年頃、この地で全国草刈選手権大会が行われていたことを知り、その時代の日本の農業のあり様に思いを巡らしました。近くの荒川知水資料館で特に心に残ったのは、荒川放水路、岩淵水門の工事責任者であった青山士を知ったことです。
  荒川の広い堤防を歩いて最寄の駅(地下鉄南北線赤羽岩淵)に向かう途中で見た、川向うの高層マンション群の辺りが、映画「キューポラのある街」で有名な鋳物の町・川口であると聞き、時代の変化を考えさせられました。
  東京二十三区で唯一の江戸地酒の蔵元・小山酒造の脇を通り、その近くの酒屋で地酒「丸真正宗」を土産に買い、帰途につきました。これを知人に贈りましたところ、たいへん喜ばれました。
  私にとって、たいへん欲張りな変化に富んだ内容の深い見学会でした。

(運営委員・地田修一 記)

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