
アンデス地域の先住民の視点に立った映画づくりで、世界に衝撃を与えた
ボリビアの映画集団ウカマウの軌跡を全作上映で展観する。
配給:シネマテーク・インディアス
配給協力:スタンス・カンパニー/ムヴィオラ 宣伝:スリーピン
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Fundación Grupo Ukamau
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この映画は、
人々を行動に動員する要因になりうるものだ。 -
スペイン人征服者たちの到来以前からアメリカ大陸に住む
人々の中で育まれ制作された、
真のラテンアメリカ映画が
ついに誕生しつつあることを、この注目すべき作品は示している。

南米ボリビアの映画集団ウカマウ─
世界をひっくり返した
新しい映画運動と時を同じく
60年代から先住民の視点に立った
映画づくりを続ける
その60年の軌跡の全てを一挙上映!
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ウカマウ映画の五原則
〔ホルヘ・サンヒネス監督〕 -
第一:
アンデス世界に固有の円環的な時間概念に基づいた語りの仕組みとしての「長回し」を活用すること
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第二:
社会的な調和を重んじるアンデス的な概念に照応させて、個人的な主人公ではなく集団的な主人公を重視すること
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第四:
西洋映画に典型的な方法である、観客を脅しつけ驚愕させることで画面に一体化させてしまう「スペクタクル」を排し、内省的なふり返りを促す方法を生み出すこと
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第三:
「クローズアップ」の使用をできる限り避けること
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第五:
他ならぬ歴史的な現実を生き抜いた人びと自身が演技者となるような場で協働すること

南米ボリビアの映画製作集団ウカマウ。世界に新しい映画の波をもたらしたヌーヴェルヴァーグと時を同じく、白人層に力が集中していたボリビアで、住民の半数以上を占める先住民(アイマラ人やケチュア人ら)に無関係な映画を作ることはできないと考えたホルヘ・サンヒネスらを中心に、1962年に活動を開始。今もなお世界に訴えかける映画製作を続けている。その影響力は、中南米、欧米にとどまらずアジアの映画作家に及んでいる。今回の特集では、初上映となる新作2本を含む全14作品を一挙上映。
ボリビア独立200周年・
日本との協働50周年記念

ウカマウ集団は、日本との関わりが深く、今回の特集上映を主宰する日本人スタッフは、1975年に彼らと出会い、以来、上映会を実施し、その収益をウカマウ集団に送金し、次回作の製作資金にするなど、協働者として映画製作をサポートし続けている。
また、2025年はボリビア独立200周年の記念年でもある。