革命50周年を迎えるにあたって
2008年末から09年初頭にかけて、キューバが革命50周年を迎えます。カストロやゲバラなど、現代世界を語るうえで欠かせない人物も生み出したキューバ革命とは、何だったのでしょうか。ビデオ上映、詩の朗読、絵画作品の展示、DJの案内による音楽鑑賞など、多面的なプログラムをお届けします。
第1回「なぜ、キューバ学校なのか」ゲスト:富山妙子(画家)他
案内人:太田昌国(民族問題研究家)
日時:5月11日(日)14:00-17:00
「なぜ、キューバ学校なのか」ゲスト:富山妙子(画家)他
会場:ヒルサイドプラザ
会費:1,500円
主催:ヒルサイドテラス
共催:キューバネットワーク、現代企画室
革命後の50年間、キューバと米国は激しく対立し続けてきた。しかし、そのキューバには、米軍基地が存在している。そこには、アフガニスタンに侵攻した米軍によってターリバーン兵と認定された人びとが幽閉されている。「グアンタナモ」基地は、現代世界の何を暗示しているのか。それに焦点を当てることによって、キューバにまつわる「歴史と時代状況」を明らかにする。
【プログラム】
富山妙子「私が見たキューバ」
世界が核戦争の恐怖に怯えた1962年「ミサイル危機」の直前にキューバに滞在した画家・富山妙子が、「ハバナ宣言」発表を記念して作られたキューバのアーティストの版画集に収録されている作品を投映しながら、当時の状況を回想する。
詩の朗読――その時代をうたった詩人・岩田宏の作品「グアンタナモ」を朗読する、
【演出=水元完、朗読=金井佳子】
太田昌国「グアンタナモという不条理」
或るカリブ海の歴史家が表現した「コロンブスからカストロまで」の時代、すなわち、グローバリズムによる「征服」から、これに抵抗する「革命」までの歴史を大まかにスケッチし、「グアンタナモ」が意味するものを浮かび上がらせる。
キューバの名曲「グアンタナメーラ」をバックにして、キューバの風景と人びとの表情を写し撮ったフォト・ムーヴィーを投映する。
■富山妙子
1921年神戸市に生まれ、少女時代を旧満州、大連とハルビンで過ごす。
女子美術大学に学ぶが、アカデミズムとぶつかり除籍。戦後、画家の社会参加の形として炭鉱をテーマに創作活動。第三世界への旅の体験に基づく制作や金芝河の詩をテーマにした創作活動を経て、絵のシリーズを映像化する独自の世界を切り開く。スライド『しばられた手の祈り』『海の記憶』、著書『戦争責任を訴えるひとり旅』『解放の美学』『はじけ!鳳仙花』『silenced by history』など多数。
■太田昌国
数年間にわたるラテンアメリカ地域放浪の旅を経て第三世界研究に従事する一方、現代企画室の編集者として人文書の企画・編集に関わる。著書『ゲバラを脱神話化する』『〈異世界・同時代〉乱反射〉『「国家と戦争」
異説』『暴力批判論』『「拉致」異論』など多数。
お問い合わせ
■キューバネットワーク
cuba_net@cyber.ocn.ne.jp
TEL&FAX:03-3396-7116
■現代企画室
Tel 03-3461-5082 Fax 03-3461-5083
予約
■現代企画室 Tel 03-3461-5082
今後の開催予定
「第2回 7月18日(金)19:00-21:00
「キューバ革命をどう捉えるか」
第3回 10月3日(金)19:00-21:00
「革命の中の表現――文学・美術・音楽・ダンス」
詳しい内容はこちら
http://www.hillsideterrace.com/art/seminar02.html
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