「ふぇみん」3199号(2018/9/25)を発行しました。 目次 2、3…特集 水道民営化は誰のため? 4…分離壁と身分証がパレスチナ女性から奪うもの 5…エシカルバナナ・キャンペーン あなたはどのバナナを選ぶ? 5…連載 掌篇 ベロ亭万華鏡(終) 6…mystery 『罪人のカルマ』 1面 パレスチナ女性行動委員会元リーダー ファドワ・アルラバディさん [パレスチナ女性の抵抗と連帯を育む] 聞き手…清水さつき 撮影…落合由利子 通訳…古沢希代子 --- Fadwa Allabadi 1947年エルサレム生まれ。元アルクッズ大学ジェンダー研究センター所長。2000年の女性国際戦犯法廷の際の「国際公聴会」出席が初来日。占領下の女性への暴力や自身の逮捕経験などを発言した。趣味は野菜や果物の栽培。日本の乾物も好きという。 --- 2面 特集 水道民営化は誰のため? 「水道民営化」の推進は時代遅れ?! 誰もが必要な水は、公共事業で安全に 文●奈須りえ ●ねこのひげ 3面 特集 水道民営化は誰のため? 3面-1 世界は水道事業公営化へ 水や環境を守る人々 お話●岸本聡子 3面-2 ●熊本地震の経験から 公営水道だから被災に対応できる ●FLASH ・キックオフから1年、改憲阻止 めざそう3000万署名 ! 9月5日 ・沖縄の自己決定権 歴史的知事選へ 9月6日 ・加害の歴史を風化させるな 関東大震災虐殺犠牲者追悼 9月8日 ・五輪に通底する動員の構造 過去の映像が語りかける 9月8日 4面 ファドア・アルラバディさん(1面)の研究紹介 分離壁と身分証がパレスチナ女性から奪うもの 文●古沢希代子 5面-1 「エシカルバナナ・キャンペーン」セミナー あなたはどのバナナを選びますか? 文●根岸恵子 5面-2 【連載】掌篇 ベロ亭万華鏡(終) 文●米谷恵子 人生にはどんなことも起こりうる 6面 『罪人のカルマ』カリン・スローター 著 文●稲塚由美子(ミステリー評論家) 田辺千幸訳 1185円(税別) ハーパーbooks 【書評】9/25号の書評ページへ 『「不安」は悪いことじゃない 脳科学と人文学が教える「こころの処方箋」』伊藤浩志、島薗進 著/イースト・プレス1700円 『シニアのための口腔ケア いつでもどこでもブクブクうがい』岡田弥生 著/梨の木舎1500円 『アイダ・ターベル ロックフェラー帝国を倒した女性ジャーナリスト』古賀純一郎 著/旬報社2800円 ●ふぇみん句会 ●Gallery こまつ座公演「母と暮せば」 7面 【連載】ゆりばら!(314)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「「レイチェル・クラークさん」学習会」 ●FORUM「学校に横田基地米国空軍音楽隊」 ●ふぇみんのお店 戸塚醸造店 天然醸造純米酢(500 ml)799円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 ****************************************************************************** 2面 ねこのひげ ●8月31日防衛省は来年度の概算要求で5兆2986億円を計上●9月11日、ある学習会で「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」の吉沢弘志さんは、防衛費は7年連続して増大と指摘●概算は本年度末策定の防衛大綱と中期防衛力整備計画を先取りし、今後5年間の防衛の在り方と装備品購入を反映する●米軍再編関係経費や政府専用機購入費は別立て、後年度負担と呼ばれるローン払いも概算要求に含まれず、総額はもっと膨張する●防衛省は「厳しい安全保障環境、北朝鮮の脅威」を口実に防衛力強化の必要を強調●だが、当初の1基800億円が1200億円となり、効果が疑問のイージスアショアの如く、米国の言い値で武器を買い、専守防衛から攻撃型の自衛隊へと転換しつつあるのが実態●社会保障費を圧縮、生活保護費の基準を引き下げ、母子加算をカットしたが、その額はオスプレイ1機分という。おかしいよ!(ね) ****************************************************************************** 3面【フラッシュ】 ・キックオフから1年、改憲阻止 めざそう3000万署名 ! 9月5日 全国に3000万署名を呼びかけた「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が1年目の節目で集会を開催、各地からの報告では熱心にメモを取る参加者の姿も散見された。最後に九条の会の小森陽一さんが「地域の人口から目標数を決め、各戸に署名用紙と訪問日を書いた挨拶状を入れ、再訪などの丁寧な活動、そして駅頭などでの目に見える街頭行動の定例化など全国の仲間の底力発揮で目標達成が見えてきた。その先に安倍退陣がある」とまとめた。 ● ・沖縄の自己決定権 歴史的知事選へ 9月6日 県が8月31日に仲井真前知事の埋め立て承認を撤回したため、「承認」の法的根拠が消滅し工事は止まっている。県知事選を前にして「辺野古の海を土砂で埋めるな!翁長さんの遺志を継ぐ」集会(辺野古実ほか主催)が東京で開かれ、琉球大学の島袋純さんは「沖縄の人々が自らの『アイデンティティ』の下に結束し一つになると途轍もなく大きな力になる」との翁長さんの主張を紹介。辺野古撤回へ「屈しない」知事を再び!と訴えた。 ● ・加害の歴史を風化させるな 関東大震災虐殺犠牲者追悼 9月8日 関東大震災から95年、今年も韓国・朝鮮人犠牲者追悼式が東京・墨田区の荒川河川敷で行われた。主催はほうせんかほか。恒例の映画上映会に対する嫌がらせがあり、前年に続き小池都知事が追悼文を拒否したことに危機感を抱いた人々など約350人が集まった。韓国と中国から遺族も来日し参列した。祖父が群馬県藤岡で虐殺されたという権在益さんは「皆さんと力を合わせて平和な時代が来るように、関東大震災の事実を忘れないようにしたい」と語った。 ● ・五輪に通底する動員の構造 過去の映像が語りかける 9月8日 幻の1940年東京五輪と64年五輪のニュース映像や、92年英国BBC制作の近代スポーツを問題視した番組を見ながら五輪の歪みを考えた。永田浩三さん(武蔵大学)は関東大震災の復興祭として40年五輪が招致され、さまざまなインフラ準備とセットになり戦争へ向かう時代だったと解説。ジャーナリストの谷口源太郎さんは、40年五輪は戦争へ集中するために辞退し、体育協会は戦争への動員に使われたと語った。オリンピック災害おことわり連絡会が主催。