268. 日大教授、佐藤秀夫さん(教育史、今春の第一次ベトナム訪問団参加者)逝去。(02/12/17 掲載

 佐藤秀夫(さとう・ひでお=日大教授、日本教育史)さんが、14日午後4時40分、肝臓がんのため川崎市の病院で死去されました。享年68歳でした。東京都出身。ご冥福をお祈りします。
 佐藤さんは、この2〜3月にかけて、ベトナム・ホーチミン市の戦争証跡博物館に、日本の反戦市民運動の資料を届けるベトナム訪問団(団長=小田実さん)に加わり、同博物館ほか、ダナン、ソンミ村、クチなどを見学されました。その際、ご自分を紹介される文として、以下のように書かれていました。

佐藤秀夫です。日本近現代教育史を専攻している教育学者です。かつては国立教育研究所に研究員として勤務し、官側の教育史料の調査収集・整理公開を職務としていました。
1952年大学入学を機に学生運動に加わり、以後現在及び余生も何らかの形で運動に関わっていきたいと考えております。研究と運動との二足の草鞋をはき続けるつもりです。
べ平連とは、ジャテックの一員として加わりました。学生時代に救援活動とともにテク活動も得意としていたので、ごく自然に加わりました。脱走米兵のアジト探しを依頼した「かつての同志」からチクられて党組織(注、日本共産党の)からお説教され、それを機に今日まで一貫して無党派となっています。
 わが青春を彩ったベトナム戦争の旧現地を初めて旅できる喜びで一杯です。

 自宅は横浜市港北区大曽根台18-1。葬儀・告別式は17日午前10時半から横浜市港北区新横浜1-7-5、新横浜総合斎場で。喪主は妻信子(のぶこ)さん。

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