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演劇『お隣りの脱走兵』上演と関連し、元反戦米脱走兵、ジョン・フィリップ・ロウさん(日本でのコードネーム=クルス、あるいは栗栖、クリス)来日決定。歓迎会のご案内第一報。 (01/04/12)
この「ニュース」欄、前号(No.132)でお知らせした『お隣りの脱走兵』の上演と関連し、元米反戦脱走兵のジョン・フィリップ・ロウさん(現在、アメリカで開業医)を日本に招待することになり、その訪日が正式に決定しました。このほど、『となりに脱走兵がいた時代』(思想の科学社刊)の関係者に次のような「ジョン・フイリップ・ロウを歓迎する会」の案内状が出されることになりましたので、ここに転載し、事前にお知らせいたします。
以下の案内状にある、歓迎パーティの日程、場所、参加費、および『お隣りの脱走兵』上演の日程、入場料、そして旧ベ平連関係者の割引値段等は、正式決定ですが、パーティへの参加申しこみ、演劇割引券の申し込みの方法などについては、まだ詳細が未定なので、決まり次第、この「ニュース」欄でお知らせいたします。乞う、ご期待。
なお、ジョン・フィリップ・ロウさんについては、『となりに脱走兵がいた時代』の300ページ以下に、高橋武智さん、故永川玲二さん、日高六郎さんの文が掲載されており、また、ロウさん自身の手記『長い闇をぬけて』(掛川恭子訳)が354ページ以下に掲載されています。ぜひご参照ください。
『となりに脱走兵のいた時代』(\5,700+税)についてはここをクリックしてください。
「ジョン・フイリップ・ロウを歓迎する会」のご案内
拝啓
去年、思想の科学社刊『となりに脱走兵がいた時代』増刷に関して.皆様には多大なるご支壊を頂き、誠にありがとうごぎいました。
さて、そのさいお知らせしましたように、本書寄稿者の一人でもある劇作家斎藤憐が本書に基づく戯曲を執筆しておりましたが、このほどそれが完成し、『お隣りの脱走兵』という題で来たる6月20日から12日間、新宿紀伊国ホールにて上演される運びとなりました。その後、関西、九州などでの公演も計画されています。
この公演を機会に、主催者の「仕事」社(*)が、登場人物のモデルのひとりである元脱走兵
ジョン・フイリップ・ロウ(日本でのコード・ネーム/クルス、またはクリス)を6月中旬に日本に招待することになりました。滞在期間は1〜2週間を予定しています。
元脱走兵としては、これまでにテリー・ホイットモア、ジェリー・メイヤーズの2人が来日していますが、彼らがいわゆる第1期の脱走兵だったのに対し、クルスは北へのルートが閉鎖された後のいわゆる第2期の脱走兵で、約2年にわたる長期の困難な潜伏生活ののち、非合法手段によってパリに脱出した2人のうちの1人です。彼はその後恩赦を得て合州固へ帰国、元看護兵の経験を生かして医学を修め、現在は開業医として家族とともに平和に暮らしています。
私たちは、30年前の日本の市民運動が、彼のサヴァイヴァルのために大きな役割を果たしたことを心から誇りを感じると同時に、今日こうして再会できることを共に喜びたいと思い、ホイットモア、メイヤーズの時と同じように、次のようなささやかな歓迎パーティを開くことにしました。皆様には、ぜひご出席くださいますようお願い申し上げます。
「ジョン・フイリップ・ロウを歓迎する会」
●日時/6月17日(日)午後6時半〜9時
●会場/国際文化会館(地下鉄日比谷線 六本木駅、大江戸線麻布十番駅下車)
●会費/8000円
ところで前述の演劇ですが、この公演が成功すれば私たちの本もこれ迄より注目される効果があるのではないかと多少の期待を抱いているところです。つきましては、一人でも多くの皆様においで頂きたく、ここにご案内申し上げます。
具体的な日経は別紙チラシのとおりですが、旧ベ平連・ジャテック関係者には、
あらかじめ 日時を指定して申し込んで頂ければ、入場料
5000円(前売
4700円)のところ、 4000円の割引券をお渡しできることになりました。(日によって昼公演と夜公演がありますのでご注意)。なお、都合のつく方は、なるべく公演の最初の数日においで頂けると良い席が確保しやすいとのことです。ぜひ、ご家族、ご友人らをお誘いの上おいでください。
2001年5月 日
呼びかけ人 (旧ベ平連・ジャテック有志)
小田 実
坂元 良江
関谷 滋
高橋 武智
鶴見 俊輔
日高 六郎
本野 義雄
吉岡 忍
吉川 勇一
(*)この上演を主催する「仕事」社は、演劇などのプロデュースをしている会社。