「在留特別許可取得一斉行動」 (速報)No.12



 9月1日に出頭した21名の審査もいよいよ大詰めを迎えたようです。一部のマスコミ情報で、かなり具体的な話も伝わっておりますが、1月25日現在、出頭者にはなんの連絡もされていません。ことの真偽は不明ですが、こういった報道は当事者の不安をいたずらにあおるもの以外なんでもなく、私たちは大変な憤りを感じています。よって現段階でAPFSとしてコメントをするのは差し控えさせていただきます。9月1日 からの約4ヶ月、出頭者と共に考えられる限りの行動は、全て行いました。後は静かに結果を待ちたいと思います。結果がでましたら、直ちに当速報でお伝えしてきますので、マスコミ報道を鵜呑みにされないことをお願いいたします。

 10日間緊急行動後半の様子及び第二次出頭者の審査状況について報告いたします。


●第二次出頭者の違反調査も始まっています

 12月27日に出頭した17名の違反調査が始まっています。速報10でお伝えした1月11日に呼び出されていた一家族に続き、1月24日にはイラン人Bさん一家の父親に呼び出しがあり、違反調査を受けました。ほかの家族も今月末から来月上旬にかけて続々と呼び出しを受けています。第一次出頭者の結果が出るか否かの微妙な時期ではありますが、第二次出頭者は第一次出頭者以上に強い気持ちで取り組んでいます。APFSとしても全力で支援を行っていく所存です。
 皆さんのご理解とご支援をお願い申し上げます。


●池袋での街頭署名活動〜1月22日〜

 1月22日、池袋、サンシャイン通りにて、第一次、第二次出頭者、APFSのスタッフ、及び他の支援団体など約40名の参加のもと、27万人署名街頭署名活動を行いました。途中、池袋警察の注意を受け、横断幕や街頭アピールなどを禁じられてしまったため、チラシを配りながら、署名をお願いするという形になってしまいましたが、みんなすでに何度も署名活動に参加しているため、なかなか慣れたもので、街ゆく人に気軽に声をかけ、自分たちの抱える問題への理解を求めていました。特にお母さんたちの大変ながんばりで、2時間に満たない時間にもかかわらずで200名を超える署名を集めることができました。


●法務省前での座り込みと申し入れ〜1月24日〜

 10日間緊急行動の最後として1月24日、法務省前にて第一次、第二次の出頭者約30名が座り込みを行い、在留特別許可を求めて、静かな抗議をいたしました。また、同時に1月22日の共同配信が配信した内容に対して、法務省へことの真偽を問うなどの申し入れを行いました。申し入れの内容は以下の通りです。

  1 法務省-入国管理局が共同通信が配信した内容の通りを答えたのか。
  2 当事者のプライバシー及び人権は本当に守られているのか。
  3 9月1日に出頭した21名の未登録外国人、とくに子どもたちに対して人道的な観点
    から大臣の裁決はいつ出されるのか。共同電の通り、裁決はすでに1月22日付けで
    出ているのか。

 これに対して、応対した福山広報官ら2名は「このような事実はない。現段階ではまったく聞いてもいない。21名の結果は審判課内部で今もって検討中であり、最終的には法務大臣の決裁をあおぐものであるため、まだ裁決はでていない」と報道の内容を正面から否定しました。また、報道された内容が法務省から伝えられたかどうかについても「この21名への社会の関心の高いため、さまざまな憶測、伝聞が流れること はあるかもしれないが、法務省からこういった出頭者が知らない情報を流すことはあり得ない」こちらも全面否定でした。21名の結果についていつ頃の見通しかについては、いつも通り「個別の案件には答えられない」と一貫した答えでした。報道があったのが週末だったため、週明け月曜日だった24日には、一般市民から記事の内容についての抗議の電話も2本ほどあったとかで「こちらも対応に苦慮している」とのことでした。



2000年1月25日 
ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY
(A.P.F.S.)


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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)